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縄編みセーター
縄編み入りセーター

(TT)失敗(TT)


はじめて編むものはセーターに決まった。マフラーは使わないし帽子もかぶらない、失敗して元々と思ってやればいいじゃないか、とゲージを30回くらい編み直して練習した。
糸はハロースポーツというお買い得品。デザインは「ジェームスディーンセーター讃歌」を参考に、糸が太かったので色々変更して編み始める。
ずれたボタン穴
前身頃に取りかかったとき、あることに気がついた。デザインを変更したために縄模様が奇数本になっていて、このままいくと前立てに突き当たってしまう・・・そんなことが許されるのか。縄模様が切れるなんて不吉な?
やがて前立てに突き当たったが、思ったほど変ではなかったので続行、しかし悲劇は直後に訪れた。
はじめてのボタン穴、悩みながらやっているうちにこんな事に。なんでその場で気がつかないかなー?
うう・・・ボタンをはめて、かぶるようにすれば目立たないんじゃないだろうか。
気を取り直して袖に取りかかる、これが意外と量があるのだ。
きつく編みすぎるのを警戒するあまり、ゆるくなりすぎてしまった。そしてもう片方の袖はその反省からきつめになってしまった。なんか泥沼だ・・・。失敗して元々とは言いつつ、今までの労苦と着れないのではないかという思いが交錯する。

脇のすくいとじ、これは嘘のようにうまくいった。が、これは誰でもできるようだ。
それに比べると袖下のとじは、あまりきれいじゃないなぁ。そして左右の袖は明らかに太さ・長さが違う!
それでもとじて、はいで、形にしてみた。着てみた。

・・・。

出来上がったものを見ると、それほどひどくは見えない。でも着ると「すごく変」なのだ。
この見た目は・・・受け入れられない。かなり厚みがあり、肩の部分が鎧のようになってしまう。
糸が違うのとデザインを変えたのとで、似て非なる物になってしまった。

縄模様をどのくらいまで入れて良いのかわからず、とりあえず入れられる所にはキッチリ入れたのだが、それが災いしてか袖下がもたつく。むむむ、アランセーターの袖下や脇のかのこ編みって、そういう意味があったのか?

「着られない」という事実に愕然とする。曲がりなりにも1枚のセーターが、陽の目を見ることなく糸に帰すなどということがあってよいのか、これまでの道のりは、費やした時間は何だったのか!? しかし悲観することはない、この失敗は必ず役に立つはず・・・無駄なことなどないのだ、何かが身についているのだよ(?)

こうして作品1号になるはずだったセーターは姿を消した。

教訓:デザインを変えるときは慎重に!


Last modified: 2001/02/26