和風総本家 【発見】

『鎌倉を支える職人たち』

テレビ東京系列(制作:テレビ大阪) 2017年5月25日放送

江ノ電スズメ江ノ電スズメ(2)として紹介したことのあるスズメ(のオブジェ)の衣装の作者が登場していました!

この方は元々スズメの衣装を作っていた石川さんのお友達で、体調を崩した石川さんから3年前に引き継いで衣装づくりをされているのだそうです。

毎月1日の朝6時に着せ替えていて、季節に合わせた衣装を二人合わせて250種類以上も編んだのだといいます。スズメは8羽いるので数も大変なものです。お元気で今後とも長く続けてくれますように・・・。


ちなみに江ノ島駅も江の島も藤沢市です。
番組の「鎌倉を支える職人たち」というタイトルは以前も使われていたので、再放送のチェックなどしたい時にちょっと紛らわしいですね。

SF火星の謎 アストロノーツ 【発見】

The Astronaut (1972) アメリカ

監督:ロバート・マイケル・ルイス
出演:ジャッキー・クーパー、モンテ・マーカム、スーザン・クラーク、リチャード・アンダーソン、ロバート・ランシング

あらすじ

宇宙船ボイジャー1号は火星に到着し、宇宙飛行士ブライス・ランドルフがアメリカ国旗を立てる様子がテレビ中継されている。ブライスの身重の妻ガイルも見守る中、映像は突如音声だけの通信に切り替えられた。そのとき火星では事故が起こり、ブライスは亡くなってしまったのだ。

反対が多かった火星計画は事故でもあれば計画すべてが中止になってしまう。そんな事態のために準備していたER計画を実行に移すため、元パイロットでブライスと風貌のよく似たエディが呼ばれた。70日後に宇宙船は帰還する・・・。

雑感/編みどころ

テレビ映画なので地味だけど『カプリコン・1』(1977)よりこっちのほうが好きです。タイトルでSFを強調していますがドラマですね(なので70日後!?とかツッコミは無しの方向で)。その昔、テレビでよく放送されていたらしいけどちっとも知りませんでした。

ランドルフ夫妻の親友トーニが編みます!(正確には編み物を手にしているだけ)
ガイルと一緒に火星からのテレビ中継を見る際にはグレーっぽいもの、宇宙船が地球に帰還して再突入するテレビ中継を見る際には黒白の太めの縞模様のものでした。

クランプス 魔物の儀式 【発見】

Krampus (2015) アメリカ

監督:マイケル・ドハティ
出演:エムジェイ・アンソニー、アダム・スコット、トニ・コレット、ステファニア・ラヴィー・オーウェン、クリスタ・シュタートラー、コンチャータ・フェレル

あらすじ

マックスはサンタクロースを信じる少年。
毎年クリスマスになると母の妹一家(夫婦と子供4人)がやってきて迷惑している。今年はそれに加えてドロシーおばさんまで一緒に来たものだからたまらない。マックスはサンタ宛ての手紙を書いていたが、いとこたちに読まれて馬鹿にされた悔しさから手紙を破り捨ててしまった。

夜が明けると電気は使えなくなっていて外は雪に覆われていた。外出した姉は暗くなっても戻ってこない。何が起きているのか祖母は知っているようだが・・・。

雑感/編みどころ

クランプスってバンドなら知ってましたが、綴りも意味も違いました。
こちらは悪魔のような姿をした伝説の魔物で、クリスマスに悪い子を地獄の穴に投げ込むのだそうです。欧州版なまはげ的な感じもします。

停電した家で暖炉の火が焚かれる中、ドロシーおばさんがかぎ針編みしています!
ちょっとしか見えないのですが、左手で針に糸をひと巻きして編んだような・・・どういう編み方なんでしょう?
おばあちゃんをはじめ、ニットの着用率も高かったです。

裸足のピクニック 【発見】

1993年 日本

監督:矢口史靖
出演:芹沢砂織、浅野あかね、Mr.オクレ、梶三和子、鈴木砂羽、あがた森魚、泉谷しげる

あらすじ

純子はごく普通の高校生。ある日電車をキセルしているのがバレて事務所に連れて行かれたが、駅員の目を盗んで走って逃げるうちにカバンの中身をすべてぶちまけていたため身元が割れた。駅事務所に学校の教師が呼ばれて持ち物から校則違反の自動車教習所通いをしていたことが発覚する。
家に帰れず祖母の家に行ったら誰もいない。夜になって両親が来て祖母は亡くなったと知らされる。両親と帰る途中に車がバイクと衝突して両親は入院、怪我がなかった純子は祖母の遺骨を持って葬儀のためひとりで帰るのだが・・・。

