シスターズ 【発見】

Sisters (2006) アメリカ
監督:ダグラス・バック
出演:クロエ・セヴィニー、スティーヴン・レイ、ルー・ドワイヨン

■あらすじ
医師のディランはボランティアで訪れた診療所で、訳ありな女性アンジェリークに惹かれる。
姉と同居しているという彼女のアパートへ行き一夜を共にするが・・・。
結合双生児を扱ったブライアン・デ・パルマ監督『悪魔のシスター』(1973)のリメイク。

■雑感
何じゃこりゃ! 普通の出演者の普通の映画だと思っていたら、かなりトンデモ映画でした。
途中まではリメイクみたいなんですが、だんだんおかしくなってお話になっていません。
変えようとしたけど失敗したという以前の問題で、監督の行く末を案じてしまう出来に。
これが長編デビューらしいけど、その後たいした仕事ができていないのも納得です。

■編みどころ
そんな内容にもかかわらず、編み物的には大いに収穫があり・・・。
ソファに置いてある編みかけのものを、「姉の編み物よ」と言って脇にやる場面があります。
それがケーキやドーナツの箱みたいな持ち手の付いた紙箱(羊の絵と KNITTING FAMILY KIT と書いてある)に入っており、細長い箱なので棒針も含まれているキットなのかも。

後の場面で太糸で何か大きなものを、キットとは別の?金属製の棒針(ジャンボ針くらい)で編んでいて、それが凶器になります。

映画ではよくあるけど、実際、編み棒はそんな簡単に刺さりませんよね。
(実際って何だ? やってみたことはないです。本当です。)
絵的に面白いのはわかりますが・・・。

『悪魔のシスター』(1973)に編み物は登場しません。

凍りつかない1本

フローズン・ライター (2011)

スランプの脚本家が缶詰になって作品を書こうとする話、かもしれない。

『シャイニング』のラストか『暴走機関車』くらい寒くなってみたい今日この頃、冷凍室の中でタイプライターに向かっている男性の図、というDVDのジャケットは目を引きます。
以前から気になっていたので寒くなれるかどうかはともかく、先日も久々に見たエドワード・ファーロングついでに見てみたところ、別の意味でお寒くなれました。

このDVDジャケット、海外ではブッチャーナイフを手にしたマイケル・ベリーマンが表紙なんですが、何故に日本版はこのような? 一体誰を釣ろうとしているの? 宣伝文句を鵜呑みにするほど夢見る少女じゃないやい、と思いつつも釣られてみましたが・・・。

書けない作家が「こんな話はどうかな」と思いついたものが映像化されているだけで、特にトリックがあるわけでもないので、オチがどうとか考えずヨタ話に付き合う感じです。
嫌いじゃないけど面白いというほどではないかな~。
せめて涼しくなれたら評価できたけどな~。
ラスト近くにちょっと幻想的な映像があったのが妙に面白かったです。
マイケル・ベリーマンは哀愁が漂ってました。