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大きさの違い


本物を見てまず驚いたのは、その大きさ(小ささ)でした。たたさんのページで写真を見て想像していたサイズとまったく違っていたのです。私が編んだものは、はめた状態では伸びていません。つまり手袋のほうが手より大きいのでフィット感は無く不満に思っていました。本物のほうは手より小さいので、はめたときには伸びて手と一体になります。まさに第二の皮膚といった感じです。手袋はぴったり来ることの代名詞のようなものですから見習わなくては・・・!

恥知らずにも並べてみました。左のほう(私のだ!)は間延びした感じがします(これは何?と言いたい!)。白い糸も生成りっぽいと思いきや、ちゃんと白い色でありました。

たたさんのページでそのしっかりした様子を見て、極細より太い糸で編まれているのだろうと思い込んでいたのですが、実際は非常に細い糸で緻密に編まれていたのです。そうなると前提が崩れてしまい、自分が選んだ糸は太すぎるし撚りも強すぎます。この糸で小さく編むことも可能でしょうが、硬くて伸びの悪いものになりそうです。ではもっと細い糸を探さなくては・・・と、ここまでは良いとしてひとつ疑問が生じました。

こんなに大きさが違うというのは糸を変えただけで解決するのでしょうか?

小さい理由をいろいろ考えてみると
  1. 編み上がると小さくなるような糸で編まれている
  2. 糸は普通だが針がもっと細い
  3. 糸も針も普通だが編み上げた後、仕上げでサイズ調整をする
  4. 自然に縮んでくる

などが思い浮かぶのですが、可能性としては3と4が少しかな? と想像しています。大体、手袋のオーダーを受けて依頼主のサイズにどうやって仕上げるのでしょうか。微妙に糸と針を変えて編むのかもしれませんが、編んだ後型に入れて大きさを固定させるような技があるのかもしれないな・・・とも思うのです。手首の部分はゴム編みにはなっておらず、通常の編み込みですがほとんど丸まっていません。この不思議さからして何か仕上げ処理をしていると思わせるものがあります。その上で、洗濯などによりさらに縮む可能性があるかな・・・という憶測をしてみました。

この編んだ後に縮ませるということが可能なら目の詰まったものができるはず! でもどうやって? 乾燥機にかける等荒っぽい方法は見かけますが、ゴワゴワになったりしないでしょうか? サンカ手袋は縮んでいるように見えますが、それでも柔らかくて伸びが良く風合いもよろしいです。

全然知らなかったのですが、市販のウール製品はほぼ縮む加工をしてあるようなのです。もう業界の常識って感じなのですが、手編み製品でも縮ませているものが珍しくないようなので、私が知らないだけでちゃんと方法があるのかもしれませんね。自宅で簡単にできないか調べてみることにします。

というわけで、大きさの違いに関してはもっと細い糸を選び、完成後に少し縮められると信じて普通に編んでみることにします。そういうことなら防縮加工の糸は除外することになるでしょうかね。目標サイズはORO(ジャイアント)1号より小さめってことで・・・。


Last modified: 2002/03/30