雑感/編みどころ

不幸がこれでもかと純子を襲います。最後は家族が一緒になれたようで、いろいろあって妊娠していた純子の子供のために母親がかぎ針で編んでいます。白くてピンクの縁取りのあるブーティも出来ていました。

ミス・メドウズ 悪魔なのか? 天使なのか? 【発見】

Miss Meadows (2014) アメリカ

監督:カレン・リー・ホプキンス
出演:ケイティ・ホームズ、ジェームズ・バッジ・デール、カラン・マルヴェイ

あらすじ

町に越してきたミス・メドウズは小学校の代理教師で生徒に慕われている。スカートにタップシューズを履き、ステップを踏みながら歩いては小鳥に話しかけ、庭で花を育て・・・彼女が来てから辺りの雰囲気も変わったという。

そんな住宅地も物騒な事件と無縁ではなく、なぜか最近、性犯罪の加害者や犯罪者が相次いで殺されている。一方、刑務所が満員で大勢が釈放され近所に危険人物がいるとの噂もある。

やがて保安官と親しくなったミス・メドウズだが、彼女には秘密があった・・・。

雑感/編みどころ

私は結構お気に入りです。ぬるい感じもするけどおとぎ話っぽくていいんじゃないかと思います(やっぱり編み物発見!効果?)。

保安官に「休日は何してるの?」と聞かれて「園芸はもちろん編み物やお絵かきも」、「今日は何してた?」の問いには「毛糸と編み針を買いに行ったわ 毛布を作るの 赤ちゃん用」と答えます。

その後、自宅で白い毛糸と太い棒針で赤ちゃんのものを編みます。右手で針に糸をかけるアメリカ式です。電話で会話中の 母 も同じようなものを編んでいます。

愛なき女 【発見】

Una mujer sin amor (1952) メキシコ
A Woman Without Love

監督:ルイス・ブニュエル
原作:モーパッサン『ピエールとジャン』
出演:ロザリオ・グラナドス、ティト・フンコ、フリオ・ビラレアル、ホアキン・コルデロ、ハイメ・カルペ

あらすじ

ロザリオは貧しい家庭の事情からモンテロ氏と結婚し、愛のない生活を送っていた。家庭では夫が絶対で妻は意見も言えない。

ある日、長男のカルロスが父からの理不尽な叱られ方に反抗して家出した。それを救ったのが林業技師フリオで、森からカルロスを連れ戻して以来、家族ぐるみの付き合いとなる。ロザリオとフリオはたちまち愛し合い駆け落ちしようとするが、夫の急病や息子のことなどもあり機を逸し、フリオは独りブラジルへ旅立つ。

歳月が流れ、やがて息子2人が医者になり診療所を開設するという夢が実現しかけた矢先、夫の事業が傾き資金繰りが難しくなる。その折も折、ブラジルからフリオ死亡の報せが届き、多額の遺産の相続人は次男ミゲルであるという。カルロスは猜疑心にかられ・・・。

雑感/編みどころ

監督は自己最低の映画だと評しているようですが、ごく普通の作品です(だから気に食わない?)。同監督のメキシコ作『のんき大将』(1949、ジャック・タチ監督のと紛らわしい)にも編み物が登場しますが(ロザリオ・グラナドスも出演しているけど編むのは別の人)、これはまたそのうち・・・。

編みシーンはちょっと面白くて、長方形の花瓶敷きみたいな物の縁編みをしているようで、一部に棒針?が付いています。編み終わりに近くて止めに入っているんでしょうか? どうやって編んでいるのか知りたい! 編み物を小さな蓋つきバスケットに入れているのがかわいいです。

暖炉の前のソファで、白い毛糸で別の編み物を始めたところで fin。
右の脇に編み針を挟んで、右手はイギリス風の動きでした。

テレ朝版 そして誰も・・・【発見】

二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった

テレビ朝日 2017年3月25日、26日

この前BBCのドラマを見たばかりなのに「日本初映像化!」などと宣伝されていて気にはなっていたものの、日本が舞台では原作と違って毛糸を使う状況ではなく、その部分はないのだろうと思っていました。・・・ところが!

