ラジオ2本

2本ともラジオの放送局が舞台で、オンエア中に感染者が発生するのも同じです。
その他にも、患者はゾンビのような行動をとるけどゾンビではなく(私の定義では)、スタジオに立てこもった数人vs屋外の感染者の群れという構図、番組の放送中に電話で外の様子が伝えられる・・・など共通点が多いのですが、内容としては全然似ていません。

ON AIR オンエア 脳・内・感・染 (2008)

直接的なシーンはほとんど無く、ウイルスという表現は出てくるけど本当にウイルスかどうかは謎です。言葉で感染するというか発症するというのがユニークで、それが舞台となる放送局にも関係して緊迫感があります。
心理的、哲学的な感じで、見終わった後もいろいろ考えちゃって、かなり気に入りました。

ちょっと違うけど思い出した曲を・・・
Laurie Anderson – Language is a Virus (1986)


レディオ・オブ・ザ・デッド (2009)

こちらはウイルスを使ったバイオテロであることが明らかで、この状況をいかに切り抜けるかというのがメインで謎はありません。テロリストが絡むのがやや変わっているけど、中途半端に政治的な話になってスッキリしないし、真面目に普通でした。

映画は心に残らなかったけど、エンドロールの曲が耳に残りました・・・
Theresa Walker – I Don’t Wanna Die (2009)

ミュージックビデオ 【発見】

Lil Jon feat. LMFAO – Drink

酔っ払って目を落としたりしないんでしょうか。


Basement Jaxx – Oh My Gosh

これも “Drink” も・・・このシチュエーションは要チェック。


Crystal Bowersox – Farmer’s Daughter

同名のアルバムからの曲。


Tegan and Sara – Alligator

双生児姉妹バンドのアルバム Sainthood より。

ミュージックビデオ 【発見】

Camille – Ta Douleur

包まれたい・・・けど勝手に包まれるのはイヤ。


Weezer – Undone – The Sweater Song

セーターを歌っているのですがビデオには登場しません。
シングル盤のジャケットには白い編み地が使用されています。
普通のメリヤス編みかと思っていたけど・・・よく見ると違っていた!→画像


Sonic Youth – Titanium Expose

0:48あたり・・・これは編んでいるとは言えないな~。


Alice Cooper – Tag, You’re It

ビデオありません。
毛糸玉、編み針で突き刺すなんて歌詞がありますが、ジョン・カーペンター監督の映画『ハロウィン』に言及しているようです。 そういえばアリス・クーパーは『パラダイム』に出演していたっけ。

Divinyls (3) ミュージカル

Divinyls のクリッシー・アンフレットが出演した、オーストラリアでのミュージカルがあります。

1988年 Blood Brothers TVスポット

ミセス・ジョンストン役、ラッセル・クロウと共演。

1998年 The Boy from Oz より “Only an Older Woman” (音声のみ)

ジュディ・ガーランド役。

どちらもブロードウェイや日本でも人気の作品なのですね。
DVD化はされていないみたいだけど、映像は無いのかな? あるならとっくに出ているでしょうか。
ステージで演じて歌う姿を見たかったです。

前回、前々回と書きましたビデオクリップ集、映画、そしてミュージカルの発売希望・・・要は動いている姿が見たいというわけでした。いろいろ書いたり見たりしたひと月が過ぎて、クリッシーとだいぶお別れができたような気がします。

過去記事
【発見】 Monkey Grip
Divinyls クリッシー追悼

ミュージックビデオで 【発見】

Al Yankovic – Amish Paradise

映画『デンジャラス・マインド』で使用された Coolio “Gangsta’s Paradise” のパロディ。
編みシーンは最初にちょこっと。


Eurythmics – Beethoven (I Love To Listen To)

編み物は良妻の象徴?
編みシーンは最初と途中に。


Billy Idol – Dancing With Myself

汗まみれのビリー・アイドル。
編みシーンは 0:25 あたり。ロープみたいなんですが・・・この世界からしてかなり意味不明だし、これが何なのか悩んでも仕方ないか。

Monkey Grip 【発見】

Monkey Grip (1982) オーストラリア
監督:ケン・キャメロン
出演:ノニ・ハズルハースト、コリン・フリールズ

■あらすじ
ヘレン・ガーナーの半自伝的小説を基に、離婚して娘と暮らす女性と麻薬中毒の恋人との関係を描いています。特別なことが起きるわけでもなく、やるせない日々が淡々と過ぎてゆきます・・・。

■雑感・編みどころ
女性の娘役をヘレンの娘アリスが演じていて、この娘(11歳?)がアメリカ式で編んでいました!

