2色のマフラー完成

糸はあみもねっと プレミアムウールシルク(40g/82m)色(15)2玉、色(16)2玉
(模様の切りの良いところまでなので少し余り)
8号棒針、完成品の長さ160cm
パターン:Alex Scarf by Nancy Marchant

ウール60%、シルク40%の糸で、肌触りが良いらしいという評判を見てセールの時に買っておいたのを使用。すべすべでふんわり柔らか、ちくちくがりの私の首からも文句は出ませんでした。
この糸は他の色もお試しで買ってみたのでいっぱいあるのですが・・・何に使おうかな。
所々、ちょっとささくれているところもあったり、毛玉ができないかも気になるのでこのマフラーの耐久性を見てから考えよう。

葉っぱがお椀になる件。
端の目と減し目がきついせいだと思って緩くしてみると、かえって伸びて形が崩れました。
そもそも糸の滑りがよくて針の号数が大きいのでダレる要素があり、少々お椀になっても端はきつめのほうが良かったかなと思います。
もう少し摩擦があって軽い糸が向いていたのかも。

きつめ、緩め、いろいろやってみた結果、左側はお椀が目立ち、右側は伸びが目立つ?

色のせいか鯖が連想され・・・。
表側はサバの味噌煮の骨が付いている側(しっぽ近く)に見えて

裏側は骨が付いていない側みたいで、身が浮いている感じが出てるような。

次に何を編もうか、もっとBriocheをやりたいし手袋も編みたいし・・・と思いますが、実用の編み物をしなければなりません! この冬のメンズセーターが無いという事態になっています。

その後:
1シーズン使ってみて、少々毛羽立っているけど毛玉はほとんどできませんでした。でも縦伸びがすごくて長さが160cm→220cmに! 幅は細くなってます。今度編むとしたらもう少し幅広で短くしなくては。

MAMA 【発見】

Mama (2013) カナダ/スペイン
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター=ワルドー、メーガン・シャルパンティエ、イザベル・ネリッセ、ダニエル・カッシュ

※少し内容に触れています。

■あらすじ
事業に失敗したジェフリーは、共同経営者ら2人を撃った後、不仲の妻を殺害し1歳と3歳の娘を連れて逃走。人里離れた山中の小屋にたどり着き、無理心中しようとする。
ジェフリーの弟ルーカスは兄と姪たちの行方を求めて5年、ついに小屋を探し当て野生児のように生きている姉妹を見つけた・・・。

■雑感
ルーカスはお金がないのに姪たちを探し続け、見つかってからは兄嫁の家族とどちらが面倒を見るかで争ったりと、とても熱心で姪たちを愛しているのも伝わってきます。
それなのにあっけなく撃沈して、その後はほんのちょっとしか活躍しません。
代わってルーカスの恋人アナベルがママと対決するという母性の映画になっています。

CGの使い方や映像の加工などファンタジー寄りの雰囲気。ホラーというよりは怪談という感じで、いろいろ突っ込みどころが豊富な内容です。

■編みどころ
編みシーンはないのですが。。。

例の小屋の近くには、かなり昔に封鎖された精神科病院があり、心を病んだ女性が赤ちゃんを連れて逃げ出すという事件がありました。
女性は編み棒を握りしめ、それを振り下ろします。(!!)

このくだりはリアルな映像ではないし、振り下ろされた人(回りくどい言い方)も多分軽傷なのではないかと(だから何?)。いや、編み棒はそんなに危ないものじゃないんですよっと・・・。

でも映画の中で心を病んでいて編み棒を持っている場面があるとハラハラするのは確か。意外に多いような気がするのです。狙っているんですかね?

テネシー、わが最愛の地 【発見】

That Evening Sun (2009) アメリカ
監督:スコット・ティームズ
出演:ハル・ホルブルック、レイ・マッキノン、ミア・ワシコウスカ、ウォルトン・ゴギンズ

■あらすじ
体調を崩したのを機に老人ホームに入所していた主人公が自分の農場に帰ってみると、見知らぬ夫婦と娘が住んでいる。離れて暮らしている主人公の息子が貸していたのだが、そんなことにはお構いなしに農場の小屋に寝泊りをはじめる。

■雑感/編みどころ
家を借りている家族の夫が暴力をふるうのは問題。
だからってそれに威嚇射撃したり小屋に居座る主人公も問題。
話し合うという選択肢がないような彼らはどうなるのでしょう。

