パトリシア・ハイスミス短編 【発見】

短編集の中に編み物が登場していました。

「うちにいる老人たち」

『黒い天使の目の前で』 (扶桑社ミステリー)米山 菖子 訳 に収録

ホームから老夫婦を家に引き取って世話をするボランティアがあり、これを良い考えだと思ったロイスとハーバートの夫妻が直面した現実とは・・・。

マミーとアルバートというフォースター夫妻を引き取りますが、彼らの悪意に満ちた(としか思えない)所業に振り回されます。現実にありそうな感じです。
マミーは編み物が好きで、編んだドイリーや何かをロイスにプレゼントします。


「狂気の詰め物」

『ゴルフコースの人魚たち』 (扶桑社ミステリー)森田 義信 訳 に収録

死んだペットたちを剥製にして庭に置いている妻。新聞社が取材に来ると聞いて夫は大慌て。こんなことが世間に知られるなんてとんでもない・・・。

夫は妻の趣味を快く思っていなかったのに表沙汰にならないうちは黙認していたわけで、妻を理解しようとしてなかったの?世間体がそんなに大事?と、これも中身が違えば現実にありそうです。
日々仕事に出ているわけでもない彼女にとっては、女性教室で教えるほどの腕前だった編み物をのぞけば、剥製がほとんど唯一の関心事だった。
編み物に専念すればこんな事態にはならなかった?

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