メンズベスト終わり

やっと完成しました。
前身頃の色のずれは、さほど気にならないかも。

パターンは「たた&たた夫の編物入門」から『ツイードの前あきベスト
一度お手本どおり編んだので、今度は別の糸で・・・
リッチモア パーセントグラデーション(40g/120m)色(202)を290g
元廣 セーヌクイン(25g/176m)色(31)を30g(ゴム編み部分に引き揃え)
針は本体6号、ゴム編み4号、3号

結論としては、このパターンは指定の糸のほうが良かったと思います。以前編んだ物の耐久性の無さがネックでしたが、本体は何も問題がなくゴム編みだけほつれてくるので、そこだけ強化したほうが軽くできたかなと。

ゲージが違っていて段数は少なめ、目数はそのままです。
前立ての伏せ目が最初のほうはきつく、後のほうはゆるくなっていて、右と左で伸び具合が違う! いま直すべきか、何か影響が出るまで放っておくか・・・今やっとく?

ベランダでちまちま

香菜って一回に使う量が少ないから、育ててその都度使いたいと思って、スパイスとして買っているコリアンダー(ホール)を蒔いています。でもなぜか葉っぱが育ちません。
葉を収穫するまでもなく、丈が小さいうちから花が咲いて種が出来て終了・・・。
つぼみを摘んでみたりしても、葉っぱがフサフサにならないのです。

蒔く時期によって早くとう立ちするみたいだけど、年中生えてきてるから季節にも関係なさそうだし。日当たりも栄養も悪くないはずなのに、何が気に入らないのでしょう。
種子として売っているものと種類が違うのかも? と思って種を購入してみました。

あれ? 意外と違うじゃない・・・

上は「コリアンダーの種」(デンマーク製)、下はスパイス用(インド産)。
色はともかく形が違いますね。
右側は殻を割った中身で、種が2つ入っています。種の形も違う(当たり前)。
でもスパイス用でこういう丸いのもあるし、形だけではなんとも・・・。
もう少ししたら、同時に蒔いて比較してみます。


こちらは去年幼虫に食われていた山椒の木。
鉢が小さくなったので植え替えようと思っているうち芽がふくらんでました。
あまり根を崩さずにひと回り大きな鉢に移植。

根っこだらけだったけどわりと元気そうで、今年も良い葉っぱをつけてくれるかな。
それより実がなるのを期待しているんだけど、喜んでいるのは幼虫ばかりで・・・。

スクワーム 【発見】

リチャード・カーティス 著
Squirm (1976) 関口幸男 訳

凶暴化した大量のミミズと正気を失った男を相手に生き抜く話。
映画に編み物が登場していたので小説版も読んでみました。

原作かと思っていましたが、実際はノベライズではないでしょうか。
訳者あとがきに「本書は映画にもなっており」とあるので、そうも解釈できます。でも海外サイトで原作者の記載が見当たらないのでどうなのかな、と思うのです。
それはともかく、まったくと言っていいほど映画と同じ内容だけど、映画にはない部分もありました。

小説のプロローグには、ミミズ養殖場(映画はゴカイとなっていましたが小説はミミズ、以下M)の息子ロジャーが少年時代に体験した出来事が書かれています。

母が亡くなった悲しみや、それまで何とも思わなかったMが嫌いでたまらなくなったこと。研究熱心な父がMに電気ショックを与える実験中、食いつかれた恐怖・・・こんなことがあったからおかしくなったのかな、と思えるような話です。以来15年も、やはりどうかしている父の手伝いをしながら暮らしていたのですから、さぞや・・・と気の毒にもなります。
ロジャーが逞しくてハンサムな青年に成長し、近寄りがたい不気味さがなければ町中の女の子が夢中になるであろうという件は・・・えーと、映画版では問題あり。

映画ではロジャーがいきなり暴走したように見え(実際は少年時代の心の傷が深く、鬱屈したものがあってまともじゃなかった)、ヒロインの母が心ここにあらずのような状態なのも(夫が亡くなったという説明があるにしても)不可解な感じなのです。
その辺りも納得いきました。というか、描けてない映画がヘボすぎるとも言える?

