The Toll Collector 【発見】

The Toll Collector (2003) – Rachel Johnson

レイチェル・ジョンソンのショートフィルム。
長い脚を持つ孤独な女性が、バレリーナになることを夢見ながら暮らしています。
現実は絶望感が増す一方で、趣味の編み物で覆いをかけているばかり。
ついにある日、そんな生活に別れを告げることにします。
新天地で前向きな編み物ができますように・・・。

ねこまにあ その1 【発見】

アニマルプラネット 「ねこまにあ その1」
Animal Planet Cats 101 Season 1 (2008)

様々な猫の品種を紹介する番組。
ペルシャ猫のパートで「豪華な毛を糸にしてバッグを編む」女性が紹介されていました。
彼女は著名なグルーマーで、捨てていたペットの毛を利用する事を思いついたらしいのですが、番組では抜け毛ではなく毛刈りしていました。
飼い猫の毛で作ってもらったミニバッグを手にご満悦の女性も登場。

たまたま放送されていたのを見かけて発見!
番組では、ハンドカーダーと紡ぎ車を使って紡いだ糸を手編みしていました。
糸の段階で他の毛を混ぜているかどうかは不明たけど、自然の色ではないところは染めているか他の毛も使っているのか・・・前述のミニバッグは猫の毛だけみたいでした。

番組が最初に放送された後の2009年頃はネット上でも取り上げられていました。
MailOnline の記事
バッグのウェブサイトがありますが、現在も受け付けているかどうかわかりません。
Cat lady makes bags out of fur で動画サイトにもありました。

猫の毛刈りまではともかく、紡いでいる方は結構いるみたいですね。
犬の毛を糸にするっていうのはよくあるし反対意見も聞きませんが、この番組の猫の毛でのバッグ作りは物議をかもしたようです。刈られた姿が気の毒すぎるから?
オーダーした飼い主の様子がマイナスイメージかな。
バッグそのものは普通に可愛いです。


自分が長毛猫を飼っていると想像してみる・・・
抜け毛を取っておくだろうか? まあ、これは無害だから良し。
それでは品質が良くないと思うかもしれない。確かに・・・
毛を刈るのもありかと考えてみる・・・猛暑の時とか
猫は気にしないと思うかも・・・無いほうが楽だったりして
編み心地は? 縮絨するのかな? なんて興味が出てくると
早く試してみたくなって、じっと毛を見る自分がいるかも。
いやいや、思うだけで・・・?

その名にちなんで 【発見】

ジュンパ・ラヒリ著
The Namesake (2003) 小川高義 訳

■あらすじ
インドからアメリカへの移民夫婦、アメリカで生まれ育ったその子供たちの物語。

アショケはアメリカの大学で工学系の博士号をめざしているところ。
一時帰国して見合い結婚したアシマと共に渡米し、誕生した息子をゴーゴリと名づけた。
正式なものが決まるまでの仮の名前のつもりが、いろいろあってそのままになってしまう。
成長して名前に違和感を持つゴーゴリは名前を変えるが、父がなぜこの名前をつけたのか、経緯を知って衝撃を受ける・・・。

■雑感
物静かな夫アショケ、アメリカ暮らしになかなか馴染めない妻アシマ、息子ゴーゴリと娘ソニア・・・両親と子供たちは価値観が違うものの、激しくぶつかり合ったりはしません。
やや距離を置いて、電話があると煩わしく感じながら、仕方ないなと思いやったりもします。

著者の短編を読んだときにも思いましたが、ちょっとした描写で脇に登場する人物像が浮かび上がり、感情移入しにくい人の考えも伝わるような視点の変化があって奥深いです。

2006年にミーラー・ナーイル監督が映画化したものを先に観ていました。
映画ではアシマの、小説ではゴーゴリの視点が主でした。
ボリューム的に映画は小説の半分で、後半を省略してシンプルにまとめた感じです。

■編みどころ
お見合いの席で、アシマの母親は娘が編み物上手であることを自慢します。
実は編みどころはあまり無く・・・「編んだセーター」といった表現が多いです。
映画版では編みシーンがあるのですが、こちらは手元が映っていないという悩ましい登場ぶり。
(この場面は小説では違うことをしていました)

