La coperta ad uncinetto 【発見】

Paola Randi – La coperta ad uncinetto (The Crochet Blanket)

2009年、イタリア中部で発生したラクイラ地震によって瓦礫の下に閉じ込められ、30時間後に無事救出された98歳のマリアさん。「編み物をしていたの」という彼女の体験を、パオラ・ランディ監督がストップモーションを使用したショートフィルムにしたものです。

作品の紹介(VOGUEイタリア語版英語版

実際の記事
イタリア中部地震:98歳の老婦人が生還-編み物しつつ救助待つ(ブルームバーグ)
98-year-old Woman Found 2 Days After Italy Quake(AP通信のニュース映像)
ご本人に似てる!

パオラ・ランディ監督は長編映画『楽園の中へ』(2010)が好評だったようですが、このショートフィルムについてはあまり情報がなく、IMDbにも載っていないんです・・・。

明治時代の翻案1冊

『幽霊塔』 黒岩涙香

かなり前から読み始めていたのですが、何度も中断してやっと読み終えました。
最初は面白く読んでいたけど、事の成り行きに予想がついてからも長々と大仰な物言いが続くのに閉口してしまって・・・。

『幽霊塔』はイギリス人女性アリス・マリエル・ウィリアムソン作『灰色の女』の翻案です。
当時はまだ外国人の名前に馴染みがないせいか、舞台は英国なのに名前だけが日本風に変えられています。主人公は丸部道九郎、婚約者お浦、ヒロイン松谷秀子といった具合。
でも主要な人物以外はそのままだったりしてちぐはぐです。
まあ、現代でも外国人の名前はわかりにくいですからね。

江戸川乱歩がこれを更に翻案しているので読んでみようかな。
そういえば天知茂が明智小五郎のドラマ『江戸川乱歩の美女シリーズ 』の「大時計の美女」が『幽霊塔』(『時計塔の秘密』?)を基にしていたけど、こんな話だっけ? とか、原作の『灰色の女』も興味あるし・・・などといろいろ見ていたら、なななんと『幽麗塔』なるコミック化もされているのですね。
全然知らなかったのでぶったまげました。
原作者が見たらぶっ飛びそうな内容だけど、これはこれで面白そう。
乱歩のおかげか、本国より知名度があるのでは・・・。

ボランティア用の帽子

『まっすぐに編むニット』NHK出版 より、柴田淳さんの「縦縞模様の帽子」
8号棒針、並太程度、2色のイギリスゴム編みです。

66目なのですぐに編めそうだけど、2回転させて1段みたいなものなので、ぐるぐる回している割には気分的に進まない感じ。でも編地がフカフカして好きなので、完成すると嬉しい。


ふんわり、たっぷりサイズでした。

被ると裏目部分が見えます。

あとで気づいたけど何気にリバーシブル可ですね。
そのつもりで糸始末してないので不可だけど・・・。
次に編むときは考えてみよう。
目立たない始末なんてできるかな?

一年ぶりの毛糸屋さん

昨日、なぜだかふらりと手芸店に行ってみたら、なぜだか帰りの荷物が増えていました。
「50%OFF!」なんてポップを見るとつい・・・10玉+5玉にとどめたのは自制心が残っていたのでしょう。
(半端でかえって不良在庫になりそう?)

ネット購入が多いけど、やっぱりお店は良いな~。
でも売り場で濃紺に見えたのは黒だったし、もう片方はグレー系の段染め・・・また地味な色が増えちゃった。
ほっとくとモノトーンだらけ。

こういうときのテーマ曲が鳴り止みません。
え、何かって? ほら、あの地味すぎて暗闇では見えないっていう歌ですよ。
キラキラしたイントロで、地味な毛糸を買い物カゴに入れるのにも弾みがつきそうな・・・。
ジミ♪ジミ♪ジミ♪・・・あっ、ダジャレ警報!

ここはテンポ良く、アマンダ・サイフリッド版で行ってみよう~。

ペット・セメタリー 【発見】

Pet Sematary (1989) アメリカ
監督:メアリー・ランバート
出演:デイル・ミッドキフ、デニース・クロスビー、フレッド・グウィン
脚本:スティーヴン・キング

■あらすじ
医師のルイスは妻と幼い娘、歩きはじめた息子、娘の愛猫とともに田舎町に引っ越してきた。
感じの良い家と優しい隣人、しかし家の前の道路を大型トラックが猛スピードで通り過ぎ、近くにはペットの墓地が。ある日、娘の不安が的中して猫が災難に見舞われる。
娘が悲しむと嘆くルイスを、隣人はペット墓地の奥へと案内する。
言われるままに埋葬した翌日、嫌な雰囲気の猫が帰ってきた。
やがて息子の身にも災難が・・・。