編み物も補完されています!
ヒロインの母が知人の依頼でショールを編んでいる、というのは同じですが、依頼人は編み物は好きだけどウールにアレルギーがあるので、もっぱら化学繊維のオーロンを使っているとの事。だから娘用にウールのショールを編んでもらっています。

毛糸については、映画では違う色の糸を引き揃えて、かなり疑問な色合いのものになっていましたが(これはこれで、暗い画面の中では存在感あり)、小説では赤と緑の糸で、緑の花模様をあしらった・・・とあるので、地は赤なのかも。映画では棒針編みですが、小説では「金属の編み針」というだけなので、花模様ということからかぎ針編みの可能性も?

など、想像をたくましくできるほど編み物のことが詳しいのが不思議で。
この物語にそこまで書きますか?という素朴な疑問。
どういう経緯なのか非常~~に興味があります。

編み物を発見するまでは価値を認めていない、どちらかと言えば気に食わない部類の作品でしたが、今では結構お気に入りに・・・。
特に小説の終盤に面白い一節があり、そこを何度も読んでしまいました。
ヒロインの恋人ミックが、変わり果てたロジャーの姿を見て
おお、なんということだ。
目があるのはこんなものを見るためか!
というのです。
原書にどう書かれているのか(よくわからないと思うけど)読んでみたいです。

この最大の見せ場の雰囲気は映画ではうまく出ていません。
ロジャーがどういう状態なのかは、文章のほうがよくわかります。映像ではMの物量表現は圧倒的ですが、ロジャーはなんだかしぶといってだけで普通なんです。

というわけで、小説版は映画を補って余りあるもので、おおいに収穫がありました。


あらあら、語っちゃって・・・。
映画の感想を書いたときとテンション違いすぎ~。

私の家で

The Mary Jane Girls – In My House (1985)

長期間居座られています。
おぼろげな記憶だった曲を、ネット時代になってから見つけたので記憶が濃くなってしまった例。
何でも調べられるのも考え物?
このビデオは当時見ていなかったと思います。
リゾートマンションみたいでなんだか・・・。

毛糸が登場 #12 【発見】

台詞には登場せず、毛糸を巻き巻きするものを・・・。

シチリア!シチリア! (2009)

貧しい家庭に生まれたペッピーノの成長、恋愛、政治を織り交ぜた30年代からの50年間。

第二次大戦中、爆撃機が見えて母親や近所の人も皆、防空壕に入ります。
その中で、編み物を解きながら毛糸の玉に巻いている女性がいます。
後年、ペッピーノの妻が毛糸を玉に巻いているシーンもあり。


ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋 (2011)

英国王エドワード8世と人妻ウォリスとのスキャンダルを、破綻しつつある結婚生活に揺れる現代女性を通して描く。

ウィンザー城で国王ジョージ5世は病の床についており、ウォリスとエドワードの関係に怒り、王位は弟のバーティに譲ると言っています。
その部屋で毛糸を巻き巻きするシーンが!
おそらくかせを持っているのは王妃メアリー、玉に巻いているのはバーティの妻エリザベスだと思います。
(この作業の呼び方ってあるんでしょうか?)

英国王室のことはよく知らなかったけど、エドワードがこの件で退位して弟がジョージ6世になって『英国王のスピーチ』をしたのだなと、ここの所だけわかりました。
妻のエリザベスとの夫婦が今のエリザベス女王の両親なのですね。

ターゲット 【発見】

Wild Target (2009) イギリス/フランス
監督:ジョナサン・リン
出演:ビル・ナイ、エミリー・ブラント、ルパート・グリント

■あらすじ
ビクターは父から仕込まれた殺し屋の腕で、完璧な仕事をこなしていた。
ギャングのボスから詐欺師ローラの殺害を依頼されるが、調子が狂っていつものように仕留められない上、別の殺し屋に狙われているローラを助けてしまう。その場にいた一般人のトニーとともに、3人はギャングから追われる身になった・・・。

