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映画の中の編み物(1)

は編み物シーンあり


男はつらいよ・寅次郎夢枕

制作:1972年(松竹)
監督:山田洋次
出演:渥美清、八千草薫、米倉斉加年

このシリーズ、少し前まで全く見ていなかったのですが「忠臣蔵と寅さんは日本人のコモンセンスである」と言われて見始めました。初期のものから順に見ていくと結構はまります。ニットはたくさん登場しています! 当時流行っていたのか薄手のとっくりセーターにカーディガンの重ね着が多く、暖かい雰囲気を醸し出すのに一役買っています。寅さんの妹のさくらは編み物や洋裁が得意なようで、他の作品でもしばしば裁縫仕事(内職?)をしていて自宅にはトルソーもありました。
これはシリーズ第10作目でお正月映画のようです。全盛期は夏と冬の両方作っていて、1989年からは冬のみとなっています。冬の作品が多いということは、まだまだ登場する余地はありますね・・・引き続きチェックします! .
その後:『噂の寅次郎』 (大原麗子) にもカーディガンなど登場していました。



永遠の闇に葬れ

A Cry in the Night
制作:1992年(仏・加)
監督:ロビン・スプリィ 原作:メアリ・ヒギンズ・クラーク
出演:ペリー・キング、キャロル・ヒギンズ・クラーク

幸せな再婚を果たしたのもつかの間、夫が彼女を選んだのは亡き母に生き写しだったから・・・そして夫の心にはさらなる闇が潜む!
原作者はサスペンスの女王(私は知らなかったけどそうらしい)、その娘で自らもベストセラー作家で女優という人がヒロインを演じています。まるでサスペンス劇場、そこそこ見られるビデオ映画といった感じです。
何気なく見ていたら、ヒロインが必然性のない着替えをしているのに気がつきました。どれもこれもニットなのですが、あまり手編み風ではない、普通のブティックにあるようなものです。スポンサーとか衣装提供とかそういったものかな? たぶん原作とは無関係でしょう。(原作にも必然性のない着替えについて書かれていたら笑う)



スリープウォーカー

Sleepwalker
制作:2000年(スウェーデン)
監督:ヨハネス・リューネボルグ
出演:ラルフ・カールソン

目がさめたらベッドは血だらけで家族は姿を消していた。もしや眠っている間に自分が何かしでかしたのか!? 何も記憶にない男はビデオカメラを体にくくりつけ、再び眠りにつく・・・けっこう真面目に見ていたので結末には不満が。似たタイトルの作品がありますが関連はわかりません。
ニットは主人公がフィッシャーマンセーターらしきものを着ていて、主人公の娘が耳当てつきの帽子(私は赤ちゃん帽と呼んでいる)を被っていたのが可愛かったです。こういうのいいな〜と思うんだけど、電車に乗ったら暑いかな? それ以前に似合うかどうかも・・・??.



ドリフトウッド

Driftwood
制作:1996年(アイルランド)
監督:ローナン・オリアリー
出演:ジェームズ・スペイダー、アンヌ・ブロシェ

男が漂着したのは孤島のような場所だった。木彫をしている女が海岸に流木を拾いにやってきて、男をみつけ家に運び入れる。記憶を失い傷を負った男を手厚く介護する女、やがて男は家を出ていこうとするが・・・。
海岸の風景にマッチしたシンプルなセーターなどが登場していました。



チキンラン

 ★

CHICKEN RUN
制作:2000年(英)
監督:ピーター・ロード&ニック・パーク

卵を産むことが使命の養鶏場のにわとり。日々脱走を企てるも失敗の連続、そんなある日彼らの運命を左右する巨大マシーンが導入された。これは一刻を争う!
ウォレスとグルミットより先にこちらを見てしまいました。ストーリーにひねりはないけど案外楽しめます。卵商売なので登場するチキン達はほとんどが女性で、おばさん風な物腰です。ニットキャップを被っていたり、”編み物するにわとり”バブスも重要な脇役になっています。



赤毛のアン 完全版

 ★

Anne of Green Gables
制作:1985年(カナダ他)
監督:ケヴィン・サリヴァン 原作:ルーシー・モード・モンゴメリー
出演:ミーガン・フォローズ、コリーン・デュハースト、リチャード・ファンズワース

アンの里親マリラが編み物をしていたり、カーディガン(マリラが編んだ?)も登場していました。情報によるとアンは手芸や料理などに腕をふるうようなのですが(と言っても現代人のように趣味ではなく必要に迫られてのこととは思います)、これはまだアンが学生時代の話なので見られませんでした。 『アンの青春 完全版』 というのもあるし、多くの映画化、ドラマ化、アニメ化まであるので原作を含めると大変なことになりますが・・・これを機会にチェックしてみたいです。ちっとも知らなかったけどアンって手芸界(?)で有名人だったんですね!



