呪い村436 【発見】

Population 436 (2006) カナダ/アメリカ
監督:ミシェル・マクラーレン
出演:ジェレミー・シスト、フレッド・ダースト、デヴィッド・フォックス、シャーロット・サリヴァン

■あらすじ/雑感
国勢調査のため、のどかな村ロックウェル・フォールズにやってきたスティーヴ。2、3日滞在するだけのはずが、おそろしい運命が待ち受けていた・・・。

DVDのセールスコピー「436人しか存在してはいけない村…。」が説明しているように、よそ者がやってくると村の誰かが死ななくてはならない、逃げる者は無事ではいられない村なんだそうな。人口を一定人数に保つというのは昔あった出来事にまつわる迷信のようでもあり、ニセ医者が熱病や洗脳を利用したりしますが、超自然なことが起きているようでもあります(そのあたりが曖昧)。

一応ジャンルはホラーになっているけど映像的にどぎついものはありません。真面目に作ってます。というか真面目すぎてもうちょっと遊び心が欲しかったなと思うところです。

■編みどころ
主人公が泊まる家のポーチにかぎ針編みのブランケット、部屋のソファに毛糸と編み針があります。家の奥さんが着ているボタンがはちきれそうなカーディガンも手編みかな?

見張りの女性が棒針で大きめのベビーブーティのようなものを編んでいます。編み方はアメリカ寄りのイギリス式みたいな感じです。

ゴム編みの作り目

一日に編めるのはせいぜい2段というノロノロペースでやっと袖を編み終えました。
最初の方がきつめになっちゃって、途中から気をつけたけど伸びる(または伸ばせる)のではないかと(また懲りずにそんなことを!)。今度は何としても着られるものにしたいのですが・・・。

気を取り直して身頃です。
やっぱりゴム編み止めしたくないのでゴム編みの作り目で始めることにしました。別糸を使うより直接針に作った方がいいやと思ったけど、作り目だけは途中でやめるわけにいかないので、なかなかやる時間がありません。

今日こそはとがんばって・・・
あー、裏目と表目をいつのまにか間違えてた・・・やり直し
なんか途中ゆるんでるとこがある・・・やり直し
そろそろ調子が出てきた・・・なぜか糸が足りないんですけど!

いやいや、余裕を持って幅の4倍くらい取ってあったはず・・・と、もう一度やってみても足りなくなったのでまた後日です。はぁ・・・早く本体を編みたいのに!

らせん階段 【発見】

The Spiral Staircase (1946) アメリカ
監督:ロバート・シオドマク
出演:ドロシー・マクガイア、ジョージ・ブレント、エセル・バリモア、ケント・スミス、ロンダ・フレミング、エルザ・ランチェスター

■あらすじ
町では障害のある女性ばかりが犠牲になる連続殺人事件が起きている。
子供の頃のショックで声が出ないヘレンは、ウォーレン家の夫人の世話をするため雇われていた。夫人はヘレンが狙われるのではないかと心配し家を出るように促す。館には夫人の息子のスティーブがヨーロッパから戻ってきていたが、彼が戻るといつも問題が起きるのだという。

警官が訪ねて来て、スティーブの腹違いの兄であるウォーレン教授に、ヘレンの身辺に配慮するよう求めた。使用人たちも不安がるヘレンを気遣い、一見怖そうなブルドッグのカールトンもいる。そのほかにも館には教授の秘書、医師、看護婦もいて何も心配ないかに思えたが・・・。

■雑感/編みどころ
映画の中での最初の被害者の部屋に毛糸と編み針があります。

夫人と喧嘩して部屋から追い出された看護婦が、椅子に腰掛けて編んでいました!
膝の上に毛糸を入れた籠を乗せて、2本針でイギリス式のしっかりした手つきです。演じているのはアイルランド出身のサラ・オールグッドで、この映画での風貌は浦辺粂子を彷彿とします。

それよりも前々から思っていた「あの人とこの人は似てる」シリーズ(何それ?)で、やっと話題にすることができて嬉しいのが教授役のジョージ・ブレント
河津清三郎と場合によっては置き換え可能なくらい似ていると思うんですが・・・河津さんのほうは二枚目、悪役、コミカルな役まで幅広くこなすところが違いますけど、ジョージ・ブレントを見ながらこの人が三枚目をやっていたらと想像をふくらませるのでした。

あまり賛同を得られない「あの人とこの人は似てる」「あれとこれが似てる」ってのが他にもありますが、また機会があれば紹介したいです。

光徳寺(東京都新宿区)【発見】

上落合の落合中央公園近くにあります。

住職の奥様が気さくな方でいろいろお話をしてくださいました。
お地蔵さんの帽子について聞いてみたところ、ご本人が暇なときに編んでいるとのこと。すぐに色あせてしまうので長くはもたないようです。

この日も色鮮やかな帽子で・・・

細めの糸で編まれています。

あっ、よだれかけのことも聞けばよかった!
これもきっと奥様のお手製なのでしょう。

恋のつぼみがほころぶとき 【発見】

デビー・マッコーマー著
The Shop on Blossom Street (2004) 岡本香 訳(MIRA文庫)

■あらすじ/雑感/編みどころ
購入してみるまでハーレクイン社の本だとは気が付きませんでした。よくわかりませんがいわゆるハーレクイン・ロマンスとは違う系統のシリーズなんでしょうか?

