ハイスミスで 【発見】

いつもお世話になっております・・・。

「完全主義者」

『女嫌いのための小品集』 (河出文庫) 宮脇 孝雄 訳 に収録

何か失敗があってはいけないと、完璧なキッチンを持ちながら自宅で料理ができない女性の話。

ある事件があってから編み物に目覚め、屋敷にある八つのベッドすべてにベッドカバーを編もうという遠大な計画を実行に移します。
朝の六時から深夜二時まで、ほとんど食事もとらずに、マーゴットは編み物を続けた。
ひえ~!編み物も目の乱れなんて許さないのでしょうね。


『生者たちのゲーム』 (扶桑社ミステリー) 松本 剛史 訳


テオとラモンが愛している女性、リーリアが惨殺された。ラモンが罪を認めるが・・・。

ちょっと印象が薄い作品です。。。

主人公が宿泊しているペンシオンのおばあさんが、かぎ針編みをしていました。


『殺意の迷宮』 (創元推理文庫) 榊 優子 訳


妻とともにギリシャ旅行に出かけたチェスターは、アメリカで行っていた詐欺の件で地元の刑事の訪問を受ける。これが思わぬ事態となるが、同じくアメリカ人旅行者の青年ライダルが手を貸してくれて・・・。

映画『ギリシャに消えた嘘』(2014)の原作です。
知らずに映画をボヤっと見てしまっていました。途中、なんじゃこりゃ?と変な感じがしましたが、ハイスミス作だったとは。原作とは違うところもありましたね・・・また見直してみます。

ラジオから殺人事件のニュースが流れてきます。
「あら、何のニュースなの?」てきぱきと手を動かしてベージュ色の糸で何か編んでいたフランス人の女が問いかけた。
短い文章のわりに情報量が多い!

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