神さまがくれた娘 【発見】

Deiva Thirumagal (2011) インド
監督:A.L.ヴィジャイ
出演:ヴィクラム、ベイビー・サーラー、アヌシュカ

■あらすじ
南インドの大都市チェンナイの路上で、「ニラー」と繰り返すばかりで要領を得ない男性が保護された。弁護士のアヌが世話をすることになり事情がわかってみると、男の名前はクリシュナ、知的障害があり、山村のチョコレート工場で働きながら6歳の娘ニラーを育てているという。

妻のバーヌは出産の際に亡くなり、クリシュナとニラーは豊かな自然と村の人々とに包まれて幸せに暮らしていた。ところがニラーが小学校に通うようになると、クリシュナとの結婚に反対していたバーヌの家族は、クリシュナは保護者としてふさわしくないとニラーを引き取ってしまう。
引き裂かれた仲良し親子はどうなってしまうのか・・・?

■雑感/編みどころ
ハリウッド映画『アイ・アム・サム』にインスピレーションを得ていますが、こちらのほうが偶然やドラマチックな要素で娯楽色が強くなっています。インド映画ですから~。

編みシーンはないのですが・・・。
クリシュナは妻が編んでくれていたセーター(ベストなのに映画の中ではセーターと呼ばれます。あまり手編みに見えない。。)をずっと着ていて、暑い都会でも脱ごうとしません。
ニラーが赤ちゃんの頃には、村の誰かが編んでくれた?と思うようなニットも着用。

扉の向こう側 【発見】

パトリシア・ハイスミス著
People Who Knock on the Door (1983) 岡田葉子 訳

■あらすじ
アーサーは17歳、両親と15歳の弟の四人家族で平凡な暮らしをしていた。
あるとき弟が高熱を出し危険な状態になったが、幸いにも回復する。神に祈りが通じたと思い信仰に目覚めた父親は、家族にも信心を要求し始め・・・。

■雑感
ティーンエイジャーが主人公であり、その家族も主要な登場人物というのは今まで読んだ著者の長編とは違うパターンでした。
衝動的な行動を取る主人公が多い中、アーサーが自制心を発揮するのも意外だけど、他の人物のある意味ずさんな描写から来る雰囲気などは相変わらずだと思います。物語はあまりにも想像通りの展開で物足りないような、でも印象に残る作品です。

「扉の向こう側」というタイトルはブレイクスルーって意味合いで、抑圧された主人公が何か突破するような話なんだろうなと思っていたら、原題はそんなんじゃなくて来訪者的な意味でした。まあ、来訪者は「扉の向こう側」から来るわけだし、最後は「扉の向こう側」に出たとも言えるし、原題とは違うけど悪くないのかも。

■編みどころ
アーサーの母方の祖母は悠々自適の毎日を送っていて、遠方からたまに訪ねてきます。
祖母は、ソファに坐り、家で見つけたダークグリーンの毛糸で帽子を編んでいた。毛糸の量が少なくて帽子以外のものは編めないのだという。「おかしな子だこと」編物から目をあげずに祖母はいった。
人の家に来てありあわせのもので編むとは! ぜひ見習いたい・・・。


著者の短編集『11の物語』は、編み物は登場しませんが面白かったです。

同じく短編集『風に吹かれて』に収録の「ネットワーク」の登場人物はセーターを洗っていました。わざわざ書くくらいだから手編みなんだろうと勝手に判断しています。
こちらの短編集は『11の物語』に比べると救いがないダークなものが多く、珍しく超自然なものもありました。

西蒲田公園 【発見】

あるところに用事があって、JR蒲田駅南口を出て東急多摩川線沿いに歩くこと数分。
Googleマップのルート検索で公園を斜めに突っ切る経路が出ていたのでそちらへ進むと・・・誰かがベンチに座っています。
なんだかよく見えなくて、かなり接近して気がついた時の驚きといったら!

おばあちゃま、ここにいらしたのね・・・ってどなたですか??

