八日目 【発見】

Le huitième jour (1996) ベルギー/フランス
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演:ダニエル・オートゥイユ、パスカル・デュケンヌ、ミュウ=ミュウ、イザベル・サドワイヤン

■あらすじ
アリーは仕事人間。あちこち飛び回りセールスマンに講義をする忙しい日々を送っている。会社では成功していたが家庭はうまくいかず、妻は二人の娘を連れて出て行ってしまった。
娘たちに会う日、仕事に熱中するあまり駅に迎えに行くことを忘れ、話もしたくないと愛想を尽かされてしまう。限界を感じたアリーは、妻子がいる実家へと車を走らせる。

施設で暮らすダウン症の青年ジョルジュは、大好きなママのいる家に帰るため荷物をまとめて出発した。雨が降る夜の道で、ジョルジュと同行していた犬をアリーの車がはねたことをきっかけに、アリーはジョルジュを乗せてママの家へ向かう・・・。

■雑感/編みどころ
感情を爆発させることもあるジョルジュの振る舞いに驚き、早く厄介払いしたいと思っていたアリーですが、いつしかジョルジュが絶望したときはアリーが慰め、アリーが打ちのめされたときはジョルジュが励ますという関係になってゆきます。

ジョルジュがマフラーを編んでいます!
施設でブランコに坐って、またアリーの車の中で、クリームイエローの糸でアメリカ式のような手つきでガーター編みです。女性にプレゼントしようとしますが受け取ってもらえず、泣きながら解いて糸玉に巻きます。

コールド・バレット 凍てついた七月 【発見】

Cold in July (2014) アメリカ/フランス
監督:ジム・ミックル
出演:マイケル・C・ホール、サム・シェパード、ドン・ジョンソン、ヴィネッサ・ショウ、ワイアット・ラッセル、ニック・ダミチ
原作:ジョー・R・ランズデール

■あらすじ
東テキサス1989年のこと、リチャードと妻のアンと幼い息子のジョーダンがが暮らす家は寝静まっていた。ふと物音に気付いたアンがリチャードを起こし、彼は持ち慣れない銃を取り出して音のする部屋へ向かう。男と出くわしたリチャードがはずみで発砲し、侵入者は死亡した。

警察は男を指名手配犯のフレディ・ラッセルだという。
事件は正当防衛として処理されてゆく。
侵入者とはいえ男を射殺したことで心中穏やかでないリチャードは、男が埋葬される墓地に立ち寄る。そこで男の父親と言葉を交わしてさらに動揺、父親が家族を狙っている気配もある。

その後、警察での手続きを終えたリチャードが見たフレディ・ラッセルの写真は、自分が撃った男ではなかった・・・。

■雑感
リチャードはマレットにしたいような髪型をしてるくせに額縁屋で、教師をしている綺麗な奥さん(高校時代から付き合ってた?)、やんちゃすぎないかわいい息子がいます。このリチャードの見た目だけが気になりましたが、役者はみんな良かったです。

ん?この原作者は見覚えがある・・・と思ったら、なんとだいぶ前に原作小説を読んでいました!(Amazonで以前に注文したと教えられ・・・そうそう、この表紙にも見覚えが)
それなのに映画を見てまったくピンと来なかったのはだいぶ印象が違ってたのか、単に記憶の喪失なのか? また読み直してみなければ。

監督は『ネズミゾンビ』(2006)、『ステイク・ランド 戦いの旅路』(2010)などいい映画撮ってます。意識せずに長編4作とも観ましたが大外れはありませんでした。どれも普通の感覚を大事にしていて、家族や人間関係がしっかりしていると思います。この調子でやってほしいけど、今回のがホラーからの脱却だったらちょっと残念です。次作はどんなのでしょう?

■編みどころ
リビングのカウチに座る主人公と妻、息子は横になり寝入っています。
このカウチは発砲事件で汚れたので買い替えた新品なのですが、旦那が勝手に決めた柄を妻はダサいと怒って返品決定しています。

旦那はテレビを見るともなしに落ち着かない様子、その横で妻が編んでいます!
アメリカ式で、何か小さいものを短針で編み始めたところです。
スタンドは点いているけど編み物するにはちょっと暗いんじゃないかな~。

女と女と女たち 【発見】

Woman Times Seven (1967) アメリカ
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:シャーリー・マクレーン、ピーター・セラーズ、レックス・バーカー、アラン・アーキン、マイケル・ケイン、エイドリアン・コリ

■あらすじ
シャーリー・マクレーンが7人の女性を演じるコメディ。

“At The Opera”
第5話は・・・
美容室で髪をセットしてもらいながらファッション雑誌をめくっていたイヴは、とある記事と写真に愕然とする。「千一夜物語」の夢のガウンをリジェール夫人が着用し、オペラ座の再開を祝す特別講演に出向くという。それは自分だけにデザインされたと思っていたもので、イヴも同じガウンを着てオペラ座へ行く予定だったのだ。

リジェール夫人に電話をかけ、別の衣装を着るように説得しても相手は取り合わない。
リジェール氏に夫から電話をかけさせ交渉するも失敗した(お互いの背後にはそれぞれの妻がものすごい剣幕で控えている)。
夫の部下から出てきたアイディアは、なんと爆弾を使うというものだった。

■編みどころ
冒頭の美容室では、お釜を被った女性たちがずらりと座っています。
メイクやマニキュアをしてもらっている人、雑誌を見ている人など・・・その中の一人がピンク色の毛糸に金属の棒針で、手慣れた感じで編んでいます!