主人公は音楽業界の仕事をしており、劇中で Divinyls が扮するバンドをデビューさせます。
演奏だけではなく、クリッシーが演じるアンジェラのレコーディングシーンや主人公との会話などもあり、単にバンドが映画に出ているという以上の登場です。

前回の記事「Divinyls クリッシー追悼」でのビデオクリップ集を出してほしいという希望とともに、この映画の日本版DVDの発売も希望です。
(Divinyls が出演していなければそれほど魅力的な映画ではないのですが)
US版も出ていないので無理かもしれないけど、ぜひ字幕つきで映像特典も見たいのです。
この映画には編み物発見!もあるし、願いは切実!



imdb の Monkey Grip (1982)
allmusic の Monkey Grip [EP] (サウンドトラック)


画像はオーストラリア版DVDの裏表紙より。
左下がクリッシー(この頃はクリスティーナ)。

Divinyls クリッシー追悼

先月、Divinyls のボーカルであるクリスティーナ・アンフレットが、闘病の末に亡くなりました。(最初は表記も Christina Amphlett だったけど、いつからか Chrissy になり、現在はこちらのほうが一般的なようなのでクリッシーと呼んだほうがいいのかもしれません)

それ以来、ふと気づくと思いが彼女のほうへ行っていてなかなか戻らないのでちょっと書いてみることにしました。思い入れについてはたぶんうまく書けないので簡単にご紹介を・・・。

ご存知の方には説明不要だと思いますが、そうでない方もBGMや映画の挿入曲としてよく使われた “I Touch Myself” は聞いたことがあるのではないでしょうか。この曲が入っているアルバム diVINYLS (1991) と、それ以前の80年代とでまず一区切りです。80年代初頭から地元オーストラリアではチャート入りする人気バンドでしたが、この大ヒットによって広く知られるようになりました。

初期は奇抜なパフォーマンスや不良少女ぶり、90年代になってからはエロティックな面が強調されていますが、彼女の魅力は一貫して憂いを帯びたその力強い歌声にあります。

知らない人はまず何から聴いたら良いのか悩みますよね。
とりあえず “I Touch Myself” 収録アルバム diVINYLS (←allmusicで試聴できます。上の画像では下段右のCD)はどうでしょう。
代表曲のような、お洒落なノリの良い曲ばかりではありません。
どちらかというと哀愁漂う曲がたっぷりで、全体としてまとまっていると思います。
特に10曲目の “Bullet” が琴線に触れます・・・。

Divinyls 1991 diVINYLS
収録曲を順に YouTube の再生リストにしました。
なるべくビデオクリップ使用、無いものはライブ、ファンビデオで。


Essential (←allmusicで試聴できます。上の画像では下段中のCD)は80年代のシングル集です。左は日本版の帯。
3枚のアルバムからですが、今は入手し辛いものもあるのでこれはおすすめです。いや、おすすめだったと言ったほうがいいのか冷静に判断できませんけど、これと diVINYLS とでひとまずOK・・・とも言えます。

私はこればっかり聴いていたので “Pleasure and Pain” (ヒットメーカー、マイク・チャップマンの手によるもの。悔しいけどツボ)から始まる流れじゃないとどうも居心地が悪くて、時代が前後するのもお構いなくこの曲順が刷り込まれすぎです。

現在はいろんなベスト盤が出ているし、今後また新しいベスト盤が出るだろうから、今このアルバムを買う意味があるのかと問われると非常~~に困るのですが、自分にとっては身体の一部みたいなものなので手放せません。

12曲とコンパクトなので通して聴いてもダレないとか、曲順がどうとか、今の音楽の聴き方ではあまり関係なくなっているかもしれませんが・・・。
(2008年のコンピレーション Divinyls The Essential とは別物なのでご注意)

Divinyls 1987 Essential+
収録曲を順に YouTube の再生リストにしました。収録されていない80年代の曲もちょっと追加。なるべくビデオクリップ使用、無いものはライブ、ファンビデオで。
(古いものから見たい方は “Boys In Town” をどうぞ)
収録されていないのも全部良いなぁ・・・特に最後の “Elsie” なんてもう涙もの。

Divinyls/Chrissy After ITM
こちらは diVINYLS より後、アルバム Underworld からの曲、映画の挿入曲、クリッシーが他のアーティストのアルバムに参加したものなど後期の曲を集めました。

YouTube に Divinyls の公式動画はほとんど無いのでリストのも消されるかもしれません。
そもそもビデオクリップ集を発売していないのがおかしいんですよね。
オーストラリアのニュース映像など見ると画質の良いものがあるようなので、ぜひ出してほしい!
いろいろ希望はあるのですが、まずはミュージックビデオから・・・。

ミュージックビデオで 【発見】

Seventeen Evergreen – Polarity Song

毛糸愛を感じます。
TERRI TIMELY 監督の他の作品はこちらで。


Steriogram – Walkie Talkie Man

ミシェル・ゴンドリー監督作。
このあとの映画『恋愛睡眠のすすめ』にも毛糸など登場していました。


John Lennon – Instant Karma

(LENNON/ONO with the Plastic Ono Band)
オノ・ヨーコが目隠しをしてかぎ針編みをします。彼女は2006年のナム・ジュン・パイク追悼パフォーマンスでも編んでいます。

ミュージックビデオから 【発見】

Tom and Doug – Gangsta Knitter

世界的大ヒット!?確かに最初見たときは衝撃でしたね~。 Tom and Doug のウェブサイトを見ると、ご本人たちはビデオほどワイルドではありません。歌詞はこちらに。


Les peaux des lievres – Tricot Machine

ニットで動画を作るなんて驚き。メイキングを見てみたい。


Nancy Sinatra – These Boots Are Made For Walkin’

ブーツよりモヘアのセーターに目が行くのは正しい。
思えば箪笥で眠っているセーターも着るために作られたはずなんだけど・・・。