私の殺した男 【発見】

Broken Lullaby (1932) アメリカ
The Man I Killed
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:フィリップ・ホームズ、ナンシー・キャロル、ライオネル・バリモア

■あらすじ
第一次世界大戦のさなか、フランス軍兵士のポールはドイツ兵を殺した。
死の間際、ドイツ兵はポールの手を借り恋人宛ての手紙にウォルターと署名する。
手紙には、パリに2年住みフランス人が好きになっているのになぜ殺し合わねばならないのかと綴られていた。オーケストラでバイオリンを弾いていたポールとっては、ウォルターの荷物に楽譜があったことも衝撃であり、戦時だからという割り切った考えが出来ずに苦悩する。

戦争が終わり、ポールはウォルターの故郷を訪ねて家族に会おうと決意した。
フランス人を敵視するドイツ人ばかりの中、ウォルターの遺族はポールが亡き息子の友人だと思いもてなしてくれる。ウォルターの恋人もポールに好意を持つようになり・・・。

■雑感
シリアスなテーマのドラマで、ポールの悩みっぷりが本当に深刻なのでどうなるのかと危ぶまれますが、そこは監督の腕とライオネル・バリモアの好演でほっとさせられる作品になっています。

■編みどころ
ウォルターの両親が部屋でくつろいでいます。
父は横になり、母は腰掛けて編み物。
棒針で右手で糸をかける編み方で、多めの編地ができていてウェアの袖あたりを編んでいるように見えます。床に置いた洗面器かカゴのような中に糸が入っていました。

ナイト・チャイルド 【発見】

Night Hair Child (1971) イギリス
What the Peeper Saw
監督:ジェームズ・ケリー
出演:マーク・レスター、ブリット・エクランド、ハーディ・クリューガー

■あらすじ
妻を亡くした文筆家のポールは若く美しいエリーズと再婚する。
ポールは仕事でパリに滞在するためエリーズはマドリード郊外の家でひとり過ごすはずが、そこには12歳の義理の息子マーカスが寄宿学校から戻ってきていた。
実はマーカスは問題行動で退学になっており、どうやら先妻の死にも関係しているらしい・・・エリーズは疑いを募らせてゆく。

■雑感/編みどころ
悪い子供を描いた映画は多々ありますが、その観点からするとこの作品はちょっと違っていて、思春期の少年マーカスは邪悪というよりエロい下心が先立って、それが弱味でもあります。
お話としては先妻がいた頃の家庭の状況などもう少し描き込んでほしかったし、映像的にも緊張感不足なのですが・・・残念な感がしつつも編み物発見!効果と出演者に免じて評価5割増し。

追い詰められたエリーズは精神の均衡を崩し入院します。
病院の待合室に座っているおばさんが、イギリス式と思しき手つきで編んでいました!

台詞に登場 #19

何か新年らしいことを書かねばならんなぁと思いつつ、普通の日常が一週間過ぎてしまいました。今となっては本当にお正月あったのかしら?って感じです。
気を取り直して・・・


ガール!ガール!ガール! (1962)

エルヴィス・プレスリー主演の、ヨットを軸にしたラブ・ストーリー。

ロスは雇われ船長として漁をしながら、死んだ父と一緒に建造したヨットを買い戻すつもりでいた。しかし思うように金が貯まらずヨットは売りに出されてしまう。

“FOR SALE” の看板を見て気が気ではないロスと売主との会話
ヨット好きの女がいるって言ってただろ

先週まではな
今週からは編み物がいいんだって
タイトルからしてエルヴィスが女の子たちにもみくちゃにされる映画だと思ったら違ってました。
最後のミュージカルシーンにだけ女性が多数登場します。


ル・ブレ (2002)

パリとアフリカが舞台のアクションコメディ。

刑務所で服役中のモルテスは看守のレジオに頼んで宝くじを買っている。
ある時それが大当たりしたが、レジオの妻がくじを持ったままアフリカに出かけてしまったから大慌て。裏切られたと思い脱獄してきたモルテスは宝くじを取り返すまでレジオに付きまとうと宣言、追跡する刑事や敵もアフリカへ・・・。

追っ手の仲間がタクシー運転手に化けて2人を乗せます。
のんきなレジオが後部座席から敵のドレッドヘアーをいじりながらモルテスに話しかける場面。
付け毛だ 何の毛かな

ヒツジ

ヒツジ?
ヒツジ!
セーターでも編め
まあ、深い意味は無いです・・・。

奥様は魔女 【発見】

I Married a Witch (1942) アメリカ
監督:ルネ・クレール
出演:フレドリック・マーチ、ヴェロニカ・レイク、セシル・ケラウェイ、スーザン・ヘイワード

■あらすじ
17世紀のアメリカ、魔女ジェニファーとその父親の魔法使いが火刑にされた。
告発したウーリーはジェニファーから「子孫が恋事で不幸な目にあう」呪いをかけられる。
魔力を封じようと二人の灰の上に樫の木を植えて魂を根に閉じ込めたが、うまくいかない結婚の呪いは効いていた。火刑から270年後、樫の木に雷が落ちて自由の身になった二人は、有力者の娘と婚約して州知事選に立候補しようとしているウォレス・ウーリーに接近する・・・。

■雑感/編みどころ
ヴェロニカ・レイクの可愛さと軽さが魅力です。シリアスな役どころが多いフレドリック・マーチも、この映画ではそのしかつめらしさゆえによりユーモラス。

いろいろあって映画の終盤、一家団欒の風景。
ジェニファーがアメリカ式で編んでいました!

