晴れ、ときどきリリー 【発見】

Pieds nus sur les limaces (2010) フランス
監督:ファビアンヌ・ベルトー
出演:ダイアン・クルーガー、リュディヴィーヌ・サニエ

■あらすじ
母親と暮らすリリーは、田舎で思いのままに生きていた。
ある日突然母親が亡くなり、一人では生活できない彼女の面倒を見るため、結婚して都会に住んでいた姉がやってくる。リリーの行動に振り回されるうち、姉は夫との関係もおかしくなって・・・。

■編みどころ
作業小屋があり、リリーは怪しげな物もいろいろ手作りしている様子。
彼女が着ているニットは本人か母親が編んだものなのかも?
家の近くの林、樹木の幹にかぎ針編みのブランケットのようなものが巻きつけてあります。
最初は鹿よけかと思ったけど、鹿は出てこないので目印か飾りつけ? かなり印象的。
編みシーンはありませんでした。

燃ゆる十字架のもとに(3)(4) 【発見】

ダイアナ・ガバルドン著
The Fiery Cross (2001) 加藤洋子 訳

『アウトランダー』シリーズの15、16冊目です。
最後に気になる出来事があり、次への興味を繋げています・・・。

詳細な記述はありませんが、(3)に少し、(4)に何箇所か編み物が登場。
視力を失っていても完璧な編み物をする登場人物が、災難のため動揺して間違えていたりします。

レッド・ステイト 【発見】

Red State (2011) アメリカ
監督:ケヴィン・スミス
出演:マイケル・アンガラノ、ニコラス・ブラウン、カイル・ガルナー、マイケル・パークス

■あらすじ
ティーンエイジャー3人組は、インターネットの出会いサイトで女性と知り合う。
期待を胸に出掛けてゆくが、それは狂信者の罠だった・・・。

■雑感
前半は牧師の説教、憎悪対象への仕打ち、後半は掃討部隊との銃撃戦という構成で、憎悪犯罪と銃問題、当局の対応を描いていますが、どれもさほど内面には踏み込んでいません。
でも軽いタッチながら、深刻なテーマの際どいところを突いています。
いろんな意味でアメリカ人と日本人とでは、感じ方にかなり違いがあるのではないかと思います。

グループの親玉である牧師を演じているのはマイケル・パークス。
これまで注目したことがありませんでしたが、今回はすごく良くて見直してしまいました。
彼は歌手でもありサントラに3曲クレジットされていて、劇中で歌う場面もあります。

■編みどころ
牧師が説教する間、信者の女性が棒針編みをしています!

汽車はふたたび故郷へ 【発見】

Chantrapas (2010) フランス/グルジア
監督:オタール・イオセリアーニ
出演:ダト・タリエラシュヴィリ、ビュル・オジエ、ピエール・エテックス

■あらすじ
監督の半自伝的な作品。
ソ連時代のグルジアで映画を撮っていた主人公だが、検閲され勝手な編集に従わなければ上映することもできない。当局に出国を促されパリ行き、自由に映画作りができるかと思えば・・・。

■雑感
ストーリーはともかく、登場人物が煙草とお酒を多用しているのが気になり、何か意味があるのかなと考えてみたけどわかりません。。。

■編みどころ
グルジア時代のフィルム編集室で、助手と思しき女性が小物を輪編みしていました。

ミュージックビデオ 【発見】

Camille – Ta Douleur

包まれたい・・・けど勝手に包まれるのはイヤ。


Weezer – Undone – The Sweater Song

セーターを歌っているのですがビデオには登場しません。
シングル盤のジャケットには白い編み地が使用されています。
普通のメリヤス編みかと思っていたけど・・・よく見ると違っていた!→画像


Sonic Youth – Titanium Expose

0:48あたり・・・これは編んでいるとは言えないな~。


Alice Cooper – Tag, You’re It

ビデオありません。
毛糸玉、編み針で突き刺すなんて歌詞がありますが、ジョン・カーペンター監督の映画『ハロウィン』に言及しているようです。 そういえばアリス・クーパーは『パラダイム』に出演していたっけ。

