ブロンテ姉妹 【発見】

Les soeurs Brontë (1979) フランス
監督:アンドレ・テシネ
出演:イザベル・アジャーニ、マリー=フランス・ピジェ、イザベル・ユペール

■あらすじ
貧しさの中で想像力をもって詩と小説を残したブロンテ三姉妹の生涯。

■雑感
全編通してやつれた感じだけれど、表面には激しさはほとんどなく淡々と暮らしているかのようなので、時たま見せる明るい表情も痛々しいばかりです。

映画では兄弟姉妹四人と父親の暮らしから始まり、シャーロットが結婚したようなところで終わっているのですが、その前と後も・・・というブロンテ一家の境遇は Wikiのブロンテ姉妹 が簡潔でわかりやすいです。読んで凹みました。

■編みどころ
シャーロットとエミリーはベルギーのエジェ夫人が経営する寄宿学校に留学し、シャーロットは教授であるエジェ氏に報われぬ恋心を抱くようになります。
夫人はエジェ氏が教壇に立つ間も、皆を見渡せるような場所で編み物をします。
布製の折りたたみ式物入れから、大ぶりなものを取り出して編んでいました。

シャーロットの『ジェイン・エア』、エミリーの『嵐が丘』も映画化で知っているだけなので、アンの作品と共にいつか原作も読んでみたいと思います。

異形未知生命体 エボミネーション 【発見】

The Abomination (1986) アメリカ
監督:ブレット・マコーミック
出演:スコット・デイヴィス

■あらすじ
コディは何度も同じ悪夢に悩まされているという。
墓地で女性を襲ってから洗車するというものだが、その前に何をしていたか思い出してみると・・・母親が吐き出した物体が人食いモンスター(エボミネーション)に成長していた!?

■雑感
終盤の、エボミネーションに食べ物を与えるところが見せ場のつもりなんだろうけど、その他は使い回しのフィルムが多くて、脚本があるのやら無いのやら。
テレビ伝道師のおかげで病気が治ったと思い込む母親、その牧師の妙な日常、主人公の人間関係がうまくいっていない様子など、面白くなりそうなネタを活かしてないのはもったいない。
それとも頑張ったあげくがこれなの?
別の映画とまとめ撮りしてるけど、あとで適当に編集して何とかなると?
あたま使うのめんどくさい?
呆れながらも何故か寛大な気持ちで思いやってあげたくなるような・・・。

■編みどころ
母親がかぎ針で、何かグリーン系の四角いものを編んでいます。
今のところクッションカバー程度の大きさですが、ブランケットになるのかもしれない。
編み物への興味だけでこの映画を見ることは全くおすすめしません。

ミス・マープル ゼロ時間へ 【発見】

Agatha Christie Marple: Towards Zero (2007) イギリス/アメリカ
出演:ジェラルディン・マクイーワン、サフロン・バロウズ、グレッグ・ワイズ、ジュリアン・サンズ

シリーズを最初から見るつもりですが、まずは気になっているものから。

■雑感
ミス・マープルものではない本作がどのように脚色されているか興味がありました。
細やかな人間模様は描かれておらず、ミス・マープルが登場する代わりにある人物が省かれ、いろんなエピソードが削られ・・・と、必要最低限のものしか残されていません。
そうなると骨子が貧弱で、原作目線からするとこのリメイクには疑問を感じます。
ミス・マープル目線だとこれもありでしょうか。

■編みどころ
内容はともかく、編み物が登場している点では合格です!
屋敷の女あるじが殺害されたというのに、彼女と同級生だったミス・マープルが「ショックだったわ」などとのたまいつつもシャキシャキ編んでいるのが頼もしいんだかお茶目なんだか!?
このシリーズはこんな感じなのかな~。

棒針で何か細長いものを編んでいて、翌日も同じものを編んでいました。
(DVD「アガサ・クリスティーのミス・マープル VOL.11」の表紙シーン)
シャキシャキの割にはあまり長くなっていないな・・・と、余計な事を考えてしまいます。

