ミュージックビデオで 【発見】

Al Yankovic – Amish Paradise

映画『デンジャラス・マインド』で使用された Coolio “Gangsta’s Paradise” のパロディ。
編みシーンは最初にちょこっと。


Eurythmics – Beethoven (I Love To Listen To)

編み物は良妻の象徴?
編みシーンは最初と途中に。


Billy Idol – Dancing With Myself

汗まみれのビリー・アイドル。
編みシーンは 0:25 あたり。ロープみたいなんですが・・・この世界からしてかなり意味不明だし、これが何なのか悩んでも仕方ないか。

激怒 【発見】

フリッツ・ラング監督作でいくつか編み物を発見しているので、未鑑賞だったものをチェックしたところ見つけました! 監督が、というより編み物が身近にある時代だったのだと思います。

激怒

Fury (1936) アメリカ
監督:フリッツ・ラング
出演:スペンサー・トレイシー、シルヴィア・シドニー、ウォルター・エイブル

■あらすじ
身に覚えの無い誘拐犯だと疑われ、リンチで殺されそうになった男の怒りを描く。

■編みどころ
離れて暮らす婚約者からの手紙を読む女性の傍らに、編み物を入れた籠が置いてあります!
残念ながら編みシーンは無し。


以下の作品には編み物は登場しませんでした。

マンハント (1941)

ヒトラーの狙撃未遂という濡れ衣で捕らえられた男の反撃。

外套と短剣 (1946)

原爆開発競争の最中、ドイツとイタリアに協力させられている研究者を救う物理学教授の活躍。

復讐は俺に任せろ (1953)

(ビッグ・ヒート/復讐は俺にまかせろ)
ギャングのボスが警察幹部と癒着、疑いを持つ警部は妻を殺され復讐を誓う・・・。

ミステリ2本

デス・パズル (2005)

少女が殺害された事件の30年後、かつての同級生が次々と不審死を遂げる・・・。
ロバート・カーライル主演のテレビドラマです。
もうちょっとひねりが欲しかったし疑問もいろいろ残りますが、もっとハードなものを連想させる邦題が良くない、ってのを差し引くと普通です。


ゼロ時間の謎 (2007)

叔母の別荘に新婚の甥夫婦、甥の前妻、彼女を慕う親戚の男、新妻の元彼などが集まる。さらに叔母と親しい弁護士も訪れる中、犯人の計画が実行される・・・。

タイトルが凄そうだし、アガサ・クリスティの原作が評判良いからと勢い込んで見たら、なかなか事件が起こらない(←これがゼロ時間!)ので途中で焦れてきます。この辺りまではまだ緊張感もありますが、事件が起こってからは緩むという変な感覚で戸惑います。
シリアスなのを予期しすぎて外された感かも。
終わってみると意外と悪くなかった・・・と思えるのは終わり方が良いからでしょう。
警視のユーモラスな調子は映画ならではなのかな?
内容的に、ちょっとスッキリしないこともあるので原作を読んでみます。

酷使したベストを休ませる

この時期(すでに遅めだけど)、梅雨に入る前にニットを片付けたくて洗ったり干したりします。洗ったら干すのは当たり前ですが、洗うほどではないのも一応干してから収納。
そして傷み具合もチェック・・・

これはたた&たた夫の編物入門の「ツイードの前あきベスト」です。
この糸の耐久性がないのか、ベストというものが傷みやすいのか、はたまた着方が悪いのかわかりませんが、裾や衿ぐりがたちまちほつれました。
編み直しても同じことなので、ニット用ミシン糸で補強しています。
何度かちょこちょこ修理しても違う所がほつれたりしてくるので、一度徹底的に伸び止めのようなこともして補強、それ以降は大丈夫です。

表から見るとほとんどわかりませんが、さすがに数年経った頃からはインナー的に。
かれこれ10年以上?もっている、というよりもたせていますが・・・本体もペラペラになってきたので新しいものを編んで後継にしたい・・・と毎年思っています。

フェアアイルのベスト、これは5年ものくらい?
裾や袖ぐりがほつれてきたので上のベストと同じように補強してます。

しかし油断していたら、今年は衿の真ん中にほつれが!
ちょっと隙間ができちゃったから、毛糸も使って修理しないといけないかも。
本体はちっとも傷んでいないのになー。

でも修理は次シーズン前にやることにして、今はこのままお休みいただきます・・・。

ジェームズ・カーン2本

映画のメモを書くとき、何でくくるか考えたりします。
ジェームズ・カーンは私の中では『ローラーボール』 (1975) の人というイメージが強かったけど、2本続けて出演作を見て、ローラーボール色が薄れたのでくくってみました。

