Más negro que la noche 【発見】

Más negro que la noche (2014) メキシコ、スペイン
Darker Than Night
監督:Henry Bedwell
出演:Zuria Vega、Adriana Louvier、Eréndira Ibarra、Ona Casamiquela、Margarita Sanz

以前編み物発見!をした Blacker Than the Night のリメイクです。
※内容に触れています。

■あらすじ/雑感
オリジナルと概ね一緒ですが、最終的には別物でした。

登場人物の名前が変わっていたり、おばさんが亡くなるのが編み物中→就寝中、友達のペットがカナリア→フェレットなど細かい相違はあります。主人公が幼い頃屋敷に住んでいたとか、おばさんが若い頃に起きた出来事などオリジナルには無かった話も加えられています。

これらは大した違いではないけど、オリジナルでは主人公はあくまでも傍観者で惨事のあった家を後にするのに対し、リメイク版は主人公とおばさん(の亡霊)が一体化してゆき、遂には館の主になります。

オリジナルのミステリアスな雰囲気は無く、凡庸なホラーという感じでした(編み物と猫が登場しなければ、主人公が杉本彩似なのだけが記憶されたかも)。リビングでテレビを見るシーンがあって、オリジナル版が映っていたのがちょっと面白かったかな。その他は適当さも目立ちます。

■編みどころ
オリジナルと同様、映画の冒頭に暖炉の前で猫のベッケルが見守る中、おばさんが編んでいます。編み方はアメリカ式になっていて、猫と毛糸の絡みはありませんでした。

編み棒が凶器になるシーンも別の形で残っていました。太い木製の編み針を左右の手に1本ずつ持ち、一気に・・・スムーズに刺さりすぎなのはもはや人間業ではないので良しとしましょう。

編みシーンも凶器シーンも、オリジナルよりパワーダウンしていて残念です。

ラストエンペラー 【発見】

The Last Emperor (1987) イタリア/中国/イギリス
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール、イン・ルオチェン、ヴィクター・ウォン、デニス・ダン、坂本龍一

■あらすじ
幼くして清朝の皇帝に指名された溥儀は、紫禁城から出ることを許されず成長した。イギリス人家庭教師や西洋風の教育を受けた妻たちとの近代的な生活を送っていたが、やがて政変が起きて城から追放され、日本の傀儡としての満州国皇帝となる。
日本の敗戦後、亡命しようとするもソ連に捕えられ、1950年に中国に送還される途中、ハルビン駅の洗面所で自殺未遂をした。
中国に送還されると政治犯収容所に入れられ、罪を告白することを要求される・・・。

■雑感/編みどころ
溥儀は戦争犯罪人として拘禁されたのち、1959年に特赦され一般人となります。
映画の終わり近く、彼が北京植物園で庭師として勤務しているところに編みシーンが!

植物園の職員らしき人たちが詰めている場所で女性が編んでいました。
棒針での輪編みで、右手で糸をかけるイギリス式っぽい達者な手つきです。

とらのママさんに教えてもらってからずいぶん経ってしまいました。
見過ごしそうな場面なのにさすがですね~。
いつも情報ありがとうございます!

バルフィ!人生に唄えば 【発見】

Barfi! (2012) インド
監督:アヌラーグ・バス
出演:ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラー、イリヤーナ・デクルーズ

■あらすじ/雑感
生まれつき耳の聞こえないバルフィは、度の過ぎたいたずらで周囲の人を楽しませ、怒らせ、幸せにした。彼を愛した二人の女性の物語。

予備知識なく見ていて、この美少女は誰?と思ったらプリヤンカでした。
言われてみれば確かに・・・でもびっくり!