左手に糸をかける編み方でしょうか。
人差し指に糸がかかっているように見えます。
使い込まれているのか針が曲がっていて、
二つの毛糸玉は事情により全部くっついています。

思いのほか不敵な面構え堂々たるお姿で・・・。

なぜ編み物をしているブロンズ像が?と思いましたが、すぐ近くにユザワヤの本社があることと無関係ではないのでしょう。今回、像が作られた経緯や正式な名称などはわかりませんでした。引き続き調べてみます。

ベンチの隣は空いているので、近所の人で賑わう時間にはおばあちゃまとの会話も弾んでいることと思います。蒲田のユザワヤへ行くことはあっても、こちらは方向違いなので御存じない方も多いのではないでしょうか。近くにお出かけの際には会いに行ってみてください。

公園には他に、クロッケーかゲートボールをする少年、

風と戯れる少女、もいました。

誰もいなかったので、おばあちゃまに接近したり慌ただしく写真を撮ったり・・・先を急がねばと出ようとしたら、私の怪しい行動の一部始終を見ていた猫が。

食べ物で編み物 【発見】

明治の子供向けグミ「超ひもQ」を棒針編みした人が話題になっています。

こちらの記事の最後では2010年に編んでいた(棒針ではなく自作編み機)別の人のことが紹介されていて、これが面白いです。

超ひもQのキャッチフレーズが「楽しく遊んで、食べておいしい!」なので、おいしくいただいていれば食べ物で遊ぶなという批判にはあたりませんね。
ひもQっていう商品がパワーアップして超ひもQになったのでしょうか?
てっきり超ひも理論ありきかと思いました。

グミ好きだけどこの商品のことも編んだことも全然知りませんで・・・。
世の中、知らないことだらけです・・・。

その後:
惜しまれつつ2019年に生産終了しました。
明治「超ひもQ」7月生産分で終売 理由は「製造設備の老朽化」

Suicaのペンギン フェザールー 【発見】

情報が古くてすみません。

Suicaのペンギン フェザールー
その後:えきねっとショッピングのサイトは JRE MALL に移行しました。

JR東日本のSuicaのペンギンと「フェザールー」のコラボ商品です。
フェザールーは以前オレンジ色の編み物プリント柄を電車の中で発見しました。
それがこんな形で出てくるとは!

プリント柄はアラン模様で、エンブレムと裏地でペンギンがマフラーを編んでいます。
嬉しそうな表情で糸は左手(左羽?)にかけている様子。

店頭で見かけて知ったので、まだ直接入手は可能かと思います。

バッグは要らないからエンブレムと裏地が欲しい・・・。

その後:
ちょうどプレゼントをあげようと思っていた人が欲しそうだったので、購入して中をチェックさせてもらいました! バッグがダメになったらワッペンと裏地をもらう約束も取り付け済み。

三色のマフラーで、ちゃんと毛糸玉が描き分けられています。

裏地のほうは多少デフォルメ。
さらにその後:
驚愕のペンギンが行方不明

袖を少し

メンズセーターが亀の歩みです。
先週は生ガキで撃沈したので仕事休みの間、ちょっと進みました。
子供の頃に一度あたりましたが、そんなことが昔々の話になった今日この頃、ふと食べてみたら大丈夫だったのでまた食べたらやられました。症状は軽く済んだけど、これをきっかけに甲殻類アレルギーになったという人もいるのでリスク高すぎです。
生が大好物というわけでもないので、もうやめておこう・・・。

袖はゴム編みを平編みしてから

とじて輪編みを始めました。
端の目が1目ずつ余るので、なんか境目がゴニョゴニョだけど気にしない~。

赤い手のグッピー 【発見】

Goupi mains rouges (1943) フランス
監督:ジャック・ベッケル
出演:フェルナン・ルドゥー、ロベール・ル・ヴィギャン、ブランシェット・ブリュノワ

■あらすじ
パリから遠く離れた片田舎で暮らすグッピー家は、メスーとチザン夫婦を中心に、一族だけで閉鎖的な大所帯を作っている。

106歳の長老のひ孫にあたる娘ミュゲが年頃になり、メスーは離婚した妻との息子ユジェーヌをパリから呼び寄せて二人を結婚させることにした。ユジェーヌが村に着いた夜、長老が心臓麻痺を起こし、札束が消え、一家を切り盛りしていたチザンが殺されているのがみつかる。警察に知らせると厄介なことになるため自分たちで解決しようとするが・・・。

