サンカ手袋再燃!・・・か(←小さく)

前回サンカ手袋を編んでから、かれこれ10年以上経っています。
ずっと編みたいとは思っていたけどなかなか・・・。
そして今年、ようやく始めた折も折、びっくりの本が出版されました!
スコットランドの伝統てぶくろ(miro press 編)

何というタイミング!
こんなにサンカ手袋が特集された本が、かつてあったでしょうか?
他にもいろいろと後押しされることがあり、やはりそういう時期なのかなと不思議な感じです。

本の内容は、予想より情報量がありました。
『世界のかわいい編み物』のようなグラビア的なものかもしれないと思っていましたが、写真中心だけど歴史とニッターさんの紹介もあり、作品数も多いです。
アリソン・トムソンさんのお姿は初めて見たし、何より嬉しかったのはサンカ祭りinスミソニアンで まさんがレポートしてくれたメイ・マコーミックさんが登場していること!
その健在ぶりはもとより、彼女の編んだものがお手本として多数掲載されていて感激です。

残念だったのは、シェトランド手袋のほうは編み方が載っていたのに対し、サンカ手袋の編み方は無く、模様のチャートだけということです。載せられない事情が・・・?と思ってしまいました。

まだ目を通したばかりなので興奮気味、気がついたことがあればまた書きます。

で、自分のは全然進んでいません。
長丁場になること間違いなしと来年の予定で・・・。

おなじみの四角いマスではなく、Shepherd’s Plaid というパターンです。
赤い部分は内側に折り込まれて二重のカフになるので外側から隠れます。
短針はやめて、糸が丈夫なのでマジックループにしました。
たぶんもう少し編んだら「これじゃダメだ!」って最初から編み直しになりそうだけど、編んでみなくちゃわからないんですよね・・・。

サンカ手袋のことは本館でもっと追求したかったのですが、中途半端になっていて気がかりではありました。じっくりやってみますか。

マーサ、あるいはマーシー・メイ 【発見】

Martha Marcy May Marlene (2011) アメリカ
監督:ショーン・ダーキン
出演:エリザベス・オルセン、ジョン・ホークス、サラ・ポールソン、ヒュー・ダンシー

■あらすじ
カルト集団から逃げ出して姉夫婦の家で暮らすマーサ。
2年間の出来事を何も語らない彼女だが、夢と現実の区別も曖昧になり、時に激しく怯え日常生活もままならなくなる・・・。

■雑感
少し離れた目線で淡々と描かれているので、マーサ、姉夫婦、カルト集団のメンバーそれぞれの心理が平等に伝わってくる感じです。余計な演出がなく、静かな現実味があります。
断片的な状況しかわからないけれど、マーサが集団に加わるようになった経緯や今後のケア、また、集団のリーダーや他のメンバーのことなどいろいろと気になりました。

■編みどころ
冒頭、集団生活の家のポーチで椅子に腰掛けた若い女性たち。手元はよく見えないけど、その中の一人がグラニースクエア風ブランケットを編んでいるようでした。

集団に入って間もなく、古株のケイティに「編み物は?」と聞かれ「ダメ でも覚える」とマーサ。
その後ケイティは町で毛布(ブランケット)を売って現金収入を得ている、農場が成功すれば自給自足できると語りますが・・・つまり今は現金が足りないということです。
これが意味するところも、後にマーサが苦しむ一因なのでした。