■編みどころ
バルフィを妊娠中の母親が編んでいました。↓こちらの3:28~辺り。

日本版の予告編には入っていません。

ほんのちょっとだなーと思っていたら嬉しいおまけが。
エンドクレジット中の映像に、ジルミルが編みかけの後ろ身頃らしきものをバルフィの背中にあてがうシーンがあります! 緑色の毛糸で玉付きの棒針でした。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア 【発見】

What We Do in the Shadows (2014) ニュージーランド
監督・脚本・出演:ジェマイン・クレメント 、 タイカ・ワイティティ
その他の出演:ジョナサン・ブロー、ベン・フランシャム、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、ジャッキー・ヴァン・ビーク

■あらすじ
4人のヴァンパイアの共同生活を取材したモキュメンタリー風コメディ。
あるとき年長のピーターがニックをヴァンパイアにしてしまい、ニックの不用意な新米行動と、彼が人間の親友スチューを連れてきたことから起きる珍騒動。

映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』予告編


■雑感/編みどころ
彼らが鏡に映らないというのはお約束ですが、古い写真があるってのはどうなんでしょう?ちょっと疑問だけど、そんな細かいことを気にする映画じゃないですかね。人間にいつか仲間にしてやると言いながら召使として働かせ、結局噛んであげないパターンは、昔ながらのヴァンパイア気質でしょうか?

ヴァンパイアのほかに狼男たちも出てきて対立するのも見どころ。
ふざけすぎでもなく、ほどよいユルさで終わり方も良かったです。
予告編ほど愉快愉快っていうよりシミジミしたものがベースにある感じです。

編み方がわかるような場面はありませんが・・・
ディーコンが玉付きの2本針で編んでいます!(上の予告編にあり)

ヴァンパイアの中にひとり混じった人間のスチューですが、彼の血は吸わないでおこうと皆で決めてアイドルのような存在になります。ディーコンはスチューのために緑色で細長いスカーフを編み、これが後々登場する場面もあり。

ネスト 【発見】

Musarañas (2014) スペイン/フランス
Shrew’s Nest
監督:フアンフェル・アンドレス、エステバン・ロエル
出演:マカレナ・ゴメス、ナディア・デ・サンティアゴ、ルイス・トサル、ウーゴ・シルバ

■あらすじ
アパートで2人暮らしをしている姉妹。
母は妹が産まれたときに死に、父は14年前から行方不明だという。
姉は広場恐怖症で家から出られないが、妹は18歳になったばかりで出会いもあり、近頃では親しくする男性も現れて厳しい姉と対立する。
そんな部屋に怪我をした男性が助けを求めてきた・・・。

■雑感/編みどころ
マカレナ・ゴメスを見るのが楽しいのでチェックしてたら発見しました。
この姉の役はハマってますね~。

編みシーンはありませんが・・・
姉は家でドレスを仕立てていて、お得意様に医者の妻がいます。
別件でいろいろ修羅場があった家に医者の妻が姪と一緒にドレスの採寸にやってきますが、隠してあった見てはならないものを見つけて逃げようとしたところ、毛糸や裁縫道具の入った籠から姉が金属製の編み針を手に取り・・・となります。

予告編にも毛糸や編み針入ってました!
(最後の方、オリジナルトレーラーにはない編集をしてくれてます。良い仕事!!!
「恐るべき結末」「衝撃のラスト」とかは言いすぎです。
流血があるので苦手な方はご注意ください。

映画『ネスト』予告編

スモールアイランド 【発見】

Small Island (2009) イギリスBBC
監督:ジョン・アレクサンダー
出演:ナオミ・ハリス、ルース・ウィルソン、デヴィッド・オイェロウォ、ベネディクト・カンバーバッチ、アシュリー・ウォルターズ

※少し内容に触れています。

■あらすじ
クイーニーは実家の養豚業を嫌ってロンドンのおばさんの世話になっているとき真面目な銀行員バーナードにプロポーズされた。心を決めかねていたが、おばさんが急死して実家に戻されそうになり結婚を受け入れる。第二次世界大戦が始まり、バーナードは父の世話をクイーニーに頼み出征していった。

当時の英国領ジャマイカではホーテンスが勉強をしながら将来イギリスへ渡ることを夢見ていた。血はつながっていないが兄妹として育ったマイケルと結婚しイギリスで教師をするつもりだったが、マイケルの奔放な行いから計画は水泡に帰した。
ホーテンスひとりでは出国できないのでギルバートと形だけの結婚をして渡英する。