■雑感
登場人物はほとんどグッピー家の人々です。彼らはあだ名で呼び合っていて、長老はエンペラー、ユジェーヌはムッシュ、おじのレオポールが赤い手など。

殺人事件の真相は大したことないのですが、エンペラーが喋れなくなり、彼だけが知っている宝のありかがわからなくなるという話を織り交ぜて、ミュゲとムッシュがいい感じになっていったり、エンペラーはじめとぼけた面々の様子を描いているユニークな映画です。チザンには気の毒だけど、雨降って地固まる的に一家の将来も明るくなりそうな雰囲気。

■編みどころ
テーブルを囲んで女たちは繕い物や編み物、男たちも手仕事の時間です。
ミュゲが金属製の細い棒針で輪編みしています!
右手で糸をかける編み方で、大きさからすると靴下かもしれません。
後の場面では別の女性が、やはり同じようなものを編んでいました。
手に糸のかせを持たせて玉に巻くシーンもあり。

天使を送って

Real Life – Send Me An Angel ’89

1983年に発表され、89年版が再ヒット。
寝起きに浮かんできてるのはどっちなんだろう・・・むかーし何かのCMに使われていたような気もするし、カバーもされているのでどのバージョンかわかりません。


83年版のほうがクラップ音みたいなのが効いてて好き。
ビデオはいまいちというか、メンバーのビジュアル不要かな。

なぜかこの曲をペット・ショップ・ボーイズだと思っている人が多いのですが、リアル・ライフの代表曲です。スコーピオンズの同名の曲も別物です。

ニット展

伊勢丹府中店6階特設会場にて、27日(火)午後5時まで開催されている『北欧伝統ニットと愉快なガラス工芸、2人展』にお邪魔しました。
ニットは田志口正恵さん、ガラスは長嶋貴子さん。

21日から開催されていて行ったのは24日だったのですが、帽子などかなり売れてしまったとのこと。エスカレーター脇の小さなスペースだけど伺った際にもお買い上げの方が。



ハンドウォーマーの中央のものは、手のひら側は編み込みではないのです。
表に見えるのは一色だけで、もう一色のほうは裏側を渡して行ってます。北欧の織物みたいな編み方だと教えていただいたのですが、名前が憶えられませんでした。あとで調べてみなくては。

帽子にもこのテクニックを使ったものがありました。
伸縮性はあまりないけれど、編み込まずに糸を連れ回せるのは魅力ですね。

右の三角の模様のものは配色糸の部分が裏編みなので、微妙に凹凸が出て面白い表情。


サンカ柄のプルオーバーはシェットランドレース2ply、またまた細いので!!
ブロックの隙間が手袋なんかより開いていることについて聞いてみたら、「本当はもっと開けたかったけど糸を渡す限界で・・・」「ただ並べるんじゃなくてぽつぽつと置いてみたいけどそうもいかなくて・・・」とおっしゃってました。


またまた刺激をもらった展示でした。
今年はもう一度あるかも・・・というお話なので楽しみです。

前回の2013年の展示会は → 隅田川ほとりへ

ラベンダー・ヒル・モブ 【発見】

The Lavender Hill Mob (1951) イギリス
監督:チャールズ・クライトン
出演:アレック・ギネス、スタンリー・ホロウェイ、シドニー・ジェームズ、アルフィー・バス

■あらすじ
銀行で働くホーランドは、上司からは正直なだけが長所だと思われていた。
金の精錬所から銀行への金塊輸送の監視を任されて20年、安い給料に甘んじて真面目に勤めながら、金塊を自分のものにする策はないものかと夢想する毎日。問題は金塊を海外へ運び出す方法だけだった。

ある日ホーランドが暮らすラベンダーヒルの民宿に、ペンドルブリーという男が引っ越してきた。彼の仕事は土産物の鉛の文鎮を作って輸出することで・・・。

■雑感/編みどころ
トタバタ劇で気楽に楽しめる映画。主人公の仲間がどうなったのかちょっと気になるけど、そういうのを省いてスッキリまとめたのもセンスでしょうか。

ホーランドは同じ宿に住むチョーク夫人に犯罪小説を朗読するのが日課のようで、この日も定時に仕事から帰るや朗読をはじめ、チョーク夫人は編み物をしながら聴きます。
エンピツ持ちのイギリス式でしっかり編んでいます!
編地はガーター編みのように見えました。