■雑感
ちょっと思い出すことがあり久々に見てみたのですが、以前より悲しい話として理解できるような気がします。少しコミカルなところもあるので昔の印象は軽かったけど、今はその奥の悲しみが伝わってくるような・・・。私が成長したのでしょうか??
親の身になってみられるようになったというか、どちらかというと隣人の身に近いですね。。。

■編みどころ
主人公の妻が飛行機で家に戻る際に、隣の席のご婦人が編んでいました。
手元は見えないけど編み棒がチラッと見えます。
飛行機の中での編み物は『ウェディング・シンガー』(1998)にもあったけど、それもできないご時世になりました。

脚本も原作者本人なので小説のほうもチェックしてみようと思い、該当箇所をチラ見・・・うーん、登場していないかも。パラパラ見てたらちょっと内容も違うようで、途中に食いつきそうになりました。
あらためて最初から読んでみます。

Renaissance Girls 【発見】

Oh Land – “Renaissance Girls”

デンマーク出身、NY在住のオー・ランド。
2013年9月に発売予定のアルバム Wish Bone からのリード・シングルです。

1:28~、椅子に腰掛けて編み物を手にした女性たちが!
・・・と思ったら他の人は編み棒だけ。でも歌詞にも編み物が登場しています。

アンソロジー1冊

『影が行く ホラーSF傑作選』 P・K・ディック、D・R・クーンツ他

中村融 訳

古いけど古臭くない、粒選りの作品集だと思います。
有名な作家揃いだけど本邦初訳も多く、読んだことがないものばかりでした。

映画『遊星からの物体X』の原作である「影が行く」が目当てで、両者の違いなども興味深かったのですが、物体の咆哮について “ドライアイスを金属で押し潰した” というような表現がされていて、ここからあの音が作られたのか・・・と感慨に浸ってしまいました。

その他の作品も文章から情景が思い浮かび、映画を見たような気分で読み応えありです。

ロジェ2本

『マーターズ』(2008) で注目されたパスカル・ロジェ監督の他の作品を見てみました。

MOTHER マザー (2004)

老朽化し閉鎖されることになった孤児院で、使用人のアンナは子供たちの声を聞く・・・。

巷での評判の悪さは、勝手な邦題とジャケ画像を作るアルバトロスに問題があるのでは。
舞台は1958年ってことだけど、人里離れているのと古い建物のせいか、もう少し前の時代の雰囲気があって良かったです。内容自体は普通の幽霊話で、特にここが面白いっていうのは無いけど、言われるほどこっぴどくはないと思います。贔屓目でしょうか?

ラストにアンナが白目になっちゃうんですが、これって院長役のカトリオーナ・マッコールが出演していたフルチ映画へのオマージュかな?なんて思いました。


トールマン (2012)

寂れた炭鉱町で子供たちが次々と行方不明になり、ジュリアの家からも子供が連れ去られた。

おお、意外な展開! 予備知識なしで見てよかった。
これはホラーではありません。
おどろおどろしい宣伝文句でパスする人がいるともったいないな。


『マーターズ』も含め監督作を3本観たけど、女性、子供、地下など共通点があり、『マーターズ』と『トールマン』では思想を問題にしているのも通じるところがありました。
『MOTHER マザー』で、細いところを降りていくと地下に別世界・・・これは『マーターズ』にもあり、『トールマン』では映像はあまり無いものの、 地下道が出てきます。
『トールマン』のDVDに監督のインタビューが入っていて、地下が好きなんだそうです。
ラテン寄りのフランス人らしく、いろいろと雄弁に語ってくれて好感が持てました。

次の作品も期待したいけど、今のところ4年に1本ペース?
資金面で苦しそうなのが心配・・・。

ボランティア用の帽子

次に何を編むか決まりません。
こうならないように複数のものを同時進行したいんだけど、うまく計画できなくて・・・。

ともかく(←これが計画できない理由?)、だいぶ期日も迫ってきたので、
また「世界の子どもたちへ編み物作品を贈ろう」プロジェクトのために帽子を編み始めました。

合間に編んでいた、普通のワッチキャップと毎度の Man Hat
適当なお花をくっつけて、なるべく女の子に行くようにしたつもり。

本当はセーターのほうが良いのかもしれないけどなかなか・・・。
でも小さいサイズの需要もあるって見たような気がするから、ちょっと考えてみようかな。