小さい逃亡者 【発見】

Malenkiy Beglets (1966) 日本/ソ連
Маленький беглец
監督:衣笠貞之助、エドワールド・ボチャロフ
出演:稲吉千春、宇野重吉、ユーリー・ニクーリン、安田道代、宇津井健、船越英二、太田博之

■あらすじ
健は十歳、両親を亡くし、ヴァイオリン弾きの叔父と流しをして暮らしている。
自らの不甲斐なさを嘆く叔父は、泥酔して「父はモスクワで生きている」と口走った。
健は来日中のボリショイサーカスの道化師ニクーリンを訪ね、一緒にモスクワに連れて行って欲しいと頼む。しかし行き違いになり、独りロシアの貨物船に忍び込んでナホトカに着く。モスクワまで送ってもらえると安心したのも束の間、途中で同行者とはぐれ、一人旅を続ける・・・。

■雑感/編みどころ
健がひたすらモスクワを目指して進む途中、イルクーツク近くの森の中の小屋で出会った若者に助けられます。彼のガールフレンドのお父さんが家に招いてくれるのですが、この家が丸太小屋で、材木を束ねた大きないかだ状の物の上に建っているんです。
いかだは川か湖に浮かんでいて、係留したり漂ったりしている様子。下流に材木を運ぶためのものでしょうか?とすると帰りは汽車で戻ってくる?それとも季節労働で、1シーズンかけて移動している?状況がよくわかりませんが、森で猟もしています。
(途中、鉄橋の下をくぐるので、アンガラ川のアンガラ橋? どうでしょうか)

この家のおばあさんが棒針編みをしていました!
テーブルの上に紫色の毛糸の玉があり、細めの金属針のようですが・・・悲しいことに手元はほとんど映っていません。

この映画は日本では未ソフト化ですが、ロシア版DVDなどは存在します。
なんと動画サイトにもあり。
Маленький беглец (1966) Полная версия
(編みシーン該当箇所は 1:06:20~ 辺り、画面暗い)

字幕でも吹き替えでもなく、同時通訳?なのが珍しいですね。
これだとロシア語の台詞に字幕が付かないので、健の気持ちがわかるような・・・。