マドリード美女連続殺人 【発見】

Una Vela para el Diablo (1973) スペイン
監督:ユージニオ・マーティン
出演:アウローラ・バウティスタ、ジュディ・ギーソン、ブランカ・エストラーダ

■あらすじ
タイトルにマドリードなんて付けていますが、惨劇の起きている宿はマドリードの空港からバスでだいぶ走ったような田舎です。静かだった村は急に外国人観光客が増えている様子。
姉妹が営む宿屋へやってきた若い娘はあられもない姿で日光浴・・・忙しくてピリピリしている姉は、カッとしたはずみで娘を殺害してしまいます。あとはもうエスカレートするばかり、若い娘が来ればふしだらなと決めつけて手にかけ、妹は後始末に追われます。

■雑感
「独身姉妹の歪んだ欲望」というサブタイトルはちょっと違います。

話としてはありきたりでも姉妹の描き方がなかなか良くて、姉はお堅いオールドミスなのに対して、妹には密かに若い恋人がいます。このツバメも妹を大事にしているところが素敵。
事が発覚するのも時間の問題だと観念した妹が、恋人にお金を渡して「マドリードへ逃げて」と言うと「お金なんか要らない」と恋人。

ちょっと見所のある監督ではないの?と思って名前を見るとユージニオ・マーティン?誰だっけ・・・おお、『ゾンビ特急“地獄”行』の人だ! こんなのを続けざまに撮ったあと、ほとんど表舞台に出ていません。何かあったんでしょうか?

■編みどころ
そんなことはともかく、姉がイギリス式で編んでいました。
大丈夫、編み物映画として語り継がれることでしょう・・・。

ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験 【発見】

Twisted Nerve (1968) イギリス
監督:ロイ・ボールティング
出演:ヘイリー・ミルズ、ハイウェル・ベネット

■あらすじ
義父さえいなければ・・・と策略をめぐらせる青年の話。

■雑感・編みどころ
密室の・・・というサブタイトルがよくわかりません。
テーマに難ありなので、日の目を見ることがないのが惜しい作品です。

ヒロインの母親(ビリー・ホワイトロー=ダミアンの岸田今日子、もとい『オーメン』の家政婦の人)が編み物をします!もちろんイギリス式♪
下宿の住人(バリー・フォスター)との絡みもあったりして『フレンジー』を彷彿とします。

おとぎ話1本

残酷メルヘン 親指トムの冒険 (2010)

童話をちゃんと読んだことがないので元のお話との比較はできないけど、なかなか面白かったです。そんなのばかり選んでいるつもりはないのですが、これも喰う話ですね・・・。

本当にクズだった2本

クライモリ デッド・ビギニング (2011)

前作までと違い奴らは家族ではない、舞台も森の中ではない、見るべきものもない。

クライモリ デッド・パーティ (2012)

前作の奴らを束ねる一見普通人の親玉が登場・・・それがダグ・ブラッドレイでびっくり。こんなのをやる位ならまたピンヘッドになってください!腹のことはこの際見ないふりしますから・・・。

アメリカン・ゴシック 【発見】

American Gothic (1988) アメリカ
監督:ジョン・ハフ
出演:ロッド・スタイガー、イヴォンヌ・デ・カーロ、サラ・トルゴフ、マイケル・J・ポラード、フィオナ・ハッチソン、マーク・リンゼイ・チャップマン

■あらすじ
週末の休暇、6人の若者が小型機で飛行中にエンジントラブルに見舞われる。
不時着した孤島には殺人一家が暮らしていた・・・。

■雑感・編みどころ
ロッド・スタイガーお父さんはじめ、子供たちもどこか・・・いえ、かなり変です。
お母さんの編みシーンや、棒針で突き刺してとどめをさすシーンが2つもあって盛り沢山!

これも昔見たのをチェックしたら良い事ありました。
なかなかDVDになりません。『デビルズ・ゾーン』がDVD化されたくらいだから期待できるかな?

デビルズ・ゾーン 【発見】

Tourist Trap (1979) アメリカ
監督:デヴィッド・シュモーラー
出演:チャック・コナーズ、タニア・ロバーツ、ジョスリン・ジョーンズ、ロビン・シャーウッド

■あらすじ
ドライブ中、人形館を見かけた若者たちが罠にかかった。

■雑感・編みどころ
人形と一人遊びする子供というのは珍しくないけど、これはマネキンと一人遊びするおっさんです。しかも念力でマネキンを動かしたりします。チャック・コナーズも変な映画に出ていますね。
おっさんの母親かとも思えるマネキンが、編み物らしきものを持っています(動きません)。

昔見たんですが、ちょっと魔が差してまた見てしまいました。
というより、映画の中に編み物を探しはじめる以前に見た映画は、二度と見なくていいようなのも含めてチェックしなければならないという使命が・・・。

クライモリ3本

クライモリ (2003)

なんとなくタイトル的に食わず嫌いだったけど、意外とテンポよくてOKです。
僻地の人喰い家族という古典的なパターン。

クライモリ デッドエンド (2007)

前作より人喰い家族の描写が細かくなり、若干コメディのほうへ傾いてきてます。

クライモリ デッド・リターン (2009)

前作の方向へ行くのかなと思ったらそうでもなく、護送車から逃げ出した囚人たちが人喰い家族に襲われるって話ですが・・・って、そういうの先週見ましたよ!
『ハウス・オブ・ブラッド』と似たシチュエーションだけどこっちのほうがパッとしません。

このシリーズ、あと2作あるけど評価はいまいちです。
そのうち「クライモリ ファイナル」なんて出るんでしょうかね。

こんな切り株映画ばかり見てどうすると思わなくもないのですが、そこはそれ、人喰い家族にも生活があり、生活のあるところには編み物があるかもしれないではありませんか・・・。