恋のページェント 【発見】

The Scarlet Empress (1934) アメリカ
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
出演:マレーネ・ディートリッヒ、ジョン・ロッジ、サム・ジャッフェ、ルイーズ・ドレッサー

■あらすじ
ドイツの小貴族の娘ゾフィーがロシアの皇太子に嫁ぎ、やがて女帝エカチェリーナ2世となるまでを描く・・・と言っても重たい歴史ドラマではありません。

■雑感
皇太子であるピョートル3世が変人で夫婦生活ができないため、世継ぎを産むために愛人を持たされ、そもそも野心家だったわけではないのに女帝となっていった・・・というような物語も史実も重要ではなく、ひたすらマレーネ・ディートリッヒを鑑賞するための作品。
サム・ジャッフェの怪演によるピョートル3世の印象も強烈です。

皇室をこんな風に描いちゃって大胆だなーと思ったら、実際は映画も真っ青くらいのお家事情だったようで・・・ぜんぜん存じませなんだ。

私はマレーネのおでこの曲線がたまらなく好きなのですが、そのあたりを堪能できる角度が少なくて残念だとか、結婚するまでの乙女演技のわざとらしさが、可笑しいけれどちょっとくどい、なんてことは気になりません。
特にピョートル3世の愛人が「殿下は皇帝になったら私を新しい妻にする」と言ったあと、彼女をしげしげと見やる目つき・・・最初は面白がっている風なのが、やがて自分のするべきことを決意して部屋を出てゆく・・・はお気に入りで、この場面だけでも永久保存版です。

■編みどころ
おまけ的発見として、貴婦人たちが刺繍や何かしながら歓談している場面があり、編み物をしている人もいました。動きがぼんやり見える程度で、たぶんアメリカ式。時代考証がされているかどうかは定かでなく、映画の中のシーンということで。

モーム短篇選(下) 【発見】

サマセット・モーム著
行方昭夫 訳 (岩波文庫)

上巻は植民地での話などエキゾチックなものが多かったのに比べ、下巻は時代も下り、ほとんど現代の感覚です。上巻より短い物語が多いのも違うところです。
人間が見かけどおりではないことや、それに気づく人と気づかない人の話が多く、上巻とはまた異なる面白さがありました。

「冬の船旅」に編み物が登場していました!
おしゃべりで他の乗客から疎んじられている女性が、あるとき黙々と編み物をします・・・。

白いリボン 【発見】

Das weiße Band (2009) ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクル、ズザンネ・ロータ

■あらすじ
ドイツの田舎、人々が静かに暮らす村で陰湿な事件が次々と起こる。
誰が?何故?深く追求しようとする者もいない。
何もあきらかにならないまま、第一次世界大戦が勃発する・・・。

■編みどころ
棒針で小物の輪編み、かぎ針でレース編みなどをするシーンがあります!
編み物ではないかもしれませんが、テーブル掛けやちょっとした敷き物、乳母車飾りなどにもレースがあしらわれていました。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 【発見】

The Curious Case of Benjamin Button (2008) アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、タラジ・P・ヘンソン、ティルダ・スウィントン

■あらすじ
誕生時の肉体年齢は80歳、実の親に捨てられ老人施設で働く女性に育てられる。
長くは持たないと思われたが、成長するとともに何故か肉体が若返るのだった。
そんなベンジャミンとの出会いと別れを老女が語る・・・。

■雑感・編みどころ
なんとなくキワモノのような気がして敬遠していたけど、観てみたら面白かったです。

ベンジャミンは編み物のおくるみに包まれて捨てられます。
祝福するために作られたはず・・・と思うと、予想もつかなかった切ない運命です。
他にも施設のご婦人方のショールが登場、ポーチではおばあさんが編んでいました!
ソファにかぎ針編みのブランケットもあり。


ふと思い出した『縮みゆく人間』(1957)に、なんとリメイクの話があるらしいと知りました。
原作の著者が現代に合わせて脚色するというから、こちらも楽しみです。