わが心に歌えば 【発見】

With a Song in My Heart (1952) アメリカ
監督:ウォルター・ラング
出演:スーザン・ヘイワード、ロリー・カルホーン、デヴィッド・ウェイン、セルマ・リッター

■あらすじ
1930年代にトップ歌手となり、怪我の後遺症と闘いつつ熱心に軍の慰問を行い、映画やテレビ番組、ショーに出演し人気を博したジェーン・フローマンの伝記映画。

ジェーンは無名時代に知り合ったドンと結婚するが、彼女が有名になる一方、ドンは役者や作曲では売れずジェーンのマネージャーに専念している。そんな中、ジェーンは飛行機の墜落事故に遭い脚に重傷を負った。操縦士のジョンと病院で療養生活を送るうち、二人は特別なつながりを感じるようになり・・・。

■雑感/編みどころ
ジェーンが病院で療養中、右手で糸をかけるアメリカ式で編んでいます!
その横では脊椎を何か所も骨折したジョンが、上半身をギプスで固められ痒いところに手が届かない状態。編み棒を差し込んで背中を掻きながら・・・
たまらんね
もう少し下まで届かないかな

気持ちいい?

言葉にできないほどさ

わかるわ 痛みは我慢できる
でも かゆい所をかけないのは地獄よ

プラスティックの編み棒の考案者は殊勲十字章ものだ
隙間から入るプラスチックのしなり具合が良かったようです。

同じような場面は映画『サウンド・オブ・サイレンス』(2001)にも。
女性が骨折した脚にギプスをしていて、やはり隙間から編み針を入れて掻いてました。
ギプスに編み針は付き物?


ジェーン・フローマンが編み物をしている写真がLIFE誌の表紙に!
LIFE March 14, 1938

Blacker Than the Night 【発見】

Más negro que la noche (1975) メキシコ
Darker Than Night
監督:カルロス・エンリケ・タボアーダ
出演:クラウディア・イスラス、スサーナ・ドサマンテス、ヘレナ・ロホ、ルシア・メンデス、アリシア・ パラシオス、タマラ・ガリーナ

※内容に触れています。

■あらすじ
大きな屋敷で猫と暮らしている老女スサーナが亡くなった。
彼女の唯一の親戚であるオフェリアに、最愛の生き物である猫のベッケルの世話をすることを条件に遺産を譲ると遺言があるという。
オフェリアは3人の友達と一緒に屋敷へ向かった。

友達のうちピラールは猫嫌いだし、オーロラは鳥籠に入ったカナリヤを連れてきていたりと不吉な予感いっぱいの中、庭で猫を呼ぶ婦人の声が聞こえて皆は怯える。オフェリアがウェディングドレスを借りようと出しておくと、眠っている間に燃やされていたりとおかしなことも起きる。
留守中にカナリアがやられていてオーロラは大ショック。
やがて地下室で猫が死んでいるのが見つかり・・・。

■雑感/編みどころ
そもそも何で4人でやって来たのやらと思うのだけど、彼女たちはルームメイトだったので部屋を引き払って皆で移り住んだということなのでしょう。
管理人ソフィアが亡き女主人を尊敬していた様子から、ソフィアがトリックを使って脅かしているのでは?・・・とも疑いますが、霊のしわざでした。

冒頭、スサーナはイギリス式の手つきで水色の毛糸を編んでいて、足元に転がった糸玉に猫がじゃれついています。その最中に心臓発作に襲われ帰らぬ人になりました。

彼女の遺言を軽んじた者が一人また一人と消えてゆき、ソファの上に編み物が出現していたり(スサーナが編んでいた水色のもの。四角くてセーターの身頃みたい)、やましいところのあるマルタは次は自分の番だと恐怖します。
そして・・・最後の犠牲者の胸には2本の太い編み棒が!(wikiで確認

最初と最後に編み物が登場して、かなり満足しました。
余計なお色気シーンも無駄なひねりもなく、真面目すぎるくらいのオカルト作品です。

なんと今年リメイクされたのですが、評判はいまひとつ。
でも発見があるかもしれません。要チェックです!

その後:
リメイク版でも発見しました!

戦慄の七日間 【発見】

Seven Days to Noon (1950) イギリス
監督:ジョン・ボールティング、ロイ・ボールティング
出演:バリー・ジョーンズ、オリーヴ・スローン、アンドレ・モレル

■あらすじ
イギリスの首相官邸に配達された手紙には、「この爆弾の製造中止を発表しない限り、議事堂近くで爆発させる」とあった。差出人は科学研究所の教授で、爆発すればロンドンの半分が吹き飛ぶ威力の小型原子爆弾を持って姿を消している。
猶予は七日間・・・教授を見つけることができるだろうか!?