サロンのガウン(日本で着る後ろ開きの割烹着みたいなのではなく前開き)や肩に掛けているタオルもピンクなので、この場面はピンク一色という感じです。

11ミリオン・ジョブ 【発見】

Empire State (2013) アメリカ
監督:ディート・モンティエル
出演:リアム・ヘムズワース、マイケル・アンガラノ、ドウェイン・ジョンソン、エマ・ロバーツ

■あらすじ
クリスは警官になるために勉強してきたが、応募できないと通知が来た。それというのも幼なじみのエディの巻き添えで犯罪歴が付いていたからだった。

警備員として働き始めたクリスは、警備会社の金庫に大量の現金があるにもかかわらず管理がずさんなことに驚く。ある日強盗未遂事件が起こり、善良な同僚の警備員が撃たれて亡くなるが、会社は遺族にろくな保証もしない。父親はギリシャでは元警官だったが、今は雑用をさせられコキ使われたあげくあっさりクビにされた。
当初は下心などなかったクリスだが、次第に不満がつのり・・・。

■雑感
1982年に起きた、米国史上最高額(当時)の現金強奪事件を基にしています。
堅実なところのあるクリスは素行の悪いエディのせいでさんざん不利益を被ってきた様子。それなのに絶縁しないのは、彼らがギリシャ系移民の子で家族同然だからかもしれません。
他の登場人物もあちこちから来た人々が入り混じっています。

■編みどころ
オープニングクレジットが出ている最中、クリスとエディは車で家に帰ってきます。
家の庭の辺りにはテーブルや椅子が置かれ、女性たちが日光浴しながらおしゃべりするような場所になっています。クリスの母親を含め3~4人が座ってくつろいでいて、その一人が赤系の糸で何か編んだり糸玉を巻いたりしていました。

クリスの家のソファに背もたれカバー(ジグザグ模様?)、クッションカバー(四角いモチーフつなぎ)などあり。

マルコム・マクダウェルの赤ずきんちゃん 【発見】

Faerie Tale Theatre: Season 2, Episode 5
Little Red Riding Hood (10 Nov. 1983) アメリカ
監督:グレアム・クリフォード
出演:メアリー・スティーンバージェン、マルコム・マクダウェル、フランセス・ベイ、ダイアン・ラッド、ジョン・ヴァーノン、ダレル・ラーソン

■あらすじ/雑感
『フェアリーテール・シアター』の一作で、普通に赤ずきんのお話です。
おばあさんと赤ずきんはオオカミのお腹から救出され、代わりに石が入れられます。
オオカミは苦しんで、二度と生き物を食べませんでした。

■編みどころ
赤ずきんやおばあさんが編み物のショールを肩に掛けていたり、椅子にグラニースクエアブランケットが掛けてあったりします。

オオカミが赤ずきんのフリをしておばあさんの家を訪ねたとき、おばあさんは病気で起きられないと言ってベッドの上で小さいものを編んでいました。

おばあさんを食べたオオカミが、編み物を手に取ったり放り出したりします。

クラッシュ 【発見】

Crash (2004) アメリカ
監督:ポール・ハギス
出演:ドン・チードル、マット・ディロン、ライアン・フィリップ、サンドラ・ブロック、テレンス・ハワード、タンディ・ニュートン

■あらすじ
LAを舞台に、様々な人種間で起こる犯罪、差別、偏見、救済などが描かれています。

黒人刑事とプエルトリコ系女性のカップルがアジア人女性の運転する車に追突される。
雑貨店を強盗に襲われたペルシャ人店主は拳銃を購入する。
黒人の若者二人組が白人夫婦の車を盗む。白人夫婦の家では防犯のため鍵を換えるが、作業員が黒人なので信用できないと妻が騒ぐ。夫は政治家で黒人票が欲しいので穏便にしたい。
白人警官コンビが黒人夫婦の車を止める。警官の一人が嫌がらせをするがコンビの片割れは人種差別的な態度に反感を持つ。侮辱されっぱなしの黒人夫に妻が怒り心頭。
差別警官は父の介護、黒人刑事は確執のある母の様子を見に行く。
黒人夫婦の妻が交通事故で危機一髪の際、例の差別警官が居合わせ命を救う。

・・・などなど、いろんなことが目まぐるしく起こり、絡み合ってぶつかります。

■編みどころ
バスの中で年配の女性がかぎ針編みをしています。
帽子やマフラーも手編みらしきものでした。

シャーロック・ホームズ 蜘蛛女 【発見】

Sherlock Holmes in The Spider Woman (1944) アメリカ
監督:ロイ・ウィリアム・ニール
出演:ベイジル・ラスボーン、ナイジェル・ブルース、ゲイル・ソンダーガード、デニス・ホーイ、ヴァーノン・ダウニング