短編集『停電の夜に』中の「三度目で最後の大陸」にもセーターを編む妻が登場していたので、著者の経験の中にも編み物があったのかな・・・と想像しています。
英国の影響のせいか、インド(関係の)映画からは意外と編み物が発見できます。

インビクタス/負けざる者たち 【発見】

Invictus (2009) アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン

■あらすじ
ネルソン・マンデラは長い獄中生活ののちに南アフリカ共和国初の黒人大統領になり、アパルトヘイトを撤廃。それまで優遇されていた白人は、多数派の黒人からの報復を恐れて緊張感が漂う。
大統領は両者の融和と国民の団結のため、成績不振だった南アフリカ代表のラグビーチームを盛り立ててゆく・・・。

■雑感/編みどころ
~ざる者?ラグビーで感動物?とノーチェックだったけど、たまたまテレビでやっていて毛糸を玉に巻いているシーンを見かけ、慌ててチェックして発見!

チームのキャプテンであるフランソワの母親が、ソファでイギリス式っぽく編んでいました。
ちょこっと編み始めのようなものだけど、手提げ袋に入れてあるのが良い感じです。

Inside Story 【発見】

Chris Knox – Inside Story

1993年のアルバム Polyfoto Duck Shaped Pain & Gum より。ビデオも本人作。
クリス・ノックスはニュージーランドで多方面に活動していましたが現在は病気療養中。
歌の内容はわからないけど、一般家庭の日常風景の中に言わんとすることがあるのかな?

1:14~、イギリス式で編んでいます!

ブルーベルベット 【発見】

Blue Velvet (1986) アメリカ
監督:デヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー、ローラ・ダーン

■あらすじ
ジェフリー青年は倒れた父親を病院に見舞った帰り道、野原で人間の片耳を見つけた。
警察に届けたが、刑事の娘から情報を得て自分でも調べ始める。
耳の主と関係があるかもしれない女性の家に忍び込むと、彼女はヤク中変態オヤジの言いなりになっており、ジェフリーも異常な世界に巻き込まれてゆく。

■雑感/編みどころ
久々に観てみたら、その昔にいまいちだった部分も良く思えてきて、これも編み物発見!映画の効果(以下略)・・・かどうかはともかく、印象がだいぶ違いました。

序盤、夜になってジェフリーが外出する際に、居間でテレビを見ている母親とバーバラおばさんに声を掛けます。現実世界で起きている出来事も知らず、彼女たちはサスペンスドラマ(?)に夢中だという皮肉な場面で、バーバラおばさんがアメリカ式で編んでいました(ほんのちょっと)。

DVDの特典に「未公開シーン(スチールによる再現)」というものがあり、失われた4時間バージョンの一部が収録されています。
父親を見舞うシーンは、公開版ではジェフリーが短い時間会うだけですが、未公開シーンでは母親とバーバラおばさんも一緒に病室に居て、手元には編み物らしきものが!

ところが・・・映画自体が半分の時間になってしまったのだから編みシーンがカットされても仕方ない、スチールを見られただけでも良かった、などと喜んでいる場合ではありませんでした。
行方不明だったフィルムが倉庫から発見されて、Blu-ray版には一部が動画として収録されているのです。なんということでしょう。

DVDにある場面がすべてBlu-rayにあるわけではないらしいし、編みシーンはどうなっているの?
まったくもう~~・・・要チェックです! 後回しで。

※訂正
あとで見直したら、カットされたと思っていたシーンは本編にありました!
終盤、病室でバーバラおばさんが編み物持ってる~~!!
なんで見逃したんだろう・・・。
この件に関しては落着したけど未公開シーンはそのうち。

La coperta ad uncinetto 【発見】

Paola Randi – La coperta ad uncinetto (The Crochet Blanket)

2009年、イタリア中部で発生したラクイラ地震によって瓦礫の下に閉じ込められ、30時間後に無事救出された98歳のマリアさん。「編み物をしていたの」という彼女の体験を、パオラ・ランディ監督がストップモーションを使用したショートフィルムにしたものです。

作品の紹介(VOGUEイタリア語版英語版

実際の記事
イタリア中部地震:98歳の老婦人が生還-編み物しつつ救助待つ(ブルームバーグ)
98-year-old Woman Found 2 Days After Italy Quake(AP通信のニュース映像)
ご本人に似てる!

