マフラー半分

各色を1玉ずつ使ったところです。
このくらい編むと土偶には見えませんね。
毛糸はお手本と同程度の糸長のものを使用していますが、お手本が各100g使用なのに対し、使用糸は40g巻きなので半端です。
でもここまでで75cmくらいはあるので2玉ずつで大丈夫そう。

糸の感じからだれるんじゃないかと思っていましたが、案の定だるだるします。
それも気になるけどもっと気になるのがお椀状態・・・。
端の目がきついのと、減し目部分の糸を引きすぎているのが原因かと思いますが、葉っぱの内側は引き締めるものが何もないのでたるむ結果、お椀になっちゃいます。
こういうものだと割り切っていいのか、糸を引きすぎないようにしたほうがいいのか・・・ちょっと実験しながら編んでみよう。

第一報はこちらに 【サンカ】

サンカ手袋に関する情報を本館の「サンカ手袋見つけ隊」に載せていますが更新が滞りがち。とりあえずこっちに書いてみることにします。


Sanquhar Coat by Judy Furlong

Knitting Magazine 121, October 2013 に掲載
(↑Amazonでの扱いがなくなったのでravelryで見てください)

Android端末で購入する形式のマガジンです。
細かくないサンカ柄にはスイッチが入らないので購入していません。
サンカ柄のスワッチを見つけた妖精さんがコートに仕立ててみたような・・・。
そのほかにどんな感じの作品が掲載されているのかは ravelryで。

この人は帽子とスカーフ、クッション、カーディガンなどにサンカ柄を取り入れたものを発表しています。だいたい大柄です。


ローワンマガジン NO.56

Rowan Knitting & Crochet Magazine 56 に掲載
(↑こちらもリンク切れなのでravelryで)

編み方以外の部分のオンライン表示やpdfダウンロード可能。
p114からサンカ手袋の記事が複数ページにわたり紹介されています。
サンカ手袋の編み方はひとつ掲載されていて、ブロック模様の三角マチタイプではなく、小さい模様の総柄タイプ。使用糸は Rowan Fine Tweed、針は3.25mm。


以上、スゴ腕隊員のまさんからの報告でした!

馬映画の原作

『黒馬物語』 アンナ・シュウエル

Black Beauty (1877) 山田昌司 訳(岩波文庫)

映画化を見て興味を持ち、原作を読んでみました。
たしかに評判通り『ブラック・ビューティー/黒馬物語』(1994)が原作に近かったです。
主人公は黒馬で、全編が彼の視点で語られてゆきます。

馬による人間観察というと『ガリヴァー旅行記』(スウィフト著)のフウイヌムを思い浮かべますが、そちらが辛辣な人間批判なのに対し、本作の主人公はひたすら優しく、不平はあまり言わずに現状での馬の仕事を通して切々と綴ります。
押しつけがましくないのが余計に胸に響く感じです。
人間が馬を理解していないのとは対照的に、馬が人間の会話を聞いていろいろ思いをめぐらせるのも面白いところ。

編み物のことは会話の中に一言出てきただけで、原作と違っている映画『黒馬物語』(1971)にちらっと登場したような場面はありませんでした。

現在、普通の文庫版が古いものしか入手できなくて困りました。
いくつか出ている絵本版は図書館で見てみよう・・・。

2色のマフラー開始

一応、葉っぱ模様です。
この時点では、葉っぱが横向きだったら遮光器土偶に似てる?
縦向きだと怒ってるみたい。
温和な顔が、ゴゴゴ・・・って腕を上げると目が縦になって「遮光器土偶怒る」とか。

表裏はあるけど裏も見せたほうが面白いです。

最初のうち失敗して編み直しましたが、だいぶ慣れてきました。
目数が少ないのでサクサク進みます。

嵐を呼ぶ友情 【発見】

1959年 日活
監督:井上梅次
出演:小林旭、川地民夫、沢本忠雄、浅丘ルリ子、白木マリ、宇野重吉

■あらすじ
岡辺と川添はジャズ喫茶で人気のトランペッターである。
二人が踊り子のマリ子を食事に誘おうと楽屋へ行くと、流しのアキラという男がマリ子を困らせていた。のちにアキラは彼らの師匠の息子で、トランペッターを目指していたが理由あって父の希望を叶えられなかったと知る・・・。

■雑感/編みどころ
あの有名な映画のタイトルのパクリ・・・ではなく、柳の下の・・・という意図もあまりないんじゃないかと思う同監督の嵐を呼ぶシリーズ(タイトルだけ)2作目。

アキラと同棲しているマリ子が編んでいます!
細い金属の針で筒状のものを輪編みしていて、編んでいるところはピンクで最初のほうは緑色の靴下か袖のような感じ。実際に編んでいるならかなり達者な手つきです。
その後、あることがあって解いてしまいます。
・・・ということは、アキラのための編み物だったのかも?

