アウトランダー2冊

「炎の山稜を越えて(1)(2)」 ダイアナ・ガバルドン

A Breath of Snow and Ashes (2005) 加藤洋子 訳

『アウトランダー』シリーズの17、18冊目です。
相変わらず試練があり、それを乗り越えて結びつきが深まり・・・でも着実に時が経ってゆきます。
将来起こることがわかっていて、でも確実ではなく変わるかもしれないので目を離せません。
読者を飽きさせないのが巧いんだな~。
編み物はこれといって登場しませんでした。

今回、ある葬儀の場面に “罪食い人” が出てきます。
映画『悪霊喰』ではカトリックの異端として描かれていたのに対し、『アウトランダー』の中ではプロテスタントの一派の葬儀に登場します。

そもそも『悪霊喰』の原題に “Sin Eater” もあり、罪食い人のことで・・・。
そういう目で調べてみると “The Last Sin Eater” (2007) という映画が見つかり、ウェールズからアメリカへ移住した人々の物語で、『アウトランダー』よりだいぶ後の時代(だから最後の?)でした。
ウェールズとスコットランドという違いはあるけど、罪食いというものはケルトの風習と関係あるのかもしれません(要調査)。


『アウトランダー』シリーズは2014年に米ケーブル局のStarzでドラマ化されます。
ジェイミー役に決まった Sam Heughan という人を知らなくて、素の画像を見てもピンと来なかったけど前評判は良いみたい。他はどんな人になるのか・・・まあ、心配しなくても変なキャストだったら大勢のファンに袋叩きにされそうだから大丈夫でしょう。
それより編み物が登場するかどうかを心配しなくては。

あと気になるのは “ムームフム” とか “ムムフム” “フムフ” などのニュアンス!
日本だったら「うん?」や「う~ん」なんていう場面で使われる、少しうなるような鼻に抜く感じかな?なんですが、カタカナで書かれると何のことやら。
横山光輝『三国志』の「ふむう」が思い浮かんでしまって、まるでロマンチックじゃないんです。
相槌を打つときの “uh-huh”(アーハーとかンーフー?)と同じようなイントネーションではなかろうかと思っているけど、ぜひ本物を聞きたい・・・。
これとは別に「スコットランド音を鳴らし」などという表現も出てきます。
ちょっともう~~、それどんなのですか? すごく聞いてみたい!

パンも熱中症

週に2回ほどホームベーカリーでパンを焼いています。
平日だと朝に材料を入れて、夜帰ってくる時間に合わせてタイマーを仕掛けておきます。
開始まで8時間もほったらかしなので、夏は気温が心配でいつもは実績あるレシピなんだけど・・・。

今回は白神こだま酵母を使い、塩の代わりに塩麹にして和の材料でまとめたつもり。帰ってきて覗いたら羽根つきパンのようになっていて大ショック!
特に暑かったし、発酵しすぎてしぼんだのでしょう。
白神こだまって意外と膨らむのが速いからなー。
しかしここまでとは・・・。

塩麹も今回初めてパンに使ったのだけど、何か相乗効果あったのかも。和風ついでに砂糖を甘酒にしようと思っていたけど、いきなり冒険はやめておいたのです。
使っていたら溢れてたかも。
今までも1cmくらいの羽根ができたり、イーストを入れ忘れて団子になる、材料を間違えて膨らまない・・・などといろいろ失敗していますが、こんなのは珍しいです。

こういうときって水分が抜けていないせいか、小さいくせに妙にズッシリ重いんですよね・・・。
羽根部分はパリパリカリカリで、焼けすぎていて美味しくなかった。
本体部分は予想より気泡があって、そんなに変じゃないけど美味しいってわけではなかった。
しぼみっぱなしではなく、また膨らもうとしているのが逞しいです。
そこだけは見習って、もう少し涼しい日にリトライ!