ガメラ対深海怪獣ジグラ 【発見】

1971年 大映
監督:湯浅憲明
出演:坂上也寸志、グロリア・ゾーナ、八並映子、笠原玲子、坪内ミキ子、藤山浩二、佐伯勇、吉田義夫

■あらすじ
月面にある日本の宇宙基地が謎の宇宙船に襲撃された。
地球では巨大地震が相次いでいる。

健一は幼稚園生。父の洋介は鴨川シーワールドにある国際海洋動物研究所に勤めている。同僚のアメリカ人トムとは家族ぐるみの付き合いで、彼の下の娘ヘレンは健一と仲が良い。健一とヘレン、その父親たちが海辺にいたとき、謎の物体が海に入ってゆくのを目撃する。4人はボートで様子を見に行くが、宇宙船からの光線を浴びてボートごと捕獲されてしまった。

気がつくと人間の女性の姿を借りたジグラ星人がいた。惑星ジグラでは生物は海の中で生存してきたが、海洋汚染により住めなくなったので地球を植民地にするのだという・・・。

■雑感
地球の海も汚染されつつあり、このまま海の管理を地球人に任せてはおれない、速やかに降伏せよとの事。じゃあ管理をお願いしようかな・・・でも地球人が陸に住んで海の生き物を食べるように、ジグラ星人は海に住んで陸の生き物を食べるんですって。それは困る!
倒産前の大映最後のガメラです。
設定は悪くない(普通にツッコミどころ満載)けど見せ場がありませんでした。

■編みどころ
健一の父の妹(笠原玲子)は大学生。夏休みでヘレン一家のメイドのアルバイト中です。
彼女が白いレースのかぎ針編みをしていました。
隙間がたくさんあったのでドイリーみたいなものかもしれません。

スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー 【発見】

Big Driver (2014) アメリカ
監督:ミカエル・サロモン
出演:マリア・ベロ、オリンピア・デュカキス、ジョーン・ジェット、アン・ダウド、ウィル・ハリス

■あらすじ
テス・ソーンは4人のおばあちゃん探偵の「編み物クラブ」シリーズで人気を得ているミステリ作家。講演会の依頼に車で向かったテスは悪路で苦労するが、図書館でファンとの交流と講演を済ませて帰途につく際には、主催者のラモーナが教えてくれた近道に入った。ところがガソリンスタンドの廃墟の前で、道路に放置されていた板切れの釘でタイヤがパンクしてしまう。
通りがかったトラックの運転手がタイヤの交換を引き受けてくれたが・・・。

■雑感/編みどころ
復讐を描いたテレビ映画です。
主人公は講演会で「昔から頭の中の他人たちと話をしていた」というように、編み物クラブのメンバーやカーナビ、死者などと頭の中で会話します。映画を見てから原作を読んでみたところ、それらのシーンは小説では架空の声との自問自答みたいな感じですが、映像ではおばあちゃん探偵が編み物をしながら登場したりします(幻覚を見ているわけではないので小説では編みシーンになっていません)。良い映画化♪ 実際編み物を持って登場するのはプロローグとエピローグの部分です。
ラモーナの家にかぎ針編みのブランケットもありました。

『スティーブン・キング ビッグ・ドライバー』予告編


これって予告編じゃなくて冒頭部分なのですが、ほとんどネタバレなアルバトロスの予告編だと編み物が出てこないのでこちらのほうが好都合です。

映画のテーマ曲は Dear Love – Rachel Ann Weiss で、レイチェル・アン・ウェイスはキャスリーン・ターナーの娘なんです。チャーミングで声も歌もいい・・・ただ母より早い段階で貫禄が出てきていることが気がかりであります。大きなお世話?

奪還者 【発見】

The Rover (2014) オーストラリア/アメリカ
監督:デヴィッド・ミショッド
出演:ガイ・ピアース、ロバート・パティンソン、スーザン・プライアー

■あらすじ
世界が経済破綻して十年後のオーストラリアは無法地帯と化していた。
エリックはアウトバック(奥地の砂漠地帯)で強盗団に車を奪われ、取り戻すために全力を尽くす。

■雑感/編みどころ
エリックは車以外には失うものがなくて、奪還するためにある意味強盗犯よりたちが悪い所業を多々いたしますが、編み物をしているご婦人に銃を突きつけるなんてその最たるものですね。