パオラ・ランディ監督は長編映画『楽園の中へ』(2010)が好評だったようですが、このショートフィルムについてはあまり情報がなく、IMDbにも載っていないんです・・・。

ペット・セメタリー 【発見】

Pet Sematary (1989) アメリカ
監督:メアリー・ランバート
出演:デイル・ミッドキフ、デニース・クロスビー、フレッド・グウィン
脚本:スティーヴン・キング

■あらすじ
医師のルイスは妻と幼い娘、歩きはじめた息子、娘の愛猫とともに田舎町に引っ越してきた。
感じの良い家と優しい隣人、しかし家の前の道路を大型トラックが猛スピードで通り過ぎ、近くにはペットの墓地が。ある日、娘の不安が的中して猫が災難に見舞われる。
娘が悲しむと嘆くルイスを、隣人はペット墓地の奥へと案内する。
言われるままに埋葬した翌日、嫌な雰囲気の猫が帰ってきた。
やがて息子の身にも災難が・・・。

■雑感
ちょっと思い出すことがあり久々に見てみたのですが、以前より悲しい話として理解できるような気がします。少しコミカルなところもあるので昔の印象は軽かったけど、今はその奥の悲しみが伝わってくるような・・・。私が成長したのでしょうか??
親の身になってみられるようになったというか、どちらかというと隣人の身に近いですね。。。

■編みどころ
主人公の妻が飛行機で家に戻る際に、隣の席のご婦人が編んでいました。
手元は見えないけど編み棒がチラッと見えます。
飛行機の中での編み物は『ウェディング・シンガー』(1998)にもあったけど、それもできないご時世になりました。

脚本も原作者本人なので小説のほうもチェックしてみようと思い、該当箇所をチラ見・・・うーん、登場していないかも。パラパラ見てたらちょっと内容も違うようで、途中に食いつきそうになりました。
あらためて最初から読んでみます。

Renaissance Girls 【発見】

Oh Land – “Renaissance Girls”

デンマーク出身、NY在住のオー・ランド。
2013年9月に発売予定のアルバム Wish Bone からのリード・シングルです。

1:28~、椅子に腰掛けて編み物を手にした女性たちが!
・・・と思ったら他の人は編み棒だけ。でも歌詞にも編み物が登場しています。

アウト・オブ・サイト 【発見】

Out of Sight (1998) アメリカ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ジェニファー・ロペス、ヴィング・レイムス、アルバート・ブルックス

■あらすじ
銀行強盗を失敗して服役中のジャックは、仲間のバディの協力で脱獄する。
たまたま居合わせたカレンは逃走車のトランクに押し込められ、ジャックと一緒に運ばれる。
暗い中で密着して映画の話などするうち・・・趣味が合うかも?
何か感じつつ別れるが、連邦保安官である彼女は逃げ延びたジャックたちを追跡する。

■雑感
誰もとんがった雰囲気じゃないし、映像や展開もゆる~い感じでホンワカしてます。
って言うと眠くなりそうだけど、おっとりした2人の前途が気になって目が離せないおとぎ話。
カレンの父親が、娘のやることをすべて容認していて包容力ありすぎます。

■編みどころ
ジャックとバディはとあるホテルにやってきますが、当局もそれを察知して踏み込んできます。
カレンがロビーで見張っているとき、エレベーターの扉が開いてジャックと目が合います。
この時、エレベーター横の椅子に座って編み物をしている老婦人がいました!
(たぶん編み物だと思うけど、とても小さいのでちょっと自信なし)

ここがこの映画の中で最も素晴らしいシーンだと思います。
編み物を発見したからでしょうか? いやいや、そんなことは・・・。