ロンドンではクイーニーがマイケルと知り合う。
戦争が終わって帰ってくるはずのバーナードは行方知れず。
ギルバート夫婦がクイーニーの貸し部屋に住む。

周囲の人種差別的な目があってもクイーニーは気にしなかったが、突然バーナードが戻ってきて・・・。

■雑感
クイーニーに語るギルバートの言葉が印象的です。
学校で“母なる国”についてたくさん学んだよ

ジャマイカ人は母なる国をよく知ってるのに
母なる国は“我が子”を知らない

母なのに気にもかけない
戦争で母国の危機だと駆けつけてきたのに、イギリスではアフリカ人かと聞かれたり戦後は差別され仕事にも就けないなど、ジャマイカで思い描いていた母とは違っていたのです。

英国とジャマイカという母子、クイーニーとお腹の子供という母子が少し重なりますが、クイーニーは気にもかけないような母にはならなかったと思います。

■編みどころ
ホーテンスがジャマイカで師範学校に通っていたころ、生徒たちは兵士のために靴下を編んでいます。学業どころではないというわけなのですが、教師と生徒たちとのおしゃべり
イギリスはとても寒いの 兵士が凍えたら大変

編み物をするために 来てるんじゃないのに

私は1日に1足 編むわ
寒さに凍える現場ではギルバートが
靴下より手袋を 編んでほしいよな
なんて言います。

クイーニーが靴下の繕いをする場面もありました。
やがて彼女が産んだ男の赤ちゃんはマイケルと名付けられニットにくるまれます。

宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 【発見】

The Mating Habits of the Earthbound Human (1999) アメリカ
監督:ジェフ・アブゴフ
出演:マッケンジー・アスティン、カーメン・エレクトラ、ルーシー・リュー
ナレーション:デヴィッド・ハイド・ピアース

■あらすじ
ビリーとジェニーが出会って結ばれる一部始終。
宇宙の中で 最も複雑怪奇で美しい
交尾の儀式を行うのが 地球人です
と、宇宙人が地球人のカップルをレポートする。

■雑感/編みどころ
説明的なドラマにナレーションが付くという作りで、『ケンタッキー・フライド・ムービー』(1977)から毒と下品さを抜いたような感じです。

ジェニーが家にビリーを招待します。ガンマニアの父親はショットガンのようなものを手入れしている最中で(ジェニーの彼氏が来る際には恒例の様子)、母親は編み物を手にしていました。
玉付きの太めの針で、右手の人差し指に糸を2回巻きです。

ビリーがジェニーを家に招待した際には、カウチにモチーフつなぎのカバーなどがありました。

どちらの家族もかなり変です・・・。

五本指の野獣 【発見】

The Beast with Five Fingers (1946) アメリカ
監督:ロバート・フローリー
出演:ロバート・アルダ、アンドレア・キング、ピーター・ローレ

※内容に触れています。

■あらすじ
イタリアのとある村で50年ほど前にあったかもしれない話。

登場人物:
イングラム・・・お屋敷に住んでいるピアニスト。病気でいつも孤独を感じている。
コンラッド・・・片手でピアノを弾くイングラムのために作曲をしていた。
ジュリー・・・イングラムの世話をしている看護婦。
ヒラリー・・・イングラムの秘書の男性。占星術書に執着している。

1年間献身的な働きをし、疲れ果てたジュリーは家に帰ろうと思っていた。
ヒラリーは、ジュリーがいなくなると自分がイングラムの相手をしなければならなくなると心配する。彼は壁いっぱいにある占星術に関する蔵書を研究し続けたいのだ。
出発するというジュリーにコンラッドが思いを打ち明け、2人は愛し合っていることを確認する。ヒラリーはこれをイングラムに話すが、信じたくないイングラムに首を絞められ出ていくように言い渡された。

その夜、イングラムは階段から落ちて亡くなる。

イングラムの親族がやってきた。蔵書を自分のものだと主張するヒラリーに親族は取り合わず、すべて引き取ると宣言して対立する。ところが遺言書にはジュリーに全財産を遺すとあった。
弁護士は親族と共謀して遺言書を覆そうと企む。その夜、イングラムの演奏と思しきピアノの音が聞こえ、弁護士は殺されていた。首に残された手の跡は、ヒラリーの首についているものと同じだった。

イングラムの墓所を開いてみると彼の左手が無くなっており、窓から抜け出したような手形が残っていた。今度は親族が襲われ・・・。

■雑感/編みどころ
舞台はイタリアですが、おもな登場人物はアメリカ人です。
ヒラリー(ピーター・ローレ)から目が離せません!