『奪還者』予告編


1:06~あたりに登場するおばあちゃん(少年にそう呼ばれる)が編んでいます!
長めの玉つき棒針で、右手でぐるっと糸をかける編み方です。

タランティーノ絶賛かもしれませんが、私はそれほどには・・・でした。
でも編み物発見!効果で若干の評価Upではあります。

コンフェッション~ある振付師の過ち~ 【発見】

Match (2014) アメリカ
監督:スティーヴン・ベルバー
出演:パトリック・スチュワート、カーラ・グギーノ、マシュー・リラード

■あらすじ
ニューヨークの音楽大学でバレエの講師をするトビーは、バレエの歴史について論文を書くというリサとマイク夫婦のインタビューを受けることになった。
会話が進むうち、なぜか40年以上も前の人間関係を聞き出そうとする夫婦。実は論文というのはウソで、トビーが自分の父親なのではないかと疑うマイクの策略だった・・・。

■雑感/編みどころ
トビーが編み物をします!(「死ぬほど編んでる」だそうで)
編みシーンは一瞬ですが、アメリカ式の手つきです。

自分が編んだものをリサに披露する場面があり、
1週間あれば作れる
酒を飲みながら1週間半で作った
などと言いながらクローゼットからセーターを取り出します。
裾が二重になったフェアアイルや多色使いの大作やら「誰々のために編んだ」と言いつつ、それらがここにあるというのは一体・・・という気もします。

ちょっとわからないことが・・・
So, I am primarily a slip-stitcher.
という台詞があって
大抵は引き抜き編みだ
という訳がされているのですが、「引き抜き編み」を「すべり目」にしても何か意味が通じません。編み方の話ではなく、自分はよく間違いをする人間だっていう冗談なんじゃないかと解釈しました。実際どうなんでしょう?

原作は2004年にブロードウェイで上演された戯曲で、フランク・ランジェラとレイ・リオッタ、ジェーン・アダムスというキャストだったようです。トビーが編み物をするという設定は元々あるので、編みシーンがあったかどうかわからないけど舞台も見てみたかったです。

毛皮のヴィーナス 【発見】

La Vénus à la fourrure (2013) フランス
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック
原作:デヴィッド・アイヴス

■あらすじ/雑感
脚色や演出を得意とする劇作家のトマは、マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』を舞台化するためにオーディションをしたが、ワンダを演じられるような女優は現れなかった。劇場から帰ろうとしていると、豪雨でずぶ濡れになった女(その名もワンダ)がオーディションを受けるためにやってきた。見るからにイメージと違うし、もう終わったと断るものの、なんだかんだと言いくるめられ少しだけ見てみることにした。

オーディションに来たワンダは、無知かと思えば台本を完璧に覚えていたり古典の知識もあったり、アンティークの衣装を用意していたりと不思議な事が多いのです。トマは相手役として台本を読むうち、役になりきっているのかゲームなのか現実なのかもう・・・。

トマ役のマチュー・アマルリックがポランスキー監督の分身みたいなのが面白くて、監督の奥さんであるエマニュエル・セニエの迫力にたじたじです。

■編みどころ
編みシーンはありませんが・・・
オレンジ系の段染ぽいニットの大判ストールが毛皮として使われます。

『毛皮のヴィーナス』予告編


原作である舞台版でも毛皮ではなく編み物のショールのようなものが使われたようです。
ニーナ・アリアンダとヒュー・ダンシー出演のブロードウェイ版
この置き換えで果たしてフェティシズムが満たされるのか疑問ですが、小説の映画化ではなく小説を舞台化しようとしているという話だからいいのか・・・見立てのほうが逆に盛り上がるとか?(意味不明)

あまりしっかりと映らないのですが、ワンダが持っていた大きなバッグがモチーフつなぎ(スパンコールつき?)みたいでした。

闇のバイブル/聖少女の詩 【発見】

Valerie a týden divu (1970) チェコスロヴァキア
監督:ヤロミール・イレシュ
出演:ヤロスラヴァ・シャレロヴァ、ヘレナ・アニェゾヴァ、ペートル・コプリヴァ

■あらすじ
おばあさまの様子がいつもと違う気がするのは旅芸人が来ているせい?
愛しいオルリークが兄さんだって本当?
黒マントの男の正体は?

子供から大人になりかけたヴァレリエの不思議な週。

■雑感/編みどころ
思春期の少女のシュールな夢がそのまま映像になったようなファンタジーです。
ヴァレリエかわいい。おばあさま怪しい。ヘドビカきれい。

金持ちの地主に嫁いだヘドビカは吸血鬼に噛まれ体が弱っています。とぼとぼと町の広場らしき場所に歩いてゆくと、悲しい手紙を読んでいたヴァレリエがいました。二人はヴァレリエの部屋で過ごします。

ヘドビカがベッドに腰かけて編んでいます!
白い糸玉が転がっていて、細い棒針(たぶん)で編み始めたところのように見えます・・・が、細部がよくわからない引きの映像でした。

ボブのマフラー 【発見】

映画化されたので日本での公開を期待して・・・
ジェームズ・ボーエン著『ボブという名のストリート・キャット』で有名になった猫のボブがしているマフラーに注目してみました。

彼らがアメリカに行ってサイン会をしている様子でしょうか?
ファンからプレゼントのマフラーをたくさんもらっているみたいです。

A STREET CAT NAMED BOB: Coming to America!