■あらすじ
ロンドンでは男性が理由もなく真夜中に自殺するという事件が相次ぎ、寝巻き自殺として世間を騒がせている。殺人だと確信したホームズは、釣りの最中に溺死したとワトソンをも欺き、犯人を油断させて捜査に乗り出す・・・。

■雑感/編みどころ
ベイジル・ラスボーン版シャーロック・ホームズシリーズのうちの一作。
第二次世界大戦中に撮影されており、遊園地の射撃場の的がヒトラー、ムッソリーニ、昭和天皇などになっています。

とある夫婦がラジオを聞いています。
新たな犠牲者が報じられる中、夫は「ホームズは死んでる場合じゃない」と憤慨、妻は立って細い金属針がついた編み物を手にしています。その後、座って編み始める雰囲気です。

おとなの恋には嘘がある 【発見】

Enough Said (2013) アメリカ
監督:ニコール・ホロフセナー
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・キーナー、トニ・コレット、ベン・ファルコーン

■あらすじ
マッサージ師のエヴァはパーティで知り合ったアルバートと付き合い始める。
お互いにバツイチで高校生のひとり娘がいることも同じでいい感じに。
エヴァは新しい女性のお客さんと親しくなり、やがて友達として彼女の元夫についての愚痴を聞くうち、それが誰のことだかわかり困惑する。

■雑感/編みどころ
アルバートに対するエヴァの気持ちの変化と、アルバートの傷つき具合が生々しいです。
でも大人だから何とかなりそうな・・・。

エヴァは一緒に暮らしている娘が大学進学で家を出るから寂しいという話になり
趣味を見つけないとね
私の趣味は編み物かな
残りの人生は編み物をする
なんて冗談を言います。

エヴァは黄色いブランケットを編みながら、娘に
このブランケット
あなたが5歳の時に編み始めた
家を出る前に完成させる
と言っているので相当なブランクですね~。
編み方はアメリカ式で、ガーター編みみたいでした。


早くに情報をいただいていながら、なかなかUpできず失礼しました!

危険な関係 【発見】

危險關係 (2012) 中国
Dangerous Liaisons
監督:ホ・ジノ
出演:チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン

■あらすじ
1931年の上海、女性実業家のジユは怒っていた。
電気王と呼ばれるジン氏がジユを捨てて16歳の資産家令嬢ベイベイと婚約したのである。裕福なプレイボーイのファンは、この機会に元恋人のジユにヨリを戻そうと言うが、ジユはジン氏への仕返しとしてファンにベイベイを誘惑するよう頼む。

その頃、ファンの邸宅には祖母の付き添いとして遠い親戚のフェンユーがやってきていた。ファンはこのお堅いと評判の未亡人に興味をそそられ、彼女を落とせるかどうかを賭けの対象とする・・・。

■雑感/編みどころ
原作の映画化が1959年版、1988年版のほかにいくつもあるとは知りませんでした。
それほど原作は面白いのでしょうか・・・ちょっと手が出にくいです。

ベイベイの侍女が編んでいます!
青緑の毛糸でベストかセーターの胴の部分を棒針で輪編みしていて、右手を使って糸をかける編み方です。

スキャンダル 【発見】

Scandalo (1976) イタリア
監督:サルヴァトーレ・サンペリ
出演:リザ・ガストーニ、フランコ・ネロ、レイモン・ペルグラン、クラウディア・マルサーニ、アンドレア・フェレオル

■あらすじ
1940年、フランスの小さな町では空襲が激しさを増していた。
薬剤師のエリアーヌは大学教授の夫との間に十代の娘がいる。
彼女が経営する薬局は忙しく、店員のジュリエットと雑用係のアルマンを使って切り盛りしている。ジュリエットはアルマンに気のある素振りを見せるが、店を閉めた後の暗闇でアルマンがジュリエットに誘いをかけると激しく拒否された。翌日、ジュリエットと話が食い違うことでそれがエリアーヌだったと気づき・・・。

■雑感
アルマンはさんざんコキ使われた11年間の鬱憤を晴らすように、ブルジョアの奥様を思いのままにします。夫との関係が物足りなかったエリアーヌも「何でもするから行かないで」とまでアルマンの支配を受け入れ、夫と娘も巻き込んでゆきます。

終盤の退廃ムードとラストが印象的で、『家族の肖像』(1974)に出演していたクラウディア・マルサーニが娘の役で出演しているのも見どころです。

サルヴァトーレ・サンペリは『青い体験』(1973)、『続・青い体験』(1974)の監督で、この2作はダークな本作と違ってお色気コメディでしたが、それでも少年のやや陰湿な熟女いじめがありました・・・きっと趣味なんでしょう。
これらにも編み物発見!があり、とっても貢献をしてくれています。

■編みどころ
エリアーヌがピンク色の毛糸で棒針編みをします!
イギリス式に近い感じで右手の人差指を使って糸をかけていました。
肩に掛けているショールも淡いピンク色。