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー (1981)

凄腕の金庫破りが、足を洗って妻と子供との普通の家庭を持とうと決意し、最後の仕事を成し遂げるが、約束を守らないボスの仕打ちに怒り、夢をあきらめて単身殴り込む・・・という話。

金庫をぶっ壊し、家を爆破し、車を燃やし、銃をぶっ放す・・・なんて騒がしい映画になりそうですが、アクションものにありがちの盛り上げ音楽ではなく、タンジェリン・ドリームのシンセサウンドが使われていて、作品に独特の雰囲気を与えています。

主人公は真っ直ぐな人なんですね。女性に対しても押しの一手で。
だからボスへの復讐を果たした上で家庭も持つ、などと都合の良いことはできずに筋を通します。


フェイク・クライム (2010)

犯罪映画、クライム・サスペンス・・・といった売りがされていますが、静かなロマンティック・コメディの印象。原題が Henry’s Crime なんだけど、この Crime も銀行強盗の意味だけじゃなくて、主人公の今までの生き方のことも含まれているんじゃないかなーと勝手に思ったりして、邦題だと底が浅いような気がします。

主人公には「そろそろ子供が欲しい」って言うきれいな奥さんがいるのに何故か上の空、家庭も仕事も心ここにあらずの様子でしっくり行っていません。
やりたい放題の元同級生に唯々諾々と従い、いつの間にか銀行強盗の犯人にさせられて服役、奥さんにも離婚されるという超受け身人生。なぜあんな腹話術人形みたいな男の言いなりなってるの!?・・・でも子供の頃からのこういう関係って、他人にはうかがい知れないものがあるのでしょう。出所した主人公は女性と出会い、やっていなかった銀行強盗を本当にやろうと計画します・・・。

主人公と手を組む仲間が、「じいさん」と言われて熱くなるジェームズ・カーン!
こちらは自称詐欺師なのでタイプは違うけど、両方とも金庫を狙うから『ザ・クラッカー』の主人公の老後?なんて妄想がふくらんでしまいます。30年も経てばこんな感じになってないとも限らないし・・・とか、男のロマンぶち壊しでしょうか。じいさんかもしれないけど、逞しくて渋い魅力あり。

手編み風なニットの登場数が、さりげなく多いような気がしてなりません。
この程度でも編み物発見!に入れているものもありますが、もうちょっと編地のアップなどあれば良かったな~。

Monkey Grip 【発見】

Monkey Grip (1982) オーストラリア
監督:ケン・キャメロン
出演:ノニ・ハズルハースト、コリン・フリールズ

■あらすじ
ヘレン・ガーナーの半自伝的小説を基に、離婚して娘と暮らす女性と麻薬中毒の恋人との関係を描いています。特別なことが起きるわけでもなく、やるせない日々が淡々と過ぎてゆきます・・・。

■雑感・編みどころ
女性の娘役をヘレンの娘アリスが演じていて、この娘(11歳?)がアメリカ式で編んでいました!

主人公は音楽業界の仕事をしており、劇中で Divinyls が扮するバンドをデビューさせます。
演奏だけではなく、クリッシーが演じるアンジェラのレコーディングシーンや主人公との会話などもあり、単にバンドが映画に出ているという以上の登場です。

前回の記事「Divinyls クリッシー追悼」でのビデオクリップ集を出してほしいという希望とともに、この映画の日本版DVDの発売も希望です。
(Divinyls が出演していなければそれほど魅力的な映画ではないのですが)
US版も出ていないので無理かもしれないけど、ぜひ字幕つきで映像特典も見たいのです。
この映画には編み物発見!もあるし、願いは切実!



imdb の Monkey Grip (1982)
allmusic の Monkey Grip [EP] (サウンドトラック)


画像はオーストラリア版DVDの裏表紙より。
左下がクリッシー(この頃はクリスティーナ)。

縄編み?プリント 【発見】

駅のエスカレーターで前の人のスカートに釘付け!
もしやこれは縄編み柄では?
(よーく見ると本当に縄編みなのかわからなくなってきます・・・まあ細かい事はともかく、たぶん縄編み)
生地は厚手のスカーフ程度の薄物で膝上丈、前から見るとワンピースでした。 なかなか大胆な色柄で、どうしてこれを買ったのか聞いてみたい衝動にかられましたが・・・こっそり写真に収めるだけにとどめました。
不純な動機ではございませんのでお許しください。

素粒子 【発見】

Elementarteilchen (2006) ドイツ
監督:オスカー・レーラー
出演:モーリッツ・ブライブトロイ、クリスティアン・ウルメン、マルティナ・ゲデック、フランカ・ポテンテ、ニーナ・ホス

■あらすじ
自己中心的な母親の方針でお互いの存在も知らずに育てられ、ある日突然引き合わされた兄弟が主人公です。性格も異なり進む道も違いますが、彼ら同士の相克やわだかまりは無く、それぞれの恋人との関係を通して物語が進みます。

■雑感・編みどころ
ヒッピーと共同生活している母親が危篤となり兄弟が会いに行きます。
そのアパートでは綿か毛を糸にして機織や編み物をしており・・・と言ってもあまり現実味は感じない情景・・・編み手はフランス式?左手人差し指に糸を巻きつけていました!