ポネット

PONETTE
制作:1996年(仏)
監督:ジャック・ドワイヨン
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル、マリー・トランティニャン、グザビエ・ボーヴォワ

まだ幼いポネットは、交通事故で失った母親に会うことを願います。彼女が現実を少し受け入れるまでの物語。ポネット役の女の子がかわいい・・・それだけが頼りの映画のような気もしますけど。登場する子供たちがニットを着ています! 子供は得です。サイズが合っていなくても構わないし、袖が長くても適当にめくっとけばいいし、ね。.



ファニーとアレクサンデル

 ★

Fanny och Alexander
制作:1982年(スウェーデン・仏・西独)
監督:イングマール・ベルイマン
出演:グン・ヴォールグレーン、エバ・フレーリング、アラン・エドバル

アレクサンデルが主教に仕置きされる時、主教の妹が輪編みで編んでいました(短縮版にこのシーンがあるかどうかは未チェック)。ニットウェアはショールその他が少し登場します。.



ルナ

 ☆

LUNA
制作:1979年(伊)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジル・クレイバーグ、マシュー・バリー、アリダ・ヴァリ

父を失い、忙しい母の愛だけでは満足できず薬に溺れる少年。やがて実の父と出会い、皆それぞれに転機を迎えるような予感・・・。
最初と最後に少し出てくるだけですが、最後を見てから最初を見直して、幼かった少年におばあちゃんが編んでいたんだとわかりました。最後に出てくるほうは毛糸が籠に乱暴に突っ込まれていてちょっとかわいそう。



ビョークの「ネズの木」〜グリム童話より

 (とらのママ様情報!)

THE JUNIPER TREE
制作:1986年(アイスランド)
監督:ニーツチュカ・キーン
出演:ビョーク・グズムンドゥスドゥティル、ブリンディース・ペトラ・ブラガドゥティル、ヴァルディマール・オルン・フリーゲンリング

魔女裁判で母を処刑された姉妹は妻を亡くした男の元へ身を寄せる。しかし男の息子は新しい母に反感を持つのだった・・・。アイスランドの荒涼とした土地と魔女という組み合わせが印象的です。 羊の毛のごみ取りをしていたり、カーダーとスピンドル(というのかな?)で糸を紡いでいる場面がありました。その割には羊はあまり出てきません。子供たちはベッドでなく床だったからか、羊の毛皮にくるまって寝ていました。



ファーゴ

 ★

FARGO
制作:1996年(米)
監督:ジョエル・コーエン
出演:フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー、スティーブ・ブシェーミ、ピーター・ストーメア

金策に行き詰まった男は、妻の偽装誘拐で義父から金を取ろうと企てるが・・・。
冬のノースダコタ州周辺が舞台だったので、もしやセーターなど登場していたかな? と見返してみたら、奥さんがテレビを見ながら編み物するシーンがありました。それより前の場面で着ていたニットもお手製だという設定なのかな。近くのソファにもかぎ針で編んだようなものが掛かっていました。



ハリー・ポッターと賢者の石

 (皆様の情報!)

Harry Potter and the Philosopher's(Sorcerer's) Stone
制作:2001年(英・米)
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジョン・クリーズ、リチャード・ハリス、ロビー・コルトレーン、ジョン・ハート

ハリーが初めて汽車に乗る前にホームで出会った、親切な”ふっくらしたおばさん”が、後に親友となるロンの母で、編み込みカーディガンや毛糸の帽子を身につけていました。子沢山で皆の着るものを編んでいるらしく、クリスマスにはハリーにも手編みのセーターのプレゼントが届けられます(映画ではこの辺り簡略化されていたような)。他にも寮のカラーであるえんじ色とからし色のボーダーマフラーや、ハーマイオニーの編み込みカーディガンなど、何気なく盛り沢山でした。
その後:『ハリー・ポッターと秘密の部屋』には、勝手に編み物をする魔法の編み針が登場していました(原作には無かったような・・)。ロン母が着ていたニットもヒッピー風で真似したい感じ。.



千と千尋の神隠し

 ★

制作:2001年 スタジオジブリ
監督:宮崎駿

いつ登場するんだ・・・と見ていたら、お話も最後になってからでした。糸を紡いで棒針で編んでいました! 毛糸かどうかはちょっとわかりません。編み方はフランス式でした。ハムスターを飼っていた頃、回し車の動力を何かに使えないかと思ったものですが、これは参考になるかも!?



ティファニーで朝食を

 ★ (ゆん様情報!)