屋敷で奇怪な事件が起きているせいか、ジュリーとコンラッドが外出すると人々は目をそらします。屋敷の住人は不吉で、見ると呪われると思っているのです。

立って編み物を手にしている女性が、2人を見かけると目をそらして十字を切ります。
持ち方からするとフランス式かな?という感じです。

トワイライトゾーン/超次元の体験 【発見】

Twilight Zone: The Movie (1983) アメリカ
監督:ジョン・ランディス、スティーヴン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラー
出演:ダン・エイクロイド、ヴィック・モロー、スキャットマン・クローザース、ジョン・リスゴー

■あらすじ/雑感
日本では『ミステリー・ゾーン』として放送されていたシリーズのリメイク映画版。
4話構成で、偏見を持つ男、老人ホームの入居者、女性教師、飛行機恐怖症の男などがトワイライトゾーンへ足を踏み入れる・・・。

第1話の撮影中、ヘリコプターの事故でビック・モローと子役2人が亡くなっています。
気が重くてなかなか見直したりしていませんでしたが、久々に見てみました。

編み物が登場するのはスピルバーグ監督の第2話「真夜中の遊戯」です。
老人ホーム”太陽の谷”には希望を失った人たちが暮らしています。年を取りすぎてもう何もできないと、座って昔を懐かしんでいるばかり。新しい入居者のブルームは、皆で一緒に缶けりをしたら子供の心を取り戻せると誘います。夜中にベッドを抜け出して遊びに参加した老人たちが得るものとは!?

■編みどころ
入居者の女性がアメリカ式で棒針編みしています!
ジャンボ針みたいな太さの針です。
ソファにはかぎ針編みのモチーフつなぎのひざ掛けもありました。

この話は昔見たときの記憶がほとんどなかったけど、今見ると良い話のように思えます。
年月か経ったからでしょうか? それとも編み物発見効果?
テレビシリーズの1962年版は未チェックです。

ミステリー・ゾーン:媚薬 【発見】

“The Twilight Zone” The Chaser (1960) アメリカ
Season 1, Episode 31
監督:ダグラス・ヘイズ
出演:ジョージ・グリザード、パトリシア・バリー、ジョン・マッキンタイア

※結末に触れています。

■あらすじ
ロジャーはレイラに夢中だがまったく相手にされない。
通りがかりの男に紹介された教授を訪ねると、彼はあらゆる薬を販売しており何でも解決できるという。惚れ薬などは容易なもので、1ドルでももらいすぎなのだとか。1000ドルの「手袋洗浄液」なる商品をさかんに勧められるが、ロジャーはそれを断り惚れ薬を購入する。
やってみて損はないとダメ元でレイラに飲ませてみると効果はてきめん、あれほど冷たかった彼女の態度が一変した。

■雑感
惚れられるのも度が過ぎると息が詰まって・・・というパターンです。

この話は『ハリウッド・ナイトメア』の一作「愛憎遊戯 地獄の底まで愛してる」(1991)としてリメイクされています。出演者ははアンドリュー・マッカーシーとマリエル・ヘミングウェイ、アパートの管理人役(=教授)はデヴィッド・ヘミングスです。

■編みどころ
編みシーンはないのですが・・・。

2人が結婚して半年、ロジャーは片時も自分を離してくれないレイラに耐えられなくなります。惚れ薬を売ってくれた教授になんとかしてくれと相談すると、それには手袋洗浄液を使うしかないとのこと。絶対に成功するがチャンスは1回だと言われます。
ロジャーが惚れ薬のときと同じようにシャンパングラスに手袋洗浄液を入れて準備を整えると、レイラからお知らせが。彼女が取り出したのは編みかけの小さな靴下! グラスは床に落ちて砕けました。

「手袋洗浄液」っていう隠語が面白いですね~。
リメイク版に編み物は登場しません。