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田志口正恵ニット展

2003年12月6日


谷中にある「すぺーす小倉屋」にて田志口正恵さんのニット展を見てきました。

事前に写真を見て変わった建物だな〜と思っていたのですが、いざ行ってみると前の道幅が狭くて全景をよく見られず、ちょっと残念でした。写真は夕陽を浴びるトタン張りの蔵・・・このトタンは本来の姿ではないそうです。(詳しくは「すぺーす小倉屋」のページでご覧ください!)

サンカパターンというだけでも興味津々ですが、それをスウェーデンの二重編み(トウヴォーエンズ、ツーストランドニッティングとも)と組み合わせるなんて一体どんなもの!?と出掛けて行きました。

田志口正恵さんは広島にいらっしゃる方で、毛糸だまのツアーをきっかけにスコットランドやスウェーデンの伝統編み物を深めていき、今回は何年もかけて編みためた作品の展示会とのことです。



すべて田志口正恵さんの作品です。写真をクリックすると別ウィンドウに大きいサイズで表示されます。
デュークパターンのベスト。右に少し見えるグリーンのはシェットランド・レースのショール。 袖と脇をサンカのパターンで。身頃には地模様があるのですが写りませんでした・・・。
ドラム・アンド・コルネットのパターン。袖ぐりを曲線にしているのが参考になります。 身頃はドラム・アンド・コルネットとフラットパターンの切り替えで、袖は二重編みになっています。
身頃はデューク・パターン、袖は二重編み。 丸ヨーク! 袖にはサンカパターンと二重編みが!
微妙な色合いが美しい作品とシェットランド・レース。  

二重編みの実物に初対面しました。一見していかにも特殊な編み方のように見えないところがスゴイです。お話を伺うと、一段編むごとに糸のねじれを戻しながら編んでゆく手間は想像以上でした。編み込みよりも編地が厚くなるので、組み合わせた際のバランスなどにも注意を要するそうです。細い糸で編まれているので、袖だけを二重編みにするにしても気が遠くなりそう・・・。

田志口さんには二重編みの作り目の方法を教えていただいたり、終わり間際になって写真撮影をお願いし、どさくさまぎれに(?)ページに掲載する許可をいただいたりと、大変お世話になりました。北欧らしい可愛い配色の作品もあったのに、慌てていて写真に収められなかったのが残念です。

緻密な作品の数々を目の当たりにし、きっとミトンくらいは二重編みで編もう!と、決意を新たにするのでした・・・。


Last modified: 2003/12/20