毛皮のヴィーナス 【発見】

La Vénus à la fourrure (2013) フランス
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック
原作:デヴィッド・アイヴス

■あらすじ/雑感
脚色や演出を得意とする劇作家のトマは、マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』を舞台化するためにオーディションをしたが、ワンダを演じられるような女優は現れなかった。劇場から帰ろうとしていると、豪雨でずぶ濡れになった女(その名もワンダ)がオーディションを受けるためにやってきた。見るからにイメージと違うし、もう終わったと断るものの、なんだかんだと言いくるめられ少しだけ見てみることにした。

オーディションに来たワンダは、無知かと思えば台本を完璧に覚えていたり古典の知識もあったり、アンティークの衣装を用意していたりと不思議な事が多いのです。トマは相手役として台本を読むうち、役になりきっているのかゲームなのか現実なのかもう・・・。

トマ役のマチュー・アマルリックがポランスキー監督の分身みたいなのが面白くて、監督の奥さんであるエマニュエル・セニエの迫力にたじたじです。

■編みどころ
編みシーンはありませんが・・・
オレンジ系の段染ぽいニットの大判ストールが毛皮として使われます。

『毛皮のヴィーナス』予告編


原作である舞台版でも毛皮ではなく編み物のショールのようなものが使われたようです。
ニーナ・アリアンダとヒュー・ダンシー出演のブロードウェイ版
この置き換えで果たしてフェティシズムが満たされるのか疑問ですが、小説の映画化ではなく小説を舞台化しようとしているという話だからいいのか・・・見立てのほうが逆に盛り上がるとか?(意味不明)

あまりしっかりと映らないのですが、ワンダが持っていた大きなバッグがモチーフつなぎ(スパンコールつき?)みたいでした。

2件のコメント

  1. 「東は東」(Japanese War Bride)山口淑子主演の古い映画ですが、結婚相手のジムのお母さん役の人が編んでるシーンがありました。

    「毛皮のヴィーナス」 予告編を見て、ちょっと気になってました。見てみます!

    1. おっと、「東は東」発見しておりました!
      最後ちょっとハラハラしましたね~。あっけなかったけど。

      「毛皮のヴィーナス」はラウラ・アントネッリのは肉体しか見ていなかったし・・・原作を知ってるともっと面白かったのかなとも思いますが、これだけでもなかなか見応えありました。

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