毛糸店を開いたリディアと、編み物教室に応募してきた年齢も境遇も様々な3人の女性の物語です。あらすじは私が書くよりも出版社のページのほうがわかりやすいです。立ち読みもできます!

毛糸屋さんが舞台の小説といえば、映画化されるかもと話題になったケイト・ジェイコブスの『金曜日の編み物クラブ』がありますが、正直言って私は物語も編み物についてもそれほど良いと思いませんでした(もうあまり憶えていませんが・・・)。

こちらは『金曜日・・』とは比較にならない手練れの作といった感じです。
登場人物の誰かには共感できるだろうし、嫌な気分になることもありません(私が言うのもアレですけど)。物足りない向きもありますが、さらりと読めて得るところもあります。まあ、何より編み物のことがしっかり描かれているのが嬉しいんですけどね~。

この The Blossom Street Series は11作まで出ているようですが、翻訳されているのは3作です。すぐに読めるので2作目の途中まで来ましたが、1作目と同じくリディアと編み物教室(今回は靴下のクラス!)の3人の生徒の話を軸に、前回の登場人物たちの近況が織り交ぜられもう連ドラ状態。全部翻訳してくれないと欲求不満になりそう。

ブラックな話も大好きですが、こういうハッピーエンドものも良いですね。
表紙を見てしばらく悩みましたが、思い切って読んでみてよかったです(大袈裟だけど『アウトランダー』シリーズもロマンス小説なのかどうだろうかと読み始めるのに躊躇しました)。

ペンギンが行方不明! 【発見】

えっ、どこのペンギン?
それは・・・

・・・

この連絡をもらってから思い出し笑いが止まりません(ごめん)。

Suicaのペンギン フェザールーをダウンを洗う要領でそぉ~っと洗ったんですって。そしたらペンギンが消えたと(もう書きながらもこみ上げてきて・・・くっ、苦しい、ごめん)。

きっと水を浴びて大海原が恋しくなって泳いでったのでは。
しかし見事にペンギンだけが消えてるって何故?JR東の陰謀かしら。
ちょっと脆すぎますよね・・・製造元にワッペンだけ転がってないかな?

ペンギンが消えて落ち込んでる持ち主には気の毒だけど、このニュースでしばらく乗り切れそうです(ごめん)。

不謹慎なのでタイトルで連想した映画『猫が行方不明』のエンディング曲でクールダウン。

Portishead – Glory Box

忘れてた読書メモ

去年の終わり頃からあまり書いていなかったのでまとめて簡単に・・・。

『厭な物語』 (文春文庫)

クリスティー、ハイスミス他

11篇の後味の悪い物語が収録されています。
嫌さはそれほどでもないけど、もちろん自分の身に起こらなければの話で・・・。
日本の作家が含まれている『もっと厭な物語』も読んでみようと思います。


『プードルの身代金』『孤独の街角』『スモールgの夜』 (扶桑社ミステリー)

パトリシア・ハイスミス

3作とも長編です。どれも都会が舞台で、相容れない人間同士に起こる事件が描かれています。

『プードルの身代金』では山の手に住む余裕のある夫婦vs彼らに憧れる警官vs卑屈な誘拐犯、『孤独の街角』では自由に生きる娘と彼女の守護者たちvs偏見に凝り固まった男、『スモールgの夜』ではゲイの男性と見習い裁縫師の女性vs裁縫師の元締めであるゲイ嫌いの女と彼女に操られる男・・・と登場人物のタイプは様々ですが、違う種類の人間に対する憎悪や悪意、無理解がおそろしいです。
その一方、報われない愛もあります・・・。
いつもながらどんどんこじれてゆく人間関係がたまりません。


『動物好きに捧げる殺人読本』 (創元推理文庫)

パトリシア・ハイスミス

歩いているとき道路脇の溝の中にある排水パイプに目が留まり、パイプの中にネズミが入ってゆくシーンが思い浮かんで、何の映画だったっけ?としばらく考えてしまったのは、この短編集の一篇でした。
人によるかもしれませんが、私にはハイスミスの作品は脳内映像化されやすいような気がします。克明な情景描写ではないのに・・・というより、あいまいな部分があるせいで、よりイメージを補完しようという力が働くのかも?
動物好きに、と言っても動物が酷い目に遭わないわけではないので油断禁物です。