雲流るるままに 【発見】

Till the Clouds Roll By (1946) アメリカ
監督:リチャード・ウォーフ、ヴィンセント・ミネリ
出演:ロバート・ウォーカー、ヴァン・ヘフリン、ジューン・アリソン、ルシル・ブレマー、ジュディ・ガーランド、ドロシー・パトリック、フランク・シナトラ、レナ・ホーン、キャスリン・グレイソン、アンジェラ·ランズベリー

■あらすじ
数々のミュージカル作品を手がけた作曲家、ジェローム・カーンの伝記映画。

『ショウボート』の舞台を成功させたカーンが回想する・・・
駆け出しの頃、編曲家ジムと意気投合し親友になった。
妻になるエヴァと出会い、ジムの支えもあり作曲家として名を成すことができた。
やがてジムが亡くなり意欲を失っていたが、ジムの娘サリーが歌手を目指して奮闘する様を見守り、悲しみを乗り越え『ショウボート』を世に送り出したのであった(脚色あり)。

■雑感/編みどころ
ジェローム・カーンはこの映画のための曲を書き、公開前に亡くなっています。
これまでソフト化やテレビ放送されるたびにタイトルが変わっていて、別名が3つはあるようです。
『ショウボート』に編み物が登場していたので、こちらもチェックしてみたら発見!

妻のエヴァが編んでいます。
黒い毛糸で長い2本針、大物らしき編地ができています。
編み方は右手で糸をかけるイギリス式で、人差指に軽く糸を巻き付けていました。

パブリック・ドメインで動画サイトにある場合もありますが、消されたりするのでリンクなしで。
Till The Clouds Roll By (1946) で検索してみてください。
編みシーンは1:21:00辺りから。

偽りの人生 【発見】

Todos tenemos un plan (2012) アルゼンチン/スペイン/ドイツ
監督:アナ・ピーターバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ソレダ・ビジャミル、ダニエル・ファネゴ、ハビエル・ゴディーノ

■あらすじ
ブエノスアイレスで医師として暮らすアグスティンのもとに、田舎で養蜂をしている双子の兄が訪ねてきて、病気で辛いから殺してくれと言い出す。
そんな気はなかったが、はずみで殺害してしまった。
今の生活に嫌気がさしていたアグスティンは、自分が死んだことにして兄の人生を生きようと故郷へ向かうが・・・。

■雑感
兄は弟と正反対の暮らしぶりで、今までも金の無心をしたり何かと困らせていた様子。
そんな身勝手な兄を許せない一方、妻や仕事にうんざりしていた弟は兄の気まま(に思えた)な生活に居場所を求めます。細かい説明はなく、人間関係や過去なども断片から想像に委ねるような作りになっています。
何年も会っていなかった兄にすり替わるなんて、計画的でないとはいえ無理がありすぎ・・・それほど逃げ出したかった人生のほうが偽りだったのでしょうか。

■編みどころ
兄は故郷で昔からの知り合い二人と組んで良からぬことをしていました。
そのうちの一人の家のおばあさんが、かぎ針編みをしています。

Le orme 【発見】

Footprints on the Moon (1975) イタリア
監督:ルイジ・バッツォーニ
出演:フロリンダ・ボルカン、ピーター・マッケナリー、ニコレッタ・エルミ、カテリーナ・ボラット、リラ・ケドロヴァ、クラウス・キンスキー

■あらすじ
月面に降りた着陸船から宇宙服を着た男が引きずり出された。
着陸船は飛び去ってしまい、取り残された男はあてもなくさまよう・・・そんな夢を見たアリスは、ここ3日ほどの記憶がないことに気づく。部屋にあった写真を頼りに、手がかりがありそうな海辺のホテルに行ってみると、見ず知らずの人々が彼女を知っていたが、名前も髪の色も違うという。
会話もしたらしく、いろいろと話しかけられるが何も思い出せない。
海辺を散策するうち赤毛のウィッグが落ちているのを見つける・・・。
いったい何が起こっているのだろう?

■雑感
うーん・・・とても面白いような気がしますが、字幕がない状態で見たため、本当に何が起こっているのか最後までわからずじまいで、見ているこちらもアリスになったような混乱を来しています。

クラウス・キンスキー扮する怪博士のような人物が月面の様子をモニターで見ています。
どうやら何かの実験らしく、宇宙服の人がヘルメットを外して死ぬと、別の被験者が必要だと言います。これ自体が夢なのか実在するのかわかりません。
最初は怪博士が発する月面映像がアリスに影響したせいで、記憶を失ったり謎の行動を取ったのかとも思いましたが、後々考えるとそうでもなさそう・・・すべてアリスの妄想なのかも?