マリ子を演じるのは白木マリ、のちの必殺シリーズで活躍する白木万理です。

マフラー完成

糸はダイヤエポカ (40g/81m) 110g、色(360)、7号棒針、完成品の長さ140cm
パターン:Jacki Scarf by Nancy Marchant

針に対して糸が細くて柔らかいので、あまりクネクネしていません。
これは小さい子につけてもらう予定(ボランティア)。

右が表側、左が裏側。
表側だけで目の増減をするので裏表があります。

今度は2色のBriocheマフラーを編みたいけど、糸に悩んでいます。
実績のあるちくちくしない糸で望みの太さのものがなかなか・・・。
1色は冒険しないでおけば、それを内側にして巻けば大丈夫かも?

雲流るるままに 【発見】

Till the Clouds Roll By (1946) アメリカ
監督:リチャード・ウォーフ、ヴィンセント・ミネリ
出演:ロバート・ウォーカー、ヴァン・ヘフリン、ジューン・アリソン、ルシル・ブレマー、ジュディ・ガーランド、ドロシー・パトリック、フランク・シナトラ、レナ・ホーン、キャスリン・グレイソン、アンジェラ·ランズベリー

■あらすじ
数々のミュージカル作品を手がけた作曲家、ジェローム・カーンの伝記映画。

『ショウボート』の舞台を成功させたカーンが回想する・・・
駆け出しの頃、編曲家ジムと意気投合し親友になった。
妻になるエヴァと出会い、ジムの支えもあり作曲家として名を成すことができた。
やがてジムが亡くなり意欲を失っていたが、ジムの娘サリーが歌手を目指して奮闘する様を見守り、悲しみを乗り越え『ショウボート』を世に送り出したのであった(脚色あり)。

■雑感/編みどころ
ジェローム・カーンはこの映画のための曲を書き、公開前に亡くなっています。
これまでソフト化やテレビ放送されるたびにタイトルが変わっていて、別名が3つはあるようです。
『ショウボート』に編み物が登場していたので、こちらもチェックしてみたら発見!

妻のエヴァが編んでいます。
黒い毛糸で長い2本針、大物らしき編地ができています。
編み方は右手で糸をかけるイギリス式で、人差指に軽く糸を巻き付けていました。

パブリック・ドメインで動画サイトにある場合もありますが、消されたりするのでリンクなしで。
Till The Clouds Roll By (1946) で検索してみてください。
編みシーンは1:21:00辺りから。

偽りの人生 【発見】

Todos tenemos un plan (2012) アルゼンチン/スペイン/ドイツ
監督:アナ・ピーターバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ソレダ・ビジャミル、ダニエル・ファネゴ、ハビエル・ゴディーノ

■あらすじ
ブエノスアイレスで医師として暮らすアグスティンのもとに、田舎で養蜂をしている双子の兄が訪ねてきて、病気で辛いから殺してくれと言い出す。
そんな気はなかったが、はずみで殺害してしまった。
今の生活に嫌気がさしていたアグスティンは、自分が死んだことにして兄の人生を生きようと故郷へ向かうが・・・。

■雑感
兄は弟と正反対の暮らしぶりで、今までも金の無心をしたり何かと困らせていた様子。
そんな身勝手な兄を許せない一方、妻や仕事にうんざりしていた弟は兄の気まま(に思えた)な生活に居場所を求めます。細かい説明はなく、人間関係や過去なども断片から想像に委ねるような作りになっています。
何年も会っていなかった兄にすり替わるなんて、計画的でないとはいえ無理がありすぎ・・・それほど逃げ出したかった人生のほうが偽りだったのでしょうか。

■編みどころ
兄は故郷で昔からの知り合い二人と組んで良からぬことをしていました。
そのうちの一人の家のおばあさんが、かぎ針編みをしています。

実践編

Brioche Knitting のマフラーがだいぶ進みました。

明るくしてみるとこんな感じ。

調子よく編めていますが、うっかりミスも多いです。
思ったより糸が細めだったのでマフラーもやや細め。
今年はあまりボランティア用のものを編めなかったので、間に合えばこれも入れよう!