サラトガ本線

Saratoga Trunk (1945) アメリカ

監督:サム・ウッド
出演:イングリッド・バーグマン、ゲイリー・クーパー、フローラ・ロブソン

あらすじ

身分違いの結婚を妨害され亡くなった父、その罪を着せられ追われた母。ママのようにはならない、理想の結婚をするのだという決意で仇の一族が住む町へ戻って来た娘のクリオ。伯爵夫人と称して金持ち男をつかまえるはずなのに、ギャンブル好きなテキサス男のクリントに恋をしてしまった。仇の一族への復讐心から素直になれないクリオはクリントと仲違いするが、金持ち男スティードの情報を知らせる手紙がクリントの旅先のサラトガから届く。
母の名誉を回復したクリオはサラトガのホテルに逗留し、スティードのプロポーズを待つ身となる。その頃、クリントは鉄道の横領を企む輩の元へ乗り込もうとしていた・・・。

雑感

予想通りの展開でクリオとクリント、スティードの恋模様が延々と続きますが、終盤、にわかに列車アクションがあるのは意外でした。
クリントをボスと慕って殴り込みについてゆく従僕(ジェリー・オースティン)、子供のような振る舞いのクリオを諌める召使い(フローラ・ロブソン)、魂胆お見通しで金持ち男との結婚に手を貸す代わりに分け前をよこせという女傑(フローレンス・ベイツ)など脇役もなかなか。
シリアスとコミカルさが中途半端で、残念なところを探せばきりがないようですが、出演者と編み物発見!効果で個人的にはいい映画です。

編みどころ

サラトガのホテルのポーチのようなところでマダムたちが編み物をしています!かなり大きなホテルで、ポーチも大勢の人が行き交うような広さがあり、そこにマダムたちがずらりと腰掛けているのです。
これはセットなのかもしれませんが、実際のグランド・ユニオン・ホテルは1953年に解体されるまで世界最大だったとのことです(Wikipediaより)。

イングリッド・バーグマンが編んでいなくて残念・・・と思ったら、編んでいました!従僕役の彼が編み物袋を持って、なんだか楽しそう~。Behind the scenes ってやつですね。この、座らずに休むための椅子のようなものを leaning board または slant board というそうです。
ただの slant board や「スラントボード」で検索してもストレッチボードしか出てこないので leaning board か hollywood slant board で検索して画像を見て!!

Saratoga Trunk 予告編(冒頭部分)

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