結婚の夜 【発見】

The Wedding Night (1935) アメリカ
監督:キング・ヴィダー
出演:ゲイリー・クーパー、アンナ・ステン、ヘレン・ヴィンソン

■あらすじ
作家のトニーは処女作が売れたものの、そのあとはスランプ続き。
生活を変えるため15年ぶりに故郷のコネチカットの屋敷に帰ってみるが、田舎に嫌気がさした妻はニューヨークに戻る。トニーは未開拓の土地を売ったことで知り合いになった隣人のノヴァック一家を題材に小説を書こうと思い、娘のマーニャと親しくなり・・・。

■雑感/編みどころ
良い場面もあったのに、トニーが煮えきらなくてスッキリしない結末です。

マーニャは親の決めた婚約者との結婚が迫り、女性たちが集まって準備をしています。
その部屋でおばあさんがフランス式のような編み方で編んでいました!
一家はポーランドから来たとのことなので編み方も欧風なのかも。

セーターの肘当てその後

セーターに肘当てをして快適に着用中・・・のはずが、思わぬ報告を受けました。

「デスクが青くなっちゃった」
「えっ、編集長が青ざめてるって?」
「編集長なんていません。OAデスク、机ですよ机」
「はぁ!?」


なんということでしょう・・・いつの間にかデスクが青く染まっていました!
今までいかに肘を擦りつけていたかの証明のようで笑えますね。そりゃ穴も開きますって~。でも色が取れないかもしれないのは笑えないかな。

縫いつけ用の穴もあったので簡単にできて喜んでいましたが、スワッチの切れ端でも貼り付けたほうがよかったかも。皆様もお気をつけください。

使用したのはKAWAGUCHI(河口)の「本革ひじあて 縫い付けタイプ 紺」

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その後:
2015日本ホビーショーにKAWAGUCHIが出展していたので、一応話してみました。
混んでいたのでそそくさと去りましたが、うまく伝わったかなー?
改良されますように・・・。

私の殺した男 【発見】

Broken Lullaby (1932) アメリカ
The Man I Killed
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:フィリップ・ホームズ、ナンシー・キャロル、ライオネル・バリモア

■あらすじ
第一次世界大戦のさなか、フランス軍兵士のポールはドイツ兵を殺した。
死の間際、ドイツ兵はポールの手を借り恋人宛ての手紙にウォルターと署名する。
手紙には、パリに2年住みフランス人が好きになっているのになぜ殺し合わねばならないのかと綴られていた。オーケストラでバイオリンを弾いていたポールとっては、ウォルターの荷物に楽譜があったことも衝撃であり、戦時だからという割り切った考えが出来ずに苦悩する。

戦争が終わり、ポールはウォルターの故郷を訪ねて家族に会おうと決意した。
フランス人を敵視するドイツ人ばかりの中、ウォルターの遺族はポールが亡き息子の友人だと思いもてなしてくれる。ウォルターの恋人もポールに好意を持つようになり・・・。

■雑感
シリアスなテーマのドラマで、ポールの悩みっぷりが本当に深刻なのでどうなるのかと危ぶまれますが、そこは監督の腕とライオネル・バリモアの好演でほっとさせられる作品になっています。

■編みどころ
ウォルターの両親が部屋でくつろいでいます。
父は横になり、母は腰掛けて編み物。
棒針で右手で糸をかける編み方で、多めの編地ができていてウェアの袖あたりを編んでいるように見えます。床に置いた洗面器かカゴのような中に糸が入っていました。

愛しすぎた男 【発見】

パトリシア・ハイスミス著
This Sweet Sickness (1961) 岡田葉子 訳

■あらすじ
デイヴィッドは紡績会社で働く優秀な技術主任である。
収入はじゅうぶんあり、本来の希望の研究職に転職の日も近い。
週末は施設にいる母と過ごすと言って下宿を留守にする彼は、近所では品行方正な天才科学者として通っていた。しかし実際は変名で借りた家に滞在し、愛するアナベルと結婚する日を夢見ている・・・。

■雑感
アナベルはデイヴィッドを恋人として見たことはなく別の男性と結婚しています。デイヴィッドはそんなことは問題にせず、何かの間違いでそうなっているだけで、自分と結婚するのが正しいと思い込んでいます。今で言うストーカーに近いのですが、アナベルを非難することはなく、彼女の夫や理解してくれない周囲の人だけ敵視するのがちょっと違うような気がします。

主人公の性格や、殺人を犯してしまって成り行き任せなところなどは著者のリプリーシリーズに似ています。とばっちりを受けた人は迷惑でしかないけど、同情すべき点も・・・?