元女優(大地真央)が毛糸がなくなったと言いだして思わず身を乗り出しました。一応、彼女の編みシーンもあり、そのあと毛糸は同じところでちゃんと使われていてビックリです。いや~、良い映像化ですね。

全体として、舞台を現代の日本にしていることでの変更はありますが、原作とかけ離れたところはありませんでした。まあ、毛糸の使い方からして原作に沿って行こうという姿勢は見えましたね。

渡瀬恒彦さんの遺作であの毛糸ですから、ぜひ保存版にしたいです。

追記:
警察が登場してからの部分はこのドラマ独自ですが、それも本筋を変えているわけではないので原作とかけ離れたところがないとしました。これが良いかどうかは何とも言えないけど・・・まあいいかな、という感じです。

曳き船 【発見】

Remorques (1941) フランス

監督:ジャン・グレミヨン
出演:ジャン・ギャバン、マドレーヌ・ルノー、ミシェル・モルガン

あらすじ

アンドレは曳航船サイクロン号の船長。結婚して10年になる妻のイヴォンヌは、夫が引退して静かに暮らせる日を夢見ている。ある嵐の夜、航行不能になった貨物船ミルバ号をサイクロン号が救助し、横暴なミルバ号の船長から逃れた妻のカトリーヌも保護した。
その後、再会したアンドレとカトリーヌは親密になり・・・。

雑感/編みどころ

この映画に出てくる曳き船は平時のタグボートというイメージではなく、嵐となれば荒れ狂う海に乗り出す人命救助の船で、妻たちが気を揉むのも仕方ありません。
イヴォンヌは体調が悪くても夫には知らせずにいます。夫を案じる気持ちと自身の不安が相まって思わずきついことを言ってしまい、アンドレがうるさがるというすれ違いが起きます。

ケガをした船員の妻が「もう海に出ずにすむ」とホッとしていると聞いて、アンドレが「家で編み物でもさせとくのか?」と言う場面があります。

イヴォンヌを診察した医者がバーから電話を掛ける際に、後ろで席に座り編んでいる女性がいました!2本針でイギリス式のような編み方です。

大空港【発見】

Airport (1970) アメリカ

監督:ジョージ・シートン
原作:アーサー・ヘイリー
出演:バート・ランカスター、ディーン・マーティン、ジーン・セバーグ、ジャクリーン・ビセット、ジョージ・ケネディ、ヘレン・ヘイズ

あらすじ

大雪に見舞われた国際空港では着陸に失敗した旅客機が滑走路をふさぎ、空港長や保安係は対処に追われていた。やっとローマ行き旅客機が離陸できたが、空港にやってきた女性によると、精神を病んだ夫が爆発物を持って乗り込んだという・・・。

雑感/編みどころ

登場人物の家庭の問題と職場恋愛、不測の事態での職業意識などが入り乱れた人間ドラマが繰り広げられます。久々の観賞でしたが意外と古さは感じませんでした。

何度もテレビ放送で見ていたはずなのに節穴で見ていたんですね~。
飛行機の中で編むシーンが何度も出てきます!
タダ乗り常習犯の老婦人(ヘレン・ヘイズ)が水色の毛糸を玉つき棒針で編みます。左の薬指に糸がかかっているフランス式でベテランの感じです。古さを感じないと言っても、搭乗のチェックの甘さや飛行機の中での編み物などは今ではありませんね。

ヘレン・ヘイズは本作でアカデミー助演女優賞を受賞しています。彼女はミス・マープルも演じていて、『カリブ海の秘密』(1983)でもせっせと編んでいる姿が見られます(『魔術の殺人』(1985)には編みシーン無し)。

編み物はほとんど登場しないようですが、原作の評判が良いので読んでみようと思います。

小説と言えば共著ではあるけど、なんとヘレン・ヘイズが『殺意のフェイド・アウト』というミステリを書いているんです! あらすじを読むと「ハリウッドでテレビ中継のさなか殺人事件が起こり、往年の名女優が名推理」だそうで、まるで本人がモデルのような? これも読んでみます。

ヘレン・ヘイズは『探偵スヌープ姉妹』(1972~)のシリーズにも出演しているし、ミステリ好きなのかもしれません。この日本版DVD出ないかしら・・・。

海外CM【発見】

The innocent Big Knit Choir – There’s No One Quite Like Grandma

英国の飲料メーカー「イノセント・ドリンクス」のCM。
これは1980年のクリスマス期にナンバーワンヒットを記録した曲を、当時の合唱団のメンバーによって再録音したものです。

この会社が行っている the Big Knit キャンペーン では、ボランティアがスムージーのボトルに被せる毛糸の帽子を編み、商品の売り上げの一部が高齢者支援団体に寄付される仕組みだそうです。
日本でもこういうのがあればいいのに!

Wealthfront – Knitting

資産運用会社のCM。
これも人に持たせたかせから直接編むパターンですね。
編み物好きには評価が低いみたい。