ブラッドレイン3本

とても評判の悪い映画(及びウーヴェ・ボル監督)なので見てみたらやっぱり?
(何で見てみるかな・・・)

ブラッドレイン (2005)

18世紀のルーマニアで吸血鬼と人間の戦いが繰り広げられていた。両者のハーフであるレインの目的は、母の仇である吸血鬼の父を倒すこと。吸血鬼を狩る業火の会は敵の勢いに押され気味、レインと協力して巻き返しを図る。
ゲームが原作だけど、ストーリーは違うらしいです。

本物の古城で撮影したり、主人公レインにクリスタナ・ローケン、父親がベン・キングスレー、他にマイケル・マドセン、ウド・キア、ジェラルディン・チャップリン等々、主役を張れる出演者を何人も無駄遣いする気前の良さですが、肝心の吸血鬼話がイマイチなんです。
話としてはもちろんあるけど、それらしき雰囲気がぜんぜん足りない感じ。
異種間の闘争が、普通の民族間や村同士のものと似たり寄ったりで、違うところといえば、撃たれても平気だぴょーんってガシガシ歩み寄り咬みつくくらい。
アクションもそれほど見るものがなく、評判が悪いのも納得。

だけど巷の低評価ほどダメでもなく、これは原作ゲームのファンが怒っているというのが大きいみたい。それでも懲りずに撮り続けるので嫌われるボル監督。


ブラッドレイン II (2007)

前作の100年後、アメリカはモンタナの田舎町。吸血鬼ビリー・ザ・キッドが子供たちを人質に、人間を服従させてやりたい放題しているところへレインがやってくる。
主演がナターシャ・マルテに交代、こちらのほうがいろんな意味で合っているような気がします。

ビリーがこの町に目をつけたのは、ここいらに鉄道が敷かれて駅が出来る計画があるからだと・・・町の人間を吸い尽くした頃、鉄道が完成してどんどん人がやってくるだろうと・・・何じゃそりゃ。
前作もそうだけど、弱点はあるものの簡単には死なない吸血鬼が、そんなチンケな方法で勢力拡大を企むでしょうか。それとも賢かったら人間なんて絶滅しちゃうからお馬鹿な設定なのかな?

1作目は出来の良くない普通の映画という範疇だったけど、ここからはいかものの領域に踏み込んだなという感じです。

腕利きのガンマンを集めて対決するという、西部劇的な王道をコミカルにやってるところは悪くなく、最後はほのぼの(ちょっと寒く)終了。


ブラッドレイン 血塗られた第三帝国 (2010)

吸血鬼と戦い続けてきたレイン。この時代、ヒトラーという新たな怪物が登場した。
ナチの医師がレインの血液に注目して研究、総統を不死に出来るかもしれない・・・!

レインの特別な血が司令官を吸血鬼にするというアイデアはすごく良いと思います。
前作では無かったサービスシーン?が増えていて、お色気度はアップ。チープさもアップ。
茶番にもほどがありますが、もう開き直っており清々しいくらいです。

3作通して観て、ボル監督ファミリーみたいな出演者に注目しました。
レイン役はナターシャ・マルテでOK。

1作目で肉屋としてちょっと登場したマイケル・パレが、2作目では保安官としてそこそこ出演、3作目ではナチの司令官として大暴れ、次があるとすればどうなるのか!?
なんだか楽しそうな俳優生活を送ってるな~と思ってしまうけど、実際のところを聞いてみたい。

2作目で元業火の会メンバーとして一場面の出演だったブレンダン・フレッチャー(注:フレイザーにあらず)も、3作目で組織のリーダー役と存在感を増しています。

こうなると永遠の時を生きる主人公と、人間として転生し続けているマイケル・パレ、ブレンダン・フレッチャーの物語みたいな見方もできたりして。今度は現代か近未来の話になっても良さそう。
内容ではなく変なところに楽しみを見出したくなる・・・見出さざるを得ない?シリーズです。

2件のコメント

  1. お知らせにあった「感想が全く書けない映画」ってのはどんなやつなのか、変にすごーく気になりますです。(笑)

    1. 「こんなの観るなんて、あなたとは絶交よ!」ってタイトルすら書けないような映画・・・というわけじゃなく、特に面白くもなくツッコミどころもないような映画か、面白くないわけじゃないけど、あまり言うことがない映画。単なる青春もの、アクションもの、邦画の量産期のどうでもいい映画など。

      たとえば『ファミリー・ツリー』は観ている間はつまらなくはなかった。
      でも・・・う~~ん。。。なのでした。
      あえて言えばボーイフレンドの兄ちゃんが良かった、とか。
      ドラマは受け取り方が人それぞれだから、そういう傾向があるかも。

      まあ、こういうのは書かないっていうのはなく、気分次第で書ければ書きます~。
      載せていると検索にかかって見に来られる方もいるので、感想が全然ないと申し訳ないってのもあり。

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