スモールアイランド 【発見】

Small Island (2009) イギリスBBC
監督:ジョン・アレクサンダー
出演:ナオミ・ハリス、ルース・ウィルソン、デヴィッド・オイェロウォ、ベネディクト・カンバーバッチ、アシュリー・ウォルターズ

※少し内容に触れています。

■あらすじ
クイーニーは実家の養豚業を嫌ってロンドンのおばさんの世話になっているとき真面目な銀行員バーナードにプロポーズされた。心を決めかねていたが、おばさんが急死して実家に戻されそうになり結婚を受け入れる。第二次世界大戦が始まり、バーナードは父の世話をクイーニーに頼み出征していった。

当時の英国領ジャマイカではホーテンスが勉強をしながら将来イギリスへ渡ることを夢見ていた。血はつながっていないが兄妹として育ったマイケルと結婚しイギリスで教師をするつもりだったが、マイケルの奔放な行いから計画は水泡に帰した。
ホーテンスひとりでは出国できないのでギルバートと形だけの結婚をして渡英する。

ロンドンではクイーニーがマイケルと知り合う。
戦争が終わって帰ってくるはずのバーナードは行方知れず。
ギルバート夫婦がクイーニーの貸し部屋に住む。

周囲の人種差別的な目があってもクイーニーは気にしなかったが、突然バーナードが戻ってきて・・・。

■雑感
クイーニーに語るギルバートの言葉が印象的です。
学校で“母なる国”についてたくさん学んだよ

ジャマイカ人は母なる国をよく知ってるのに
母なる国は“我が子”を知らない

母なのに気にもかけない
戦争で母国の危機だと駆けつけてきたのに、イギリスではアフリカ人かと聞かれたり戦後は差別され仕事にも就けないなど、ジャマイカで思い描いていた母とは違っていたのです。

英国とジャマイカという母子、クイーニーとお腹の子供という母子が少し重なりますが、クイーニーは気にもかけないような母にはならなかったと思います。

■編みどころ
ホーテンスがジャマイカで師範学校に通っていたころ、生徒たちは兵士のために靴下を編んでいます。学業どころではないというわけなのですが、教師と生徒たちとのおしゃべり
イギリスはとても寒いの 兵士が凍えたら大変

編み物をするために 来てるんじゃないのに

私は1日に1足 編むわ
寒さに凍える現場ではギルバートが
靴下より手袋を 編んでほしいよな
なんて言います。

クイーニーが靴下の繕いをする場面もありました。
やがて彼女が産んだ男の赤ちゃんはマイケルと名付けられニットにくるまれます。

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