ジョルスン物語
The Jolson Story (1946) アメリカ監督:アルフレッド・E・グリーン
出演:ラリー・パークス、イヴリン・キース、ウィリアム・デマレスト、ルドウィッグ・ドナス
■あらすじ
アル・ジョルソンの前半生を描いた伝記映画。
歌うのが大好きでショーの世界に飛び込んだ少年は、ブロードウェイで人気歌手となった。
女優のジュリーと結婚してからも休みなく仕事を続け、初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』(1927)に主演して大成功を収める。
ジュリーは以前から静かな生活を希望しており、その思いに心を動かされたアルは、引退して田舎暮らしを始めた。しかし彼は歌なしではいられないと気づいたジュリーは・・・。
■雑感
歌はアル・ジョルソン本人が再録したもので、晩年の歌声なのですが(この様子は『再び歌う』にあり)、そんなことは感じないほど、なりきっているラリー・パークスの演技と合っています。
■編みどころ
アルの母親が、細くて短い金属の4本針で輪編みしていました。
彼女はアルの引退後の家に遠くから訪れた際にも、居間で編んでいます。
それも小さな輪編みのようで、長くなっているから靴下かもしれません。
旅先にも持ち歩いているので嬉しくなりました。
ジョルスン再び歌う
Jolson Sings Again (1949) アメリカ監督:ヘンリー・レヴィン
出演:ラリー・パークス、バーバラ・ヘイル、ウィリアム・デマレスト、ルドウィッグ・ドナス
■あらすじ
アルは舞台に戻ったが以前のようには身が入らず、歌うのが苦痛になり休養する。
なかなか復帰する気になれなかったが、戦争が始まり、慰問で役に立つならと各地を巡るうち過労で倒れた。美しい看護士と出会い、元気になるなり病院の慰問を開始、彼女と再婚する。
もう昔のようには歌えない、自分の時代は終わったと引退したが、戦時中の慰問で知り合ったプロデューサーから伝記映画の話が持ち込まれた・・・。
■雑感
前作のラストシーンから始まるので全く違和感ありません。
伝記映画とはもちろん『ジョルスン物語』のことで、その制作風景も描かれています。
「あれは誰?」と若メイクと老けメイクの自分が対面して演技指導したり、完成した映画を見て感動したりと手前味噌のような感じもしますが、2本続けて見ると面白いと思います。
■編みどころ
父親が編み物のブランケットを掛けていました。
本作では妻のエレンが編んでいます!
アメリカ式みたいだけど、中指を使って糸をかけているように見えて素早い動き。
編みシーンが何度もあって豊漁です。