明日は来らず 【発見】

Make Way for Tomorrow (1937) アメリカ
監督:レオ・マッケリー
出演:ヴィクター・ムーア、ボーラ・ボンディ、フェイ・ベインター、トーマス・ミッチェル

■あらすじ
とても仲の良い老夫婦バークとルーシーは、経済的な事情から家を手放すことになった。
5人の子供たちはそれぞれ家庭を築いているが、さほど余裕があるわけではない。
とりあえずということで、夫婦は別々に引き取られることになる・・・。

■雑感
とにかく老夫婦がお互いを思いやること新婚時と変わらず、またそれ以上です。
それに引き換え子供たちは薄情ではないのだけど、いろいろと事情もあり・・・ん?こんな話あったよねと思ったら、出典は未確認ですが『東京物語』ほか小津作品に影響を与えたと言われており、なるほどと思う部分が多々あります。

■編みどころ
微妙に発見。

ルーシーが世話になっている家で、息子夫婦が外出する際のこと、
息子の妻がルーシーに
編み物するんでしょう?
英語では
But you’ll be busy with your rug, won’t you?
これ、編み物違うんじゃ・・・?(まあまあ、そうカタいこと言わずに)
Rug Hooking、いわゆるフックド・ラグのことだと思います。
角度調整できる譜面台のようなスタンドに張ってあるもの(おそらくラグ)に向かって座っていて、手元は見えませんが脇のテーブルに毛糸などが置いてあります。
簡潔に言い表すには「編み物」がわかりやすいのかな。

別の場面、女中のメイミーに「あげるわ 私が作ったの」と編み物を渡します。
畳まれているのでわからないけど、かぎ針編みの膝掛けのようなものに見えました。