字幕があっても解明できないかもしれないけど、ぜひ日本版DVDを出してほしい!
そもそもニコレッタ・エルミ目当てで見ましたが、思わぬ収穫でした。

■編みどころ
ビーチで午後はいつも編み物をしているというご婦人(リラ・ケドロヴァ)がいます。
デッキチェアと言うのかビーチチェアと言うのか、木製の折りたたみ式で帆布が張ってあるものに体を預け、水色のモヘアっぽい毛糸で編んでいます。
イギリス風の構えで、あまりスムーズな手つきではありません。
該当シーン33:00~。

僕の彼女はどこ? 【発見】

Has Anybody Seen My Gal (1952) アメリカ
監督:ダグラス・サーク
出演:パイパー・ローリー、ロック・ハドソン、チャールズ・コバーン、ジジ・ペルー、リン・バリ

■あらすじ
親戚のいない金持ちの老人が、若い頃に恋した女性の娘であるブレイズデル夫人に遺産を残そうと思いついた。その前に一家の暮らしぶりを見ようと身分を隠し下宿人として家に入ってみると、良い家族なのだが問題もある。

かつて老人のプロポーズを断った母親が簿記係と結婚したため、娘のブレイズデル夫人は裕福になり損ねたとばかり、自分の娘ミリーは金持ちと結婚させようと躍起になっているのだ・・・。

■雑感/編みどころ
ミリーは貧しい青年ダンと結婚の約束をして一家はお祝いムード。
ブレイズデル夫人だけは露骨に面白くないという態度です。
皆が浮かれ騒いでいる中、夫人がソファに座って編んでいました!

棒針編みで右手の指に糸をかけていますが、ストロークが短いというか指先だけを動かして編んでいるように見えます。
これが画面の端のほうにちょこっと入っている程度なのが残念。

王国の鍵 【発見】

The Keys of the Kingdom (1944) アメリカ
監督:ジョン・M・スタール
出演:グレゴリー・ペック、トーマス・ミッチェル、ヴィンセント・プライス、ローゼ・シュトラドナー、ロディ・マクドウォール

■あらすじ
スコットランドの小さな教区のチゾルム神父のもとに、引退を促す使者として司祭がやってきた。
故郷の教区を離れたくない神父は、残れるよう司教に頼んでほしいと伝えるが望みは薄そうである。その夜、部屋に引き取った司祭は、枕元にあった神父の日記を手に取り・・・。

■雑感
主人公の神父のことを牧師と書いてある映画サイトがあって驚きましたが(出所はひとつなのかも)、カトリックの神父をプロテスタントの牧師というのはまずいのではないでしょうか。
映画の中でも宗派の問題は取り上げられているので無神経だと思いました。

この映画の中のグレゴリー・ペックは綾瀬はるかに似てる!(逆ですけど)
前から指摘されてた?

■編みどころ
終盤、長いこと中国で共に働いてきた修道女のマリア・ベロニカを前に、帰国することになったチゾルム神父がこれまでを回想する場面。

話をしながら5分以上にわたってマリア・ベロニカが編んでいます!
左の薬指に糸をかけるフランス式で、マフラーのようなものを往復編みです。

欲望のバージニア 【発見】

Lawless (2012) アメリカ
監督:ジョン・ヒルコート
出演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェイソン・クラーク、ガイ・ピアース、ジェシカ・チャステイン、ミア・ワシコウスカ

■あらすじ
禁酒法時代のアメリカ、酒の密造で稼ぐ兄弟と新任の悪徳取締官の対決。

■雑感/編みどころ
編みシーンというには微妙です。

兄弟と同居しているらしきウィニーおばさん。
日がな一日窓際に座り、編み棒を動かしています。
(動かしているだけで編めているようには見えない!?)

もう少し前ならせっせと編んでいただろうに・・・ってことで。

ショウ・ボート 【発見】

Show Boat (1936) アメリカ
監督:ジェームズ・ホエール
出演:アイリーン・ダン、アラン・ジョーンズ、ヘレン・モーガン、ポール・ロブソン、ヘレン・ウェストリー

■あらすじ
ショウボートはミシシッピ川を巡航し、町々で大歓迎を受けミュージカルを興行する。
あるとき、主演女優と主演男優が去るというアクシデントが起きた。
船長夫婦の娘マグノリアは、行きずりの賭博師ゲイロードと歌い交わし恋が芽生えている。この二人が主演の穴を埋め恋人同士の役を演じるうち、現実での思いも募り、ついに母の反対を押し切って結婚、船を降りて生活を始めた。
幸せな日々は長く続かず、やがて金が底をつき・・・。

■雑感/編みどころ
マグノリアには娘が生まれて学校に上がる年になります。
船長夫婦が船上で、マグノリアからの手紙を読んでいるところ。

母親が小物を2本針で、イギリス式のような手つきで編んでいます。
彼女の襟や袖に白いレースのようなものが見えるのが気になり、もしやこれも手編み?と思いましたが・・・どうでしょうね。