動画や画像を見るといろんなマフラーをしていますね~。何本持っているの?
こんなにおとなしく巻かせてくれるなんて!

Street Cat Bob and James Bowen wish you a Merry Xmas 1


映画予告編

A Street Cat Named Bob Official Trailer #1

ボブ役は本猫だそうで、マフラーは私物なのか衣装なのか・・・。

本も読んでいないし紹介されたテレビ番組も見ていないのですが、映画が見られるなら読んでみようか・・・マフラーのことは書かれているかな?

悦楽の貴婦人 【発見】

Mogliamante (1977) イタリア
監督:マリオ・ヴィカリオ
出演:ラウラ・アントネッリ、マルチェロ・マストロヤンニ、レオナード・マン、ガストーネ・モスキン、アニー・ベル

■あらすじ
アントニアは夫のルイージの無理解がもとで心の病気になり休養している。
あるときルイージは殺人現場に居合わせ、犯人にされるのを恐れて知人の家に身を隠した。突然の夫の失踪に、アントニアはルイージに代わって領地を馬車で巡り、商売のやり方や女性関係など夫のしていたことを知ることとなる・・・。

■雑感
意外にシリアスなドラマです。ラウラが領地を巡る際には少々ユーモラスな場面もありますが、マルチェロはずっと暗いです。

ルイージが隠れるっていうのもちょっと変なのですが、その家が自宅の目の前で、妻の部屋を見ることができるんです。この覗きのシチュエーションにするための話のような気もします。自分の知らない妻の姿と変化を見てルイージも自分の無関心を反省し、今後は成熟した夫婦になりそうな感じです。

■編みどころ
アントニアがかぎ針でレースのようなものを編んでいます。
また、大判のショールのようなものを羽織る場面もあり。
アントニアの話し相手のクララ(アニー・ベル)がベリーショートの頭に被っている帽子もニットみたいです。

イノセント 【発見】

L’innocente (1976) イタリア
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウラ・アントネッリ、ジェニファー・オニール、リナ・モレリ、マルク・ポレル、マッシモ・ジロッティ

■あらすじ
トゥリオ伯爵は妻のジュリアナをローマに残し、愛人とフィレンツェへ旅立った。
やがて奔放な愛人に疲れたトゥリオはローマに帰ってくるが、愛人への未練を赤裸々に語るトゥリオにジュリアナの心は乱れる。

しかし彼女もまた義弟の友人フィリポと親密さを増していた。
トゥリオは皮肉にも美しくなった妻に結婚当初のような魅力を感じ、情熱を取り戻したかに思えたが、母からジュリアナの妊娠を知らされ・・・。

■雑感/編みどころ
艶笑もので見慣れた主人公二人が重苦しい表情に終始しているのが辛気臭くて、ヴィスコンティ監督作としては自分の中で最下位でした。
編み物発見!効果でポイントは上がったけど順位を上げるほどでは・・・?

伯爵の母が編んでいます!
棒針で右手で糸をかける編み方です。2回編みシーンがあり、真ん丸い毛糸玉も見えます。

母親役のリナ・モレリは『山猫』(1963)でも編んでいました。

東は東 【発見】

Japanese War Bride (1952) アメリカ
監督:キング・ヴィダー
出演:シャーリー・ヤマグチ(山口淑子)、ドン・テイラー、キャメロン・ミッチェル、マリー・ウィンザー、ルイーズ・ロリマー

■あらすじ
朝鮮戦争で負傷したジム・スターリング中尉は日本の病院で治療を受け、看護婦のタエと恋に落ち、結婚して故郷のカリフォルニアで暮らし始める。農場を営む実家の家族は表向きは温かく迎えてくれ、日系2世の隣人とも親しくなった。子供も授かり順風満帆かと思われたが・・・。

■編みどころ
日曜の午後、玄関前の庭で一家が椅子に座ってくつろいでいます(椅子は常設ではなくその都度持ち出している感じ)。それぞれ新聞や雑誌を読んだりしている中、ジムの母が編んでいました! 2本針でエンピツ持ちです。