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縮ませることについて


編んだものを縮ませることについて調べようと思っていたのですが、収穫は少ないです・・・。どうやら思い込みが間違っているらしいのは、縮むのとフェルト化とは別物で毛糸の繊維自体も縮むものだと思っていたんですが、毛の表面のウロコ状のものが絡み合う=フェルト化で、縮むことすなわちフェルト化している、ということのようです。フェルト化は水分、熱、摩擦、アルカリなどによって促進され、激しいほどより縮む・・・つまりフェルト化なくして縮みなし。えっ、そんなの知ってた? うう・・・

何かフェルト化というと毛羽立っていて硬くて、編み目などわからなくなってぎゅうぎゅうに詰まったものを想像していましたが、程度問題なんでしょうか。

洋書に載っていた縮ませ方(縮充/縮絨というらしいです)は・・・
(英語力が中学生以下なので誤訳・アホ訳になっている可能性大)

それは北欧では広く知られており、紀元前1000年から行われていた。
それによって耐久性は向上し、風にも水にも強くなる。
通常洗う場合は熱すぎると縮むことあるいは摩擦、吸水によるマット化に注意するが、縮ませる場合は望むところだ。
それは顕著に縮むので通常より緩く編まれるべきである。
まず石鹸を溶かした熱い湯に入れる。洗濯板にこすりつけ、全体がじゅうぶんにマット化されるまで練る。冷水に入れてさらにこすり、30分〜1時間かかる。冷水で何度もすすぎ、最後に酢で中和する。
乾いたら硬いブラシをかけて、これが編まれたものであることを理解不能にするほど磨きをかけることができる。あなたは通常この致命的な罪であるもの(多くの石鹸と熱い湯を使用)が美徳であることを知って、驚くかもしれない!
(KNITTING IN THE NORDIC TRADITION より)

(あとで知ったのですが、この本は日本語版が出ていました。ぜひ変な訳でなくそちらをご覧ください。私も図書館で探してみます。)
やはり縮ませ方といってもフェルト化の方法のようです。これはこれで興味深いし、ジャケットなどに行ってみたいとも思うのですが、今回の目的とは違うような・・・。湯加減、こすり加減、石鹸の量などを工夫すれば、一見小さくなっただけのような仕上がりにもなるかなぁ?

当初サンカ手袋との大きさの違いに驚愕して 「縮ませる」 を大々的にぶち上げたわけですが、糸を変えた結果小さく編めていて、縮ませなくてすみそうになっています。よって追求もひとまず棚上げになるかも・・・この件も私の早合点ってこと!? ううう・・・


Last modified: 2002/05/20