ピーターラビット 【発見】

ビアトリクス・ポター著
Peter Rabbit (1902-)
ピーターラビットのことはキャラクターとしてしか知りませんでした。
「ピーターラビットの絵本シリーズ」というタイトルで何冊も出ているものだから、全部ピーターラビットが登場していて、長い話だとか、いくつもの話があるのだと思っていましたが、予想に反して他の生き物たちが主役の話が多いのでした。

『ペンジャミンバニーのおはなし』(絵本版 いしいももこ 訳)
『ピーターラビットのおはなし』の続きで、マグレガーさんのところで失くしたピーターの上着を取り返したりするお話。ベンジャミンはピーターのいとこで、ピーターのおかあさんはベンジャミンのおばさんにあたります。ピーターに妹?が3匹いるので、ベンジャミンにはいとこがたくさんいます。

ピーターのおかあさんが棒針編みをしていて、毛糸玉が転がっている挿絵があります。
うさぎの毛の手ぶくろやそで口かざりをあんで、くらしをたてていました。
と、雑貨屋さんをやっているような説明があります。

これは『ばにばにベンジャミンのはなし』というタイトルで青空文庫でも読めます!
ビアトリクス・ポターの他の作品は 作家別作品リスト:No.1505 から。

ピーターラビットとベンジャミンバニーのおはなし(1992年のアニメ版)
上記の映像化作品です。↑DVDはこの挿絵が表紙になっています。
ピーターのおかあさんが娘たちと一緒に売り物の手ぶくろ(ミトン)をテーブルに並べている場面があり、下に毛糸玉が落ちています。


他の絵本では
『ひげのサムエルのおはなし』に猫のタビタおくさんと編み物の挿絵、
『アプリイ・ダプリイのわらべうた』には、靴の中に住んでいたはつかねずみのおばあさんが棒針編みをしている挿絵、
『こぶたのロビンソンのおはなし』には、どこになにがあるやらわからない、ごったがえした羊の毛糸屋さんなどが登場しました。

アニメ版の他のお話やバレエ映画『ピーターラビットと仲間たち』(1971)(原題は “Tales of Beatrix Potter”、うさぎたちは脇役)に編み物は登場しませんでした。


遅ればせながらピーターラビットを知るきっかけになったのは、映画『ロレンツォのオイル/命の詩』(1992)でした。終盤、ロレンツォに母親が本を読み聞かせていて、それが
ウサギ夫人は未亡人で
ウサギの毛で手袋を編んで
暮らしを立てていたのです
というもので、「なんだそれは!」と調べてみるとピーターラビットだったというわけです。
まだまだ知らない事ばかりで・・・。
この映画はニットの登場も多めでした。

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