近松丙吉「細い赤い糸」 【発見】

『多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉4 細い赤い糸』(2004)
テレビ東京・BSジャパン
出演:伊東四朗、西村和彦、原田大二郎、三浦浩一、角野卓造、市毛良枝、渡辺典子、美山加恋
原作:飛鳥高

※ネタバレしています。

■あらすじ
後頭部を石のような鈍器で殴られて男性が殺害された。近松刑事はその傷口に赤い毛糸の糸くずが付いていたのが気になる。夏だというのに何故?
同じ夜に被害者の上司が自殺していたため汚職がらみの事件かと思われたが、疑わしい関係先の会社の営業部長にはアリバイがある。
次に汚職と無関係なOLが殺害され、またしても赤い毛糸が発見される。そして・・・。

営業部長のアリバイを証言した部下の野村。彼は1年前に病気で妻を亡くし、その半年後に幼い娘を交通事故で亡くしている。野村と連続殺人と赤い毛糸の関係とは?

■雑感/編みどころ
遠回しに書きようがないのでズバリ書きますと・・・
犯人は野村で、娘の交通事故にかかわった人物に復讐していました。
赤い毛糸は妻が亡くなる前に編み上げた娘のカーディガンで、その当日にも着ていたのです。

亡き妻の妹が、姉が赤いカーディガンを編んでいた時のことを回想します。
(この際、編みシーンあり!)
最後に編んであげたものだったから
病気の体をおして あの子のために
手づくりのあったかいものを遺してあげたいって

最後の家族旅行に着て行けるように
思い出と一緒に大切に着てほしいって
話を聞いた近松
それで彼は凶器をそのカーディガンでくるんだ

うーん・・・くるみますか?
それはともかく、他にもちょっとどうかなと思う箇所がありますが、このシリーズに脚色したせいなのかもしれません。1962年に第15回日本探偵作家クラブ賞を受賞している原作小説も読んでみようと思います。

編み方はフランス式。
身頃の左右に1本ずつ、肩から裾にかけて縄模様が入っています。

その後:
原作には別の形で編み物が登場していました

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