その後年月が経ち、マグノリアは歌手として成功を収め、成長した娘も歌のレッスンをしています。
同居しているらしき母親が暖炉の前に座り、また編んでいました。


Show Boat (1951) アメリカ
監督:ジョージ・シドニー
出演:キャスリン・グレイソン、エヴァ・ガードナー、ハワード・キール、ジョー・E・ブラウン、アグネス・ムーアヘッド

■あらすじ
1936年版とほとんど同じですが、旦那の出戻りの状況が若干違うのと、エヴァ・ガードナー演じる歌手の存在感が大きくなっています。
同じくハッピーエンドですが、こちらのほうがより強調されています。

■雑感/編みどころ
マグノリアとゲイロードは芝居の稽古をしますが、恋人同士の役なのだから接近するのも当たり前。その様子に気が気でない母親は、もっと離れるよう監督します。

このときに母親が編み物を手にしていました。
どんなものを編んでいるのかわかりませんが、イギリス式に近い感じです。


どちらも未見でしたが、とらのママさんに編みシーンありと教えていただきました!
それは1951年版だったのに、間違えて1936年版を見てしまい・・・おかげでもうひとつ発見と見比べができた次第です。

台詞に登場 #18

コンフィデンス 信頼 (1980)

第二次世界大戦末期のハンガリー、地下活動をしている夫が当局から目を付けられ逃亡した。家に帰ると捕まってしまうと知らされた妻カタリンは、協力者の夫人になりすまして隠れ家に潜むが・・・。

クリスマスが来て、偽夫婦と大家さん夫妻がささやかなプレゼントの交換をします。
ブルー系のフリンジつき編み込みマフラー(?)が、カタリンから偽夫へ
編んだの?
いつの間に?
観客もそう思ったのでは。
この映画は二人のやり取りを主に描かれていて、そのほかの生活は何をしていたのかわからないので、本当にいつの間に編んだの?って感じです。


フィルス (2013)

スコットランド警察の刑事ブルースは、過去にいろいろあり精神的に参っている。
同僚や知り合いを陥れることをやめられず、薬を乱用し幻覚も見えて・・・。

殉職したらしい同僚の奥さんがマフラーをプレゼントしてくれます。
ハーツのファンだと聞いたわ
チームカラーで編んだの
ハーツはスコットランドのサッカーチームで、チームカラーはえんじ色。
マフラーは白とえんじの横縞でガーター編み。えんじのフリンジつきです。

台詞に登場 #17

私のように美しい娘 (1972)

社会学の教授プレビン氏は、犯罪女性の研究をしている。
服役中のカミーユと面会して取材するうち、彼女の無実の証拠を発見したが・・・。

プレビン氏は没収品のバンジョーを取り返し、カミーユはお礼に手袋をくれます。
カモミーユの手編みよ
(恋人からカモミーユと呼ばれていたらしい)

黄色い軍手みたいでぶかぶかですが、プレビン氏は大喜び。
次に面会に行くと看守が
彼女は面会禁止です

なぜ?

同房者の編んだ 特大の手袋を盗んで
白状しないのです
手袋が見つかるまで面会禁止です
おかしいと思いました。カミーユはとても編み物をするようには見えません。
プレビン氏は手袋を隠しながら、逃げるように立ち去ります。
同房者に登場してほしかったな~。

その後また面会しているのですが、手袋を返したのかしら?


ファウスト (2011)

ファウスト博士は魂の存在を研究していた。
資金が無くなり絶望していたところ、悪魔ではないかという男と出会う。
博士は思いを寄せるマルガレーテと一晩過ごせるよう、男と魂を取引する。

「学問は何のため?」と問うマルガレーテとファウストの会話
あなたも刺繍をするでしょ

ええ します

学問は刺繍と同じ
英訳では「刺繍」が「編み物」になっているのですが・・・。
台詞はドイツ語なのでいくら聞いてもわかりません。
刺繍と編み物が似た単語なので日本語字幕が違っているのか、または英語が意訳されているのか不明です。

汚れなき祈り 【発見】

Beyond the Hills (2012) ルーマニア/フランス/ベルギー
După dealuri
監督:クリスチャン・ムンギウ
出演:コスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥル、ヴァレリウ・アンドリウツァ

■あらすじ
孤児院で育った二人、ヴォイキツァは修道女になり、アリーナはドイツで働いていた。
アリーナは一緒に働きながら生活するつもりでヴォイキツァと再会するが、信仰の道に入った彼女とは相容れない。ヴォイキツァだけが心の支えであったアリーナは発作を起こして病院へ。
退院して修道院で様子を見ることになったが・・・。

■雑感/編みどころ
ルーマニアで実際に起きた事件を基にしています。

修道女のひとりが棒針編みをしていました。
左の人差し指に糸を何度も(5回以上!)巻き付ける持ち方です。
この編み方、結構見ますね。