ペイド・バック 【発見】

The Debt (2010) アメリカ/イギリス/ハンガリー
出演:ヘレン・ミレン、ジェシカ・チャステイン、サム・ワーシントン

■あらすじ
1965年、イスラエル諜報員のレイチェルら3人は、元ナチの医師を見つけて捕らえる。
手違いがあり逃がしてしまうが、射殺したことにして彼らは英雄となり、30年経った・・・。

■雑感
昔の借りを返すだけの話と言ってしまえばそれまでなんですが、レイチェルの過去と現在を演じる二人は良い仕事をしています。

■編みどころ
とある病院で、患者が看護師に編み物を見てもらっているようでした。
編地はちょっとできているみたいだけど、ちゃんと編むシーンはありません。

ロビンフッド 【発見】

Robin Hood (1973) アメリカ
ディズニーのアニメ映画

■あらすじ
動物王国に伝わるロビン・フッド伝説の主人公はキツネ。
貧しい者のために義賊として活躍し、いんちき英国王プリンス・ジョンを懲らしめる。

■編みどころ
ロビンの幼なじみマリアン姫がお城で暮らしていて、侍女レディ・クルック(クラッキー?)が編み物をしていました。にわとりにしては器用に棒針を操ります!

クリクリのいた夏 【発見】

Les Enfants du marais (1999) フランス
監督:ジャン・ベッケル
出演:ジャック・ガンブラン、ジャック・ヴィルレ、アンドレ・デュソリエ、イザベル・カレ

■あらすじ
第一次世界大戦が終わり、傷心の復員兵ガリスは沼のほとりの小屋に立ち寄った。
それが縁で住人の老人を看取り、小屋で暮らすことになる。
近くに住むリトンは幼い娘クリクリを含む3人の子と妻が居ながら、出て行った前妻のことばかりを思い酒浸りの毎日。ガリスはリトンを励まして日銭を稼ぐ。
彼らは季節労働や便利屋などしながら、お金は無いけど楽しくやっており、そんな自由な暮らしに憧れる紳士や沼地出身で成功した老人も集まってくる・・・。

■雑感
子供が主役ではなくて、沼地周辺の子供のような大人たちの映画でした。
二つの大戦の間の、平和でちょっと危なっかしい出来事が描かれています。
またしてもタイトルからして敬遠していたけど、もっと早く観ればよかったな~。
(監督・脚本のコンビが『殺意の夏』と同じなのも後で知ったし・・・)

■編みどころ
ガリスたちに庭の手入れを頼んだ老婦人が棒針編みをしています!
編もうとし始めると何か用事が出来て編み物を置いてしまうので、編んでいる場面はじっくり観察できません。登場人物に「ベストを編んであげる」と言ったりします。
ピンクや白などパステル調の毛糸が籠に入っていて、ショールもかけていました。

この老婦人を演じているのがジゼル・カザドシュ(現在99歳!)で、ジェラール・ドパルデューと共演の La tête en friche (2010)(邦題不明、同じくジャン・ベッケル監督)が気になっています。

ステージ・ドア 【発見】

Stage Door (1937) アメリカ
監督:グレゴリー・ラ・カーヴァ
出演:キャサリン・ヘプバーン、ジンジャー・ロジャース、ルシル・ボール

■あらすじ
演劇寮フットライト・クラブには、ブロードウェイでの成功を夢見る女優の卵たちが暮らしている。
ある日演技の経験も無い資産家の娘が入居してきた・・・。

■雑感
キャサリン・ヘプバーンはいつもどおりという感じだけど、芽が出ない女優役のジンジャー・ロジャースが良くて、強気で口の減らない彼女と他の人たちとの皮肉の応酬が面白いです。
この二人だけでなく、話題に事欠かない登場人物に個性もあり、ショービズ界の悲哀も描かれていて、騒々しいだけのコメディに終わっていません・・・けど基本はネアカですね。