編みシーンは少しだけ。
映画の冒頭、老人ホームで入所者らしき女性が編んでいます。
主人公がここをおん出て行ってしまい、それっきり・・・。

もっとうまく騙して

『追悼者』 折原 一


「昼はOL、夜は・・・」という実在の事件をネタにしているけどあまり関係ないです。
私は推理小説を何も推理しないで読んでしまうこともあるのですが、本作も途中までは推理していたものの、だんだんどうでもよくなっているうち読み終えてしまいました。
終盤まで興味を繋げてくれるものがいまひとつ足りない感じです。

著者の初期の作品はほとんど読んでいましたが、ここしばらくはたまに読んでみてもハズレが多く、本作もあまり期待していませんでした。
その割にはまあまあかな。また何か読んでもいいかな、と思います。

手袋と靴下 【サンカ】

Sanquhar Socks by Beth B. Parrott

Knitting Socks from Around the World に掲載

25種類の靴下を世界各地から集めたイメージです。
サンカソックスはイギリスの4つのうちのひとつでした。
日本代表はなぜか「猫」の文字がある足袋ソックス。

その後:
よく見たら猫じゃない?何だこれ??


サンカ模様の指なし手袋

風工房の編み込むニット に掲載

カシミヤ糸を1号棒針を使って編みます。
マチがあるのは親指だけ(三角柱ではなくパターン2つ分の平面的な形で手のひらの側面に付いています)、他の指は単色のメリヤス編みです。

マフラー半分

各色を1玉ずつ使ったところです。
このくらい編むと土偶には見えませんね。
毛糸はお手本と同程度の糸長のものを使用していますが、お手本が各100g使用なのに対し、使用糸は40g巻きなので半端です。
でもここまでで75cmくらいはあるので2玉ずつで大丈夫そう。

糸の感じからだれるんじゃないかと思っていましたが、案の定だるだるします。
それも気になるけどもっと気になるのがお椀状態・・・。
端の目がきついのと、減し目部分の糸を引きすぎているのが原因かと思いますが、葉っぱの内側は引き締めるものが何もないのでたるむ結果、お椀になっちゃいます。
こういうものだと割り切っていいのか、糸を引きすぎないようにしたほうがいいのか・・・ちょっと実験しながら編んでみよう。

第一報はこちらに 【サンカ】

サンカ手袋に関する情報を本館の「サンカ手袋見つけ隊」に載せていますが更新が滞りがち。とりあえずこっちに書いてみることにします。


Sanquhar Coat by Judy Furlong

Knitting Magazine 121, October 2013 に掲載
(↑Amazonでの扱いがなくなったのでravelryで見てください)

Android端末で購入する形式のマガジンです。
細かくないサンカ柄にはスイッチが入らないので購入していません。
サンカ柄のスワッチを見つけた妖精さんがコートに仕立ててみたような・・・。
そのほかにどんな感じの作品が掲載されているのかは ravelryで。

この人は帽子とスカーフ、クッション、カーディガンなどにサンカ柄を取り入れたものを発表しています。だいたい大柄です。


ローワンマガジン NO.56

Rowan Knitting & Crochet Magazine 56 に掲載
(↑こちらもリンク切れなのでravelryで)

編み方以外の部分のオンライン表示やpdfダウンロード可能。
p114からサンカ手袋の記事が複数ページにわたり紹介されています。
サンカ手袋の編み方はひとつ掲載されていて、ブロック模様の三角マチタイプではなく、小さい模様の総柄タイプ。使用糸は Rowan Fine Tweed、針は3.25mm。


以上、スゴ腕隊員のまさんからの報告でした!

馬映画の原作

『黒馬物語』 アンナ・シュウエル

Black Beauty (1877) 山田昌司 訳(岩波文庫)

映画化を見て興味を持ち、原作を読んでみました。
たしかに評判通り『ブラック・ビューティー/黒馬物語』(1994)が原作に近かったです。
主人公は黒馬で、全編が彼の視点で語られてゆきます。

馬による人間観察というと『ガリヴァー旅行記』(スウィフト著)のフウイヌムを思い浮かべますが、そちらが辛辣な人間批判なのに対し、本作の主人公はひたすら優しく、不平はあまり言わずに現状での馬の仕事を通して切々と綴ります。
押しつけがましくないのが余計に胸に響く感じです。
人間が馬を理解していないのとは対照的に、馬が人間の会話を聞いていろいろ思いをめぐらせるのも面白いところ。

編み物のことは会話の中に一言出てきただけで、原作と違っている映画『黒馬物語』(1971)にちらっと登場したような場面はありませんでした。

現在、普通の文庫版が古いものしか入手できなくて困りました。
いくつか出ている絵本版は図書館で見てみよう・・・。