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編みはじめて間もなく悩まされだした。
編んでいると、どんどん糸の撚り(縒り?以下撚り)がきつくなってしまうのだ。
やむを得ず糸玉を回して戻していたのだが、なぜこうなるのか全然わからず、糸の撚りが左に移動し、編めているほうの糸の撚りがゆるくなっているのではないかと疑ってみたものの、確証は得られなかった。
以前「手づくりタウン」の掲示板に質問したのだけど、いまいち納得できる答えが出ないまま、糸玉を回して対処していたがどうにも能率が悪い。
それが日毎に悪化するばかりなので検索してみるが、こんな悩みを抱えている人は見つからなかった・・・。
なぜだ? 普通よじれない? うーーーん。
釣り用語で「糸よれ」というのがあるのを見つけたが、これは巻いていたときのくせを言うらしい。
この凶悪な状態を「撚り・よれ」なんて呼んでは失礼なので「よじれ」と呼ぶことにした。
そうこうしているうち、2本取りを試してみたところ、これがまたよじれるよじれる。
糸自体よじれる×2なので当然なのだが・・・。
少し編んでは手品師がカードを動かすように、2個の糸玉を動かす・・・やっておれない。
◆ヤーンガイドが教えてくれた!
ふと思いついて、買ったままになっていたヤーンガイドを装着してみたところ、すごく編みにくい、糸のひきしめが全然できない。いや、そういう事ではないのだ。いま問題になっているのは糸のよじれなんだ!!
そして・・・なんとヤーンガイドのおかげで糸はよじれなくなった。
これは一体どういうことなのか?
観察した結果、なぜか裏編みより表編みで現象が出やすいのだが、早い話、編むと言う事は糸を撚る事だった!!
う〜ん・・・そうか?そうなのか??
そこで仮説を立てた。よじれない編み方とは、
1.一目編む
2.糸が回転して撚りがかかる
3.できた撚りを編み目に入れつつ
この繰り返し。
なので撚りが増えることはない。
こんな単純な事だったのかっ? 皆それをやっていると・・・!?
ヤーンガイドをつけると、それより糸玉の方へ糸が逆流しないので、必然的に撚りを編み目に入れることになり、よじれが発生しなかったのだ。が、今回は2本取りを別々の穴に1本づつ通していたので逆流しなかったが、普通はそんな逆止弁みたいなものはない。
大丈夫だろうか?
→○ 撚り発生 ↓ 糸玉〜〜糸〜〜人差し指〜〜糸〜〜編み目 ↑ ここで止めるべし ←×
理屈はわかった。人差し指より糸玉方向に糸が戻らなければ良いのだ。ヤーンガイドをはずし、人差し指から糸が離れないように気をつけながら編んでみると、よじれない。2本取りでも1本でも、少々のことはあるが、以前の凶悪さとは比較にならない。
糸を下に垂らして編む人もいるらしいが、それではよじれるんじゃないだろうか。
編みこみは慣れていないので糸を垂らしがちになるんだけど、そういう時にはやっぱりよじれてしまう。掲示板で、ほどいた毛糸を編み直すと撚りがかかりやすいという意見があった。これは、糸を伸ばそうという動きが、編んだ時の撚りをも伸ばしてしまうためではないだろうか?
当初の、編めている部分の撚りがゆるくなっているのでは?という疑問も、結果的には当たっていると言える。
こうして糸の「よじれ」は一応解決した。が、よじれ理論が正しいかどうかは定かでない・・・。
結論:
よじれるというのは、編んでできた撚りを糸玉の方へと送る動作のなせる所業であった。
目に編みこんでしまえば良いものを、伸ばしたり持ち直したりするので糸玉の方へ撚りが送られ、よじれになるのだ。
しかし・・・どうして誰もこのことで悩まないのか不思議でならない。
教訓:うまくいかない時は自分が悪い
その後:
細い針で小さく編んでいるとよじれが出やすい。これも糸送りと撚りを編みこむ動作が不完全なためだという理屈で解決するのか?
なんか釈然としないのだ・・・。