ベストセラーの映画化との事なので、原作はどうなんだろうと評価を見てみたら、意外にも映画のほうが良いという人もいます。
それだけ違いがあるってことも興味深いので、読みたいものリストに追加~。

Divinyls クリッシー追悼

先月、Divinyls のボーカルであるクリスティーナ・アンフレットが、闘病の末に亡くなりました。(最初は表記も Christina Amphlett だったけど、いつからか Chrissy になり、現在はこちらのほうが一般的なようなのでクリッシーと呼んだほうがいいのかもしれません)

それ以来、ふと気づくと思いが彼女のほうへ行っていてなかなか戻らないのでちょっと書いてみることにしました。思い入れについてはたぶんうまく書けないので簡単にご紹介を・・・。

ご存知の方には説明不要だと思いますが、そうでない方もBGMや映画の挿入曲としてよく使われた “I Touch Myself” は聞いたことがあるのではないでしょうか。この曲が入っているアルバム diVINYLS (1991) と、それ以前の80年代とでまず一区切りです。80年代初頭から地元オーストラリアではチャート入りする人気バンドでしたが、この大ヒットによって広く知られるようになりました。

初期は奇抜なパフォーマンスや不良少女ぶり、90年代になってからはエロティックな面が強調されていますが、彼女の魅力は一貫して憂いを帯びたその力強い歌声にあります。

知らない人はまず何から聴いたら良いのか悩みますよね。
とりあえず “I Touch Myself” 収録アルバム diVINYLS (←allmusicで試聴できます。上の画像では下段右のCD)はどうでしょう。
代表曲のような、お洒落なノリの良い曲ばかりではありません。
どちらかというと哀愁漂う曲がたっぷりで、全体としてまとまっていると思います。
特に10曲目の “Bullet” が琴線に触れます・・・。

Divinyls 1991 diVINYLS
収録曲を順に YouTube の再生リストにしました。
なるべくビデオクリップ使用、無いものはライブ、ファンビデオで。


Essential (←allmusicで試聴できます。上の画像では下段中のCD)は80年代のシングル集です。左は日本版の帯。
3枚のアルバムからですが、今は入手し辛いものもあるのでこれはおすすめです。いや、おすすめだったと言ったほうがいいのか冷静に判断できませんけど、これと diVINYLS とでひとまずOK・・・とも言えます。

私はこればっかり聴いていたので “Pleasure and Pain” (ヒットメーカー、マイク・チャップマンの手によるもの。悔しいけどツボ)から始まる流れじゃないとどうも居心地が悪くて、時代が前後するのもお構いなくこの曲順が刷り込まれすぎです。

現在はいろんなベスト盤が出ているし、今後また新しいベスト盤が出るだろうから、今このアルバムを買う意味があるのかと問われると非常~~に困るのですが、自分にとっては身体の一部みたいなものなので手放せません。

12曲とコンパクトなので通して聴いてもダレないとか、曲順がどうとか、今の音楽の聴き方ではあまり関係なくなっているかもしれませんが・・・。
(2008年のコンピレーション Divinyls The Essential とは別物なのでご注意)

Divinyls 1987 Essential+
収録曲を順に YouTube の再生リストにしました。収録されていない80年代の曲もちょっと追加。なるべくビデオクリップ使用、無いものはライブ、ファンビデオで。
(古いものから見たい方は “Boys In Town” をどうぞ)
収録されていないのも全部良いなぁ・・・特に最後の “Elsie” なんてもう涙もの。

Divinyls/Chrissy After ITM
こちらは diVINYLS より後、アルバム Underworld からの曲、映画の挿入曲、クリッシーが他のアーティストのアルバムに参加したものなど後期の曲を集めました。

YouTube に Divinyls の公式動画はほとんど無いのでリストのも消されるかもしれません。
そもそもビデオクリップ集を発売していないのがおかしいんですよね。
オーストラリアのニュース映像など見ると画質の良いものがあるようなので、ぜひ出してほしい!
いろいろ希望はあるのですが、まずはミュージックビデオから・・・。