マーサ、あるいはマーシー・メイ 【発見】

Martha Marcy May Marlene (2011) アメリカ
監督:ショーン・ダーキン
出演:エリザベス・オルセン、ジョン・ホークス、サラ・ポールソン、ヒュー・ダンシー

■あらすじ
カルト集団から逃げ出して姉夫婦の家で暮らすマーサ。
2年間の出来事を何も語らない彼女だが、夢と現実の区別も曖昧になり、時に激しく怯え日常生活もままならなくなる・・・。

■雑感
少し離れた目線で淡々と描かれているので、マーサ、姉夫婦、カルト集団のメンバーそれぞれの心理が平等に伝わってくる感じです。余計な演出がなく、静かな現実味があります。
断片的な状況しかわからないけれど、マーサが集団に加わるようになった経緯や今後のケア、また、集団のリーダーや他のメンバーのことなどいろいろと気になりました。

■編みどころ
冒頭、集団生活の家のポーチで椅子に腰掛けた若い女性たち。手元はよく見えないけど、その中の一人がグラニースクエア風ブランケットを編んでいるようでした。

集団に入って間もなく、古株のケイティに「編み物は?」と聞かれ「ダメ でも覚える」とマーサ。
その後ケイティは町で毛布(ブランケット)を売って現金収入を得ている、農場が成功すれば自給自足できると語りますが・・・つまり今は現金が足りないということです。
これが意味するところも、後にマーサが苦しむ一因なのでした。

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