かかと三角開きのアンクルウォーマー

ぱんだせんせーさん作
難易度わりと簡単

作品紹介

かかと開きの部分を往復引き返し編みにして縦一文字にすると、着用したときに三角形になり、アキレス腱をぴったり覆って暖かです。
遥か昔に買った「北欧伝統の編み物」という本に「くるぶしが被われる状態ならば、足は十分に暖かく保てる」「直線的にかかとに開き口を作る」と書かれていたのを参考にしました。

材料・用具など

  • 使用糸:125m/50g ソックヤーン 約1玉
  • 使用針:6号棒針(私は輪針2本で編んでいますが、4本針、5本針でも同様)
  • ゲージ:メリヤス編み22目28段
  • 出来上がり寸法:甲まわり19cm(女性用靴サイズで24cm相当)

編み方

はき口~足首

一般的な作り目で40目作り、輪にして2目ゴム編みを12段、続けてメリヤス編みで20段編む。(編み始めが後ろ中心)

踵のあき

ここから往復編み(引き返し編み)(端5目はガーター編み)にして縦一文字の開きを作ります。
次の段は編み地の裏を見て編み始めます。

【左側、右下がりの裏引き返し編み】
1段目:
5目表編み、13目裏編み、糸を編み地の裏側にして左針から裏編みをするように右針に1目すべり目。
2段目:
裏返し、糸を裏側にして前の段ですべり目した目を右針に裏編みするようにすべり目をする(すべり目のもとに糸が巻き付いている)。そのまま最後まで表編み。
3段目:
5目表編み、12目裏編み、1段目と同様にすべり目
4段目:
裏返し、糸を手前にしてすべり目、最後まで表編み。

これを繰り返し1目ずつ減らしながら残りが6目(ガーター編み5目+1目)になるまで引き返し編みを続ける。

整理編み:
(裏を見て)5目表編み、裏編みで引き返した目を編む時は、すべり目のもとに巻いた糸を 自分から見て向こう側(出来上がりの表側)から右針で持ち上げて、編み目の左側になるように左針に掛け、左針の編み目と持ち上げた糸を一緒に裏編み。

整理編みに続けて、反対側端から5目のところまで裏編みをし、最後5目表編み。

【右側、左下がりの表引き返し編み】
1段目:
表編み18目、糸を手前に出して左針から表編みをするように右針に1目すべり目。
2段目:
裏返し、糸を手前に出して前の段ですべり目をした目を右針に裏編みするようにすべり目をする(すべり目のもとに糸が巻き付いている)。そのまま端から5目のところまで裏編みをし、最後5目表編み。
3段目:
表編み17目、糸を手前に出して左針から表編みをするように右針に1目すべり目。
4段目:
裏返し、糸を手前に出して前の段ですべり目をした目を右針に裏編みするようにすべり目をする(すべり目のもとに糸が巻き付いている)。そのまま端から5目のところまで裏編みをし、最後5目表編み。

これを繰り返し1目ずつ減らしながら残りが6目(ガーター編み5目+1目)になるまで引き返し編みを続ける。

整理編み:
すべて表編み。引き返した目を編む時は、すべり目のもとに巻いた糸を手前側から持ち上げて、左針にある編み目の左側にかけバックループに右針を入れ、すべり目と一緒に表編み。

足の甲

再び輪にして、22段メリヤス編みを続け、最後に2目ゴム編みを5段編み、ゆるく伏せ止めをして完成。

男性用(靴サイズ26cm相当)
作り目48目、踵のあきは24目ずつに分けて、それぞれ右下がり、 左下がりの2段ごと1目編み残す引き返し編みを残り目10目(端5目ガーター編みを含む)になるまでにする。 足首と甲の部分の長さは、お好みで増減してください。

作者

Copyright © 2009 ぱんだせんせー

更新記録
2009/02/02 初版
2009/03/29 引き返し編みの説明文を修正
「かかと三角開きのアンクルウォーマー」の編み方に関する文章・画像はぱんだせんせーさんの著作物です。
作者およびパターン三昧編集部は内容の正確性は保証しません。間違いを見つけたらご連絡ください。