フランス映画『めぐり逢ったが運のつき』(1993)のリメイク。

■雑感/編みどころ
老人ホームにいるビクターの母は、家業を継ぐ跡取りを望んでいます。
仕事一筋で恋愛は考えていなかった様子のビクターは55歳・・・母の台詞に動揺したのが一連の騒動のきっかけかも?
編み物を始めたの
男の子用に青よ
希望は捨てない
こんなことを言いながら、棒針で編みかけの赤ちゃん物を見せます(編みシーンなし)。

この母は棒針を本来の目的以外にも使いますが・・・コメディなのでOK!

マフラー再開

毛糸が足りなくなりそうなので注文して、しばらくお休みしていました。
それが届いても進まなかったのは、先に終わらせようと思っていたメンズベストの袖ぐりの拾い目(一気にしてしまいたい)をする時間がなかったので・・・。
もうそっちは休みの日にまわして、忘れないうちにこっちをやることにします。

あと1/3くらいです。
2本取りなのですが、ゴム編み時は大丈夫だけど交差編み時によじれが・・・。
編み地を回転させてよじれを戻す際に、垂れていると邪魔なので束ねています。

台詞に登場 #11 【発見】

月のひつじ (2000)

オーストラリアのパークス天文台には、巨大なパラボラアンテナがあった。
1969年、NASAの要請でアポロ11号の月面着陸の信号を受信することになって田舎町は大いに盛り上がる。ところが生中継を目前にトラブル発生、映像が届くのを全世界が注目!

パークス天文台が使われると決まり、記者が取材に来ます。
天文台にはスタッフ3人とNASAの職員が1人。
記者に促され所長がメンバーの名前と仕事を紹介する場面で、電子機器担当のナイーブそうな青年グレンを紹介すると、別のメンバーが口を挟み
射手座で 趣味は編み物 フラワーアレンジ・・・
グレンは「書かないで」と抗議します。
彼が着ているセーターも編んだ物なのかも。
(色は薄めのモスグリーン、ネップ入りかツィードのような白いポツポツがあり、ラグラン袖でVネックの両側に縄編み、正面はリブ編みっぽい)

登場人物のニット着用は他にもありますが、シンプルで控えめなものでした。
映画のポスターやDVDジャケットのような羊たちの映像はありません・・・。

余談:
ニュージーランドのホラーコメディ映画 “Black Sheep“(2006) のイメージはこのパロディに見えます(月のひつじはこっち “The Dish” )。


THE SILENT WAR 戦場の絆 (2010)

1916年、第一次世界大戦の最中、塹壕戦の続く西部戦線にオーストラリアの炭鉱労働者たちが投入される。それはトンネルを掘る能力を買われてのことで、第60高地に布陣しているドイツ軍の真下まで掘り進み、大量の爆薬で地下から吹っ飛ばすという作戦だった。

敵もトンネルを掘って偵察しているので、お互いに聴診器みたいな道具で音を聞いて推理したり、普通の戦争映画とは違った緊迫感があります。兵士は誰もが泥まみれなので、時折挿入される故郷の清々しい映像との対比が際立っていました。

ベルギーで兵士たちを乗せたトラックが移動中、”やせ男” と呼ばれているノームは手を脇に挟んで暖めています。
それを見かねたジムが、持っている新しい手袋を差し出して
手袋しろよ やせ男
別のが すぐ届くから
それはデミグラブでした。
着けてみて「ぴったりだ」と喜ぶノーム。
ジムは
女房は編み物上手でね
新しいダンナを編んでるかも
なんて冗談を言います。
ジムは息子ウォルターと一緒に出征したので、残された奥さんは編み物ばかりしているそうです。


2本ともオーストラリア映画になりました。