BREAKFAST AT TIFFANY'S
制作:1961年(米)
監督:ブレーク・エドワーズ 音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード、ミッキー・ルーニー

ブラジルの富豪と結婚を決めたホリー(オードリー)が、ポルトガル語を覚えながら編み物をしていました。大きな鏡に付いているガラスのランプシェード(金魚鉢に見える)の中に毛糸玉を入れています。うん、上の方に毛糸玉を置くというのはいいかも(この場合猫がいるのでその対策?)。糸はそんなに太くないけど編み針は太め、袖も含めて平面的に編んで後で綴じるタイプのセーターのようで、だいぶ編み上がって大きくなっています。編み方はアメリカ式で、右に糸を掛けていました。



スターリングラード

 ★

ENEMY AT THE GATES
制作:2000年(米・独・英・愛)
監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ジュード・ロウ、ジョセフ・フィアンズ、レイチェル・ワイズ、エド・ハリス

第二次大戦中の激しいスターリングラード攻防戦。田舎の羊飼いの青年が一兵士として戦闘に参加し、射撃の腕により狙撃兵として英雄になってしまうという実話を基にしたストーリー。
フィリポフ夫人という兵士に宿舎を提供している(?)女性が編み物をしていました! ちらっとしか見えないのですが、フランス式っぽかったです。



コレリ大尉のマンドリン

 ★ (とらのママ様情報!)

CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN
制作:2001年(米・英)
監督:ジョン・マッデン
出演:ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス、ジョン・ハート

第二次大戦中のギリシャの島が舞台。イタリア軍とドイツ軍が島に侵略軍としてやってきた。戦闘もなくしばらくは平穏だったが、その後イタリアが降伏したため事態は一変、イタリア兵たちはドイツ軍に敵対することになる。島の女性とイタリア人大尉の愛の物語(!)。 島の女性の婚約者の母が編み物をしていました。 少ししか見えませんでしたが、右の棒針を脇にはさみ込むようにして右手で糸をかけていました。島の女性が薄手のニットを着ていたりして、ギリシャは温暖そうな割に編み物が盛んなのでしょうか?.



戦争と平和

 ★

War and Peace
制作:1956年(米・伊)
監督:キング・ヴィダー 原作:レフ・トルストイ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー

19世紀初頭、ナポレオンはモスクワにまで攻め込んできます。
ナターシャ(オードリー)が重傷を負ったアンドレイ(メル)に付き添っている際、何か小さいものを編んでいました。この長い映画の中ではまばたきする程度のシーンです。ロシア貴族も編み物をしていたのでしょうか。原作には子守り女が編み物をする話が登場するようです。 .



ロリータ

Lolita
制作:1997年(米・仏)
監督:エイドリアン・ライン 原作:ウラジミール・ナボコフ
出演:ジェレミー・アイアンズ、メラニー・グリフィス、フランク・ランジェラ、ドミニク・スウェイン

未亡人と娘が住む家の下宿人になった教授。やがて未亡人と結婚するが実は娘のほうを愛していた。
下宿の近所の家のおばあさんが編み物をしていました。ポーチに座りっぱなしだったので期待していたらやっぱり! でも編んでいるというより持っている程度の登場でありました。.



氷の接吻

Eye of the Beholder
制作:1999年(英・加・豪)
監督:ステファン・エリオット
出演:ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド、ジュヌビエーブ・ビジョルド

殺人現場を目撃した諜報員は犯人の女性に惹かれ、彼女の行く先々へと旅をする。
アシュレイ・ジャッドってどことなくジュヌビエーブ・ビジョルドに似ている(顔だけ)と思っていたら共演していて何か嬉しいのでした。
全然編み物は登場しませんが、最後にアラスカに行ったところでガウン風なケーブル模様のジャケットが出てきました。その衿の形が後ろから見ると短いセーラーカラーのようにも見えて、どんな形にしたらそうなるのかわからないけど編んでみたいような一着。衿がうんと大きいだけかも!? .



コーカサスの虜

 ★

Kavkazskij plennik
制作:1996年(露・カザフスタン)
監督:セルゲイ・ボドロフ 原作:レフ・トルストイ
出演:オレグ・メンシコフ、セルゲイ・ボドロフJr.、ドジェマール・シハルリジェ

チェチェンの村で捕虜となったロシア兵。
ロシア兵が囚われとなる家の娘が、うしろ姿で少し編み物をしていました。



素直な悪女

 ★

Et Dieu... créa la femme
制作:1956年(仏・伊)
監督:ロジェ・ヴァディム
出演:ブリジット・バルドー、ジャン・ルイ・トランティニャン

若さと美貌を持て余すヒロインのよろめき。
ヒロインが嫁に行った先の姑が編み物をしていました。
息子に糸かせを持たせて毛糸玉にする場面もあり。



奇跡

Ordet
制作:1955年(デンマーク)
監督:カール・テオドア・ドライヤー
出演:プレーベン・レーアドルフ・リュ、ヘンリク・マルベルイ、ビアギッテ・フェーダーシュピール

信心深い村の一家。神学を勉強していた青年は少しおかしくなって戻ってくる。弟は別の宗派の娘と結婚したいが家の反対があってうまくいかない。唯一の支援者である兄嫁は・・・。
一家の嫁が椅子に糸かせを引っ掛けて糸を巻いていました。その後お父さんに持たせて巻き巻き。毛糸かどうかはハッキリしませんが、青年がセーターを着ていたので多分毛糸かな。


Last modified: 2004/02/22
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