■編みどころ
同じ下宿に住む老婦人がデイヴィッドにソックスを編んでくれたり、彼の母にはベッドジャケットを編んでくれたりします。編み物に関する記述はいくつかあり、そのひとつは
・・・何か編み物と本を膝にのせていた。本の上には長方形の拡大鏡が置いてある。彼女はそれをずらしながら本を読み、同時に編み物をするのだ。
すごーい!


このあとに読んだ著者の作品、無実の罪で服役し、受けた仕打ちによって人生が変わった男性の物語『ガラスの独房』(1964)には以下のような場面が。
ヘーゼルには、アイルランド製でオフホワイトの手編みのセーターを買った。
どんな感じだか想像してしまいます。

メンズセーター身頃

どこかで見かけたようなセーターかも?
身頃の脇まで来ました。
急がなくてもよくなったせいか、あまり進んでいません。

アクセントになる水色ですが、下の方で使っている色がパッとしないので上の部分は違う糸にしてみました。断然いい!全部こっちにすればよかったな・・・。

袖を同じように編んでから脇から上を合体させる編み方です。
サイズは大丈夫そうだけど念のためもう一度測っておこう。

ナイト・チャイルド 【発見】

Night Hair Child (1971) イギリス
What the Peeper Saw
監督:ジェームズ・ケリー
出演:マーク・レスター、ブリット・エクランド、ハーディ・クリューガー

■あらすじ
妻を亡くした文筆家のポールは若く美しいエリーズと再婚する。
ポールは仕事でパリに滞在するためエリーズはマドリード郊外の家でひとり過ごすはずが、そこには12歳の義理の息子マーカスが寄宿学校から戻ってきていた。
実はマーカスは問題行動で退学になっており、どうやら先妻の死にも関係しているらしい・・・エリーズは疑いを募らせてゆく。

■雑感/編みどころ
悪い子供を描いた映画は多々ありますが、その観点からするとこの作品はちょっと違っていて、思春期の少年マーカスは邪悪というよりエロい下心が先立って、それが弱味でもあります。
お話としては先妻がいた頃の家庭の状況などもう少し描き込んでほしかったし、映像的にも緊張感不足なのですが・・・残念な感がしつつも編み物発見!効果と出演者に免じて評価5割増し。

追い詰められたエリーズは精神の均衡を崩し入院します。
病院の待合室に座っているおばさんが、イギリス式と思しき手つきで編んでいました!

台詞に登場 #19

何か新年らしいことを書かねばならんなぁと思いつつ、普通の日常が一週間過ぎてしまいました。今となっては本当にお正月あったのかしら?って感じです。
気を取り直して・・・


ガール!ガール!ガール! (1962)

エルヴィス・プレスリー主演の、ヨットを軸にしたラブ・ストーリー。

ロスは雇われ船長として漁をしながら、死んだ父と一緒に建造したヨットを買い戻すつもりでいた。しかし思うように金が貯まらずヨットは売りに出されてしまう。

“FOR SALE” の看板を見て気が気ではないロスと売主との会話
ヨット好きの女がいるって言ってただろ

先週まではな
今週からは編み物がいいんだって
タイトルからしてエルヴィスが女の子たちにもみくちゃにされる映画だと思ったら違ってました。
最後のミュージカルシーンにだけ女性が多数登場します。


ル・ブレ (2002)

パリとアフリカが舞台のアクションコメディ。

刑務所で服役中のモルテスは看守のレジオに頼んで宝くじを買っている。
ある時それが大当たりしたが、レジオの妻がくじを持ったままアフリカに出かけてしまったから大慌て。裏切られたと思い脱獄してきたモルテスは宝くじを取り返すまでレジオに付きまとうと宣言、追跡する刑事や敵もアフリカへ・・・。

追っ手の仲間がタクシー運転手に化けて2人を乗せます。
のんきなレジオが後部座席から敵のドレッドヘアーをいじりながらモルテスに話しかける場面。
付け毛だ 何の毛かな

ヒツジ

ヒツジ?
ヒツジ!
セーターでも編め
まあ、深い意味は無いです・・・。