クランプス 魔物の儀式 【発見】

Krampus (2015) アメリカ

監督:マイケル・ドハティ
出演:エムジェイ・アンソニー、アダム・スコット、トニ・コレット、ステファニア・ラヴィー・オーウェン、クリスタ・シュタートラー、コンチャータ・フェレル

あらすじ

マックスはサンタクロースを信じる少年。
毎年クリスマスになると母の妹一家(夫婦と子供4人)がやってきて迷惑している。今年はそれに加えてドロシーおばさんまで一緒に来たものだからたまらない。マックスはサンタ宛ての手紙を書いていたが、いとこたちに読まれて馬鹿にされた悔しさから手紙を破り捨ててしまった。

夜が明けると電気は使えなくなっていて外は雪に覆われていた。外出した姉は暗くなっても戻ってこない。何が起きているのか祖母は知っているようだが・・・。

雑感/編みどころ

クランプスってバンドなら知ってましたが、綴りも意味も違いました。
こちらは悪魔のような姿をした伝説の魔物で、クリスマスに悪い子を地獄の穴に投げ込むのだそうです。欧州版なまはげ的な感じもします。

停電した家で暖炉の火が焚かれる中、ドロシーおばさんがかぎ針編みしています!
ちょっとしか見えないのですが、左手で針に糸をひと巻きして編んだような・・・どういう編み方なんでしょう?
おばあちゃんをはじめ、ニットの着用率も高かったです。

裸足のピクニック 【発見】

1993年 日本

監督:矢口史靖
出演:芹沢砂織、浅野あかね、Mr.オクレ、梶三和子、鈴木砂羽、あがた森魚、泉谷しげる

あらすじ

純子はごく普通の高校生。ある日電車をキセルしているのがバレて事務所に連れて行かれたが、駅員の目を盗んで走って逃げるうちにカバンの中身をすべてぶちまけていたため身元が割れた。駅事務所に学校の教師が呼ばれて持ち物から校則違反の自動車教習所通いをしていたことが発覚する。
家に帰れず祖母の家に行ったら誰もいない。夜になって両親が来て祖母は亡くなったと知らされる。両親と帰る途中に車がバイクと衝突して両親は入院、怪我がなかった純子は祖母の遺骨を持って葬儀のためひとりで帰るのだが・・・。

雑感/編みどころ

不幸がこれでもかと純子を襲います。最後は家族が一緒になれたようで、いろいろあって妊娠していた純子の子供のために母親がかぎ針で編んでいます。白くてピンクの縁取りのあるブーティも出来ていました。

ロック・ザ・カスバ

去年の暮れ辺りから流れてました。昔はこの調子っぱずれな歌い方がわざとらしく聞こえて嫌いだったけど、あらためて聴いてみると悪くないかも。ビデオも後ろ向いて小走りするところとか可愛く思えたりして・・・。

The Clash – Rock the Casbah

この曲はドラマーのトッパー・ヒードンが作曲してピアノとベースも演奏したのですが、Wikiのトッパー・ヒードンのページ(日本語版)ではボーカルも担当したとなっています。「イワンがG.I.ジョーに会う時」はそうだけど、この曲は違うでしょう??

その後、同じタイトルの映画を見てみたらちょこっと発見が!

ロック・ザ・カスバ!
Rock the Kasbah (2015)

監督:バリー・レヴィンソン
出演:ビル・マーレイ、ケイト・ハドソン、ゾーイ・デシャネル、ブルース・ウィリス

落ちぶれた元大物(?)マネージャーのリッチーはアフガニスタンへ米軍慰問興行することになり、娘にその話をする際にアフガニスタンとカスバ(アルジェリア)を混同してザ・クラッシュの曲「ロック・ザ・カスバ」を持ち出します。サウンドトラックには使われませんでした。

アフガニスタンで色々なことがあった後、リッチーは娘との約束の象のぬいぐるみを買うために土産物屋に行き、糸を勧められます。「編み物しそうに見える?」(日本語字幕)と言って断りますが、あとで思い直して買います。レース糸のような巻きの細めの糸でした。

ケイト・ハドソンが演じるマーシーがニットのドレスを着ている場面もあります。

ミス・メドウズ 悪魔なのか? 天使なのか? 【発見】

Miss Meadows (2014) アメリカ

監督:カレン・リー・ホプキンス
出演:ケイティ・ホームズ、ジェームズ・バッジ・デール、カラン・マルヴェイ

あらすじ

町に越してきたミス・メドウズは小学校の代理教師で生徒に慕われている。スカートにタップシューズを履き、ステップを踏みながら歩いては小鳥に話しかけ、庭で花を育て・・・彼女が来てから辺りの雰囲気も変わったという。

そんな住宅地も物騒な事件と無縁ではなく、なぜか最近、性犯罪の加害者や犯罪者が相次いで殺されている。一方、刑務所が満員で大勢が釈放され近所に危険人物がいるとの噂もある。

やがて保安官と親しくなったミス・メドウズだが、彼女には秘密があった・・・。

雑感/編みどころ

私は結構お気に入りです。ぬるい感じもするけどおとぎ話っぽくていいんじゃないかと思います(やっぱり編み物発見!効果?)。

保安官に「休日は何してるの?」と聞かれて「園芸はもちろん編み物やお絵かきも」、「今日は何してた?」の問いには「毛糸と編み針を買いに行ったわ 毛布を作るの 赤ちゃん用」と答えます。

その後、自宅で白い毛糸と太い棒針で赤ちゃんのものを編みます。右手で針に糸をかけるアメリカ式です。電話で会話中の 母 も同じようなものを編んでいます。

愛なき女 【発見】

Una mujer sin amor (1952) メキシコ
A Woman Without Love

監督:ルイス・ブニュエル
原作:モーパッサン『ピエールとジャン』
出演:ロザリオ・グラナドス、ティト・フンコ、フリオ・ビラレアル、ホアキン・コルデロ、ハイメ・カルペ

あらすじ

ロザリオは貧しい家庭の事情からモンテロ氏と結婚し、愛のない生活を送っていた。家庭では夫が絶対で妻は意見も言えない。

ある日、長男のカルロスが父からの理不尽な叱られ方に反抗して家出した。それを救ったのが林業技師フリオで、森からカルロスを連れ戻して以来、家族ぐるみの付き合いとなる。ロザリオとフリオはたちまち愛し合い駆け落ちしようとするが、夫の急病や息子のことなどもあり機を逸し、フリオは独りブラジルへ旅立つ。

歳月が流れ、やがて息子2人が医者になり診療所を開設するという夢が実現しかけた矢先、夫の事業が傾き資金繰りが難しくなる。その折も折、ブラジルからフリオ死亡の報せが届き、多額の遺産の相続人は次男ミゲルであるという。カルロスは猜疑心にかられ・・・。

雑感/編みどころ

監督は自己最低の映画だと評しているようですが、ごく普通の作品です(だから気に食わない?)。同監督のメキシコ作『のんき大将』(1949、ジャック・タチ監督のと紛らわしい)にも編み物が登場しますが(ロザリオ・グラナドスも出演しているけど編むのは別の人)、これはまたそのうち・・・。

編みシーンはちょっと面白くて、長方形の花瓶敷きみたいな物の縁編みをしているようで、一部に棒針?が付いています。編み終わりに近くて止めに入っているんでしょうか? どうやって編んでいるのか知りたい! 編み物を小さな蓋つきバスケットに入れているのがかわいいです。

暖炉の前のソファで、白い毛糸で別の編み物を始めたところで fin。
右の脇に編み針を挟んで、右手はイギリス風の動きでした。