■編みどころ
寮に住んでいるらしい自称往年の名女優みたいな年配のご婦人がいて、いつもレースのようなかぎ針編みをしています(立って編んでいるシーンも!)。
他にも棒針編みをしている人がいましたが、ちょっと背景でぼんやりでした。

憧れのウェディング・ベル 【発見】

The Five-Year Engagement (2012) アメリカ
監督:ニコラス・ストーラー
出演:ジェイソン・シーゲル、エミリー・ブラント

■あらすじ
トムとバイオレットは婚約中で、幸せの絶頂だった。
ところが仕事の都合で結婚を延期してからぎくしゃくし始め、トラブルばかりが起き・・・。

■雑感
コメディってことになっていますが、お馬鹿で笑えるというタイプではありません。
悲喜こもごもありちょっとほのぼの、うんうん、よかったね~って感じです。
(え?編み物を発見したから評価が甘い!?)

■編みどころ
ある男性が編み物を趣味にしていて、トムにも「セーターを編もうか?」と言ってきたり、仲間3人でどれも変な柄が編み込んであるセーターを着て狩りをしたりします。
この人は暇なので、とにかく編むことにはまっていると想像されます。
鹿やクリスマスツリーみたいなものがダボダボのセーターの微妙な位置に編み込まれているのですが、おとんアートになりきれず・・・いかにもありそうな感じに作ってあるのが心憎いです。
(編み物好きを小馬鹿にしてるのか?と思わなくもない)
彼の家のソファにはお約束のかぎ針編みのブランケットあり。
タキシードも編んでくれて、糸始末途中のようなものをトムが試着します。

そのほかにも手編みっぽい帽子がいくつか出てきて豊漁。編みシーンが無いのが惜しいです。

晴れ、ときどきリリー 【発見】

Pieds nus sur les limaces (2010) フランス
監督:ファビアンヌ・ベルトー
出演:ダイアン・クルーガー、リュディヴィーヌ・サニエ

■あらすじ
母親と暮らすリリーは、田舎で思いのままに生きていた。
ある日突然母親が亡くなり、一人では生活できない彼女の面倒を見るため、結婚して都会に住んでいた姉がやってくる。リリーの行動に振り回されるうち、姉は夫との関係もおかしくなって・・・。

■編みどころ
作業小屋があり、リリーは怪しげな物もいろいろ手作りしている様子。
彼女が着ているニットは本人か母親が編んだものなのかも?
家の近くの林、樹木の幹にかぎ針編みのブランケットのようなものが巻きつけてあります。
最初は鹿よけかと思ったけど、鹿は出てこないので目印か飾りつけ? かなり印象的。
編みシーンはありませんでした。

レッド・ステイト 【発見】

Red State (2011) アメリカ
監督:ケヴィン・スミス
出演:マイケル・アンガラノ、ニコラス・ブラウン、カイル・ガルナー、マイケル・パークス

■あらすじ
ティーンエイジャー3人組は、インターネットの出会いサイトで女性と知り合う。
期待を胸に出掛けてゆくが、それは狂信者の罠だった・・・。

■雑感
前半は牧師の説教、憎悪対象への仕打ち、後半は掃討部隊との銃撃戦という構成で、憎悪犯罪と銃問題、当局の対応を描いていますが、どれもさほど内面には踏み込んでいません。
でも軽いタッチながら、深刻なテーマの際どいところを突いています。
いろんな意味でアメリカ人と日本人とでは、感じ方にかなり違いがあるのではないかと思います。

グループの親玉である牧師を演じているのはマイケル・パークス。
これまで注目したことがありませんでしたが、今回はすごく良くて見直してしまいました。
彼は歌手でもありサントラに3曲クレジットされていて、劇中で歌う場面もあります。

■編みどころ
牧師が説教する間、信者の女性が棒針編みをしています!