■雑感
期日が近づきロンドン市民が疎開したりと緊迫感があります。

教授が貸し部屋の広告を見て行ってみると、家主はくわえ煙草を片時も離さず家中にたむろする猫を相手に暮らしているおばさん。演じているのはジョーン・ヒクソンでした。
ミス・マープルになる前は、こういうはすっぱな役が多い気がします。

うんと若い頃はどんなんだろう?と気になりますが・・・
H.G.ウェルズ原作の『奇蹟人間』(1936)ではニキビに悩む既婚の店員役。
すでに30歳くらいですから、若いには違いないけど印象はあまり変わりません。
動画サイトにあった Love from a Stranger (1937) 邦題『血に笑ふ男』でも、はすっぱでおかしなメイド役・・・昔からこの調子なのかな。

■編みどころ
非常事態になり首相が国民に向けてラジオの臨時放送を行い、聞いている人々が映し出されます。その中に病院らしき場所のベッドで編み物をしている女性が!
編み方はやっぱりイギリス式でした。

MAMA 【発見】

Mama (2013) カナダ/スペイン
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター=ワルドー、メーガン・シャルパンティエ、イザベル・ネリッセ、ダニエル・カッシュ

※少し内容に触れています。

■あらすじ
事業に失敗したジェフリーは、共同経営者ら2人を撃った後、不仲の妻を殺害し1歳と3歳の娘を連れて逃走。人里離れた山中の小屋にたどり着き、無理心中しようとする。
ジェフリーの弟ルーカスは兄と姪たちの行方を求めて5年、ついに小屋を探し当て野生児のように生きている姉妹を見つけた・・・。

■雑感
ルーカスはお金がないのに姪たちを探し続け、見つかってからは兄嫁の家族とどちらが面倒を見るかで争ったりと、とても熱心で姪たちを愛しているのも伝わってきます。
それなのにあっけなく撃沈して、その後はほんのちょっとしか活躍しません。
代わってルーカスの恋人アナベルがママと対決するという母性の映画になっています。

CGの使い方や映像の加工などファンタジー寄りの雰囲気。ホラーというよりは怪談という感じで、いろいろ突っ込みどころが豊富な内容です。

■編みどころ
編みシーンはないのですが。。。

例の小屋の近くには、かなり昔に封鎖された精神科病院があり、心を病んだ女性が赤ちゃんを連れて逃げ出すという事件がありました。
女性は編み棒を握りしめ、それを振り下ろします。(!!)

このくだりはリアルな映像ではないし、振り下ろされた人(回りくどい言い方)も多分軽傷なのではないかと(だから何?)。いや、編み棒はそんなに危ないものじゃないんですよっと・・・。

でも映画の中で心を病んでいて編み棒を持っている場面があるとハラハラするのは確か。意外に多いような気がするのです。狙っているんですかね?

テネシー、わが最愛の地 【発見】

That Evening Sun (2009) アメリカ
監督:スコット・ティームズ
出演:ハル・ホルブルック、レイ・マッキノン、ミア・ワシコウスカ、ウォルトン・ゴギンズ

■あらすじ
体調を崩したのを機に老人ホームに入所していた主人公が自分の農場に帰ってみると、見知らぬ夫婦と娘が住んでいる。離れて暮らしている主人公の息子が貸していたのだが、そんなことにはお構いなしに農場の小屋に寝泊りをはじめる。

■雑感/編みどころ
家を借りている家族の夫が暴力をふるうのは問題。
だからってそれに威嚇射撃したり小屋に居座る主人公も問題。
話し合うという選択肢がないような彼らはどうなるのでしょう。

編みシーンは少しだけ。
映画の冒頭、老人ホームで入所者らしき女性が編んでいます。
主人公がここをおん出て行ってしまい、それっきり・・・。

嵐を呼ぶ友情 【発見】

1959年 日活
監督:井上梅次
出演:小林旭、川地民夫、沢本忠雄、浅丘ルリ子、白木マリ、宇野重吉

■あらすじ
岡辺と川添はジャズ喫茶で人気のトランペッターである。
二人が踊り子のマリ子を食事に誘おうと楽屋へ行くと、流しのアキラという男がマリ子を困らせていた。のちにアキラは彼らの師匠の息子で、トランペッターを目指していたが理由あって父の希望を叶えられなかったと知る・・・。

■雑感/編みどころ
あの有名な映画のタイトルのパクリ・・・ではなく、柳の下の・・・という意図もあまりないんじゃないかと思う同監督の嵐を呼ぶシリーズ(タイトルだけ)2作目。

アキラと同棲しているマリ子が編んでいます!
細い金属の針で筒状のものを輪編みしていて、編んでいるところはピンクで最初のほうは緑色の靴下か袖のような感じ。実際に編んでいるならかなり達者な手つきです。
その後、あることがあって解いてしまいます。
・・・ということは、アキラのための編み物だったのかも?

マリ子を演じるのは白木マリ、のちの必殺シリーズで活躍する白木万理です。