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  ビーズ・アムレット

参考:ヴォーグファミリークラブ KNIT COLLECTION (2000-2001)
   スー・レイトン・ホワイトのアムレットキット

拡大画像(きれいに撮れませんでした)


長いことほったらかしだったのを、やっと完成させました。
ビーズは小学生の頃テグスに通してマスコットみたいなのを作って以来だし、ましてや棒針編みに入れるなんて大変そう・・・と思ったとおり苦労しました。

〜 アムレットになるまで 〜

1)糸にビーズを通す。
編み終わりから編み始めの方向に向かって通します。編み始めたら「ずる」をしない限りビーズを入れたり取ったりはできないので、間違えないよう注意します。この模様は裏側は無地なので、数を間違えていないか数えるのが大変でした。不安だったので通し終わったものをぐるぐる巻いて、大きな間違いがないか確認してみたり。

2)作り目をする
ビーズを通し終わったら糸端で作り目をします。キット付属の説明にある作り目の方法がよくわからなかったのですが、洋書に載っていた Knitting-on という作り目のようでした。最初の1目の作り目にメリヤス編みを編むのと同じように針を入れて一目編み、その目を左側の針に移す・・・という繰り返しです。この作り目にする必要があったのかどうかはよくわかりませんでした。

3)輪にして編む
上記の作り目をすると糸は右側にあります。それだと輪にして編む場合逆になってしまい、どうして良いのかわからなかったので逆方向からに作り直したのですが・・・。ねじり目を編むようにしてビーズを編み込んでゆきますが、作り目がきつかったらしく素直に入ってくれないのでまた作り直しです。

4)袋にする
作り目に入れるのが一番きつくて、次の段からはスムーズに入るようになりました。調子良く編んでいたら数が合わないことに気がついて何段もほどくことになったりしたので、毎段間違っていないか確認します。(いつのまにか裏側に一粒余計に入っていることがありました)編み終わったら下をはいで袋にします。

5)タッセルをつける
袋ができたら後は簡単だろうと思ったらそうでもなかったです。タッセルは全部繋がっているのかと思ったら一つ一つ独立しています。糸に通してくくりつけるだけなのに、結んで始末した部分がしばらくすると緩んできて、隙間があいて糸が見えてしまうんです。きつ〜くやってるつもりなのにうまくいきません。これは結び目に木工ボンドをつけるという方法で逃げました・・・。でもきついのとゆるいのと色々あって、きれいに揃っていません。

6)チェーンをつけて完成!
これは問題ないはず・・・が、袋がねじれているので位置がずれています。なんでこんなにねじれているのか謎なんですよね〜。1cmくらいずれちゃってます。お手本を見ても少しずれているようなので、こうなってしまうものなのかな・・・?

ビーズを糸に通す段階で一粒多かったところがあったのですが、それは裏側にまわして糸を結んでごまかすという方法でカバーしました。できあがってみるとカタログで見た雰囲気とちょっと違っていて、かなり光り輝いています・・・。

この手法でもっと大きな物を作ったら、さぞや豪華なものになりそうなんですが、あらかじめ糸を通しておくというのが問題かも。今回使った糸は20m巻きのもので、それ1つで袋にピッタリの長さだったんです。ということは、もっと大きなものを編む場合はそれに合わせて長い糸を使うか、何回かに分けて通すことになるんでしょうか?

以前スー・レイトン・ホワイトとは誰か? ということで色々書きましたが結局わかっていません(棚上げ中だった頃のページはこちら)。このアムレットの作者かどうかは不明ですが、オーストラリア在住のスーさんのほうはウェブサイトがありました。少なくとも『海の男たちのセーター』に登場したスーさんとは違いそうですね。

SANSHI (このアムレットの作者かどうかはわからないスーさんのページ)

ここまでは2002/04/04の記事


その後・・・スーさん(Sue Leighton-White)について情報屋J-Roseさんより重大な調査報告が! メアリー・アレンの手袋について日本ヴォーグ社に問い合わせをなさり、スーさんについても聞いていただいて、結局のところ全部同一人物と判明しました!! ま さんはSANSHIに問い合わせをなさり、メアリー・アレンの手袋の研究家=SANSHIのスーさんであると確認が取れたとの事。皆様、情報ありがとうございます!

つまり・・・『海の男たちのセーター』で、著者のとみたのり子さんとともに "The Old Hand-Knitters of the Dales" の著者を訪ね、『毛糸だま』1992年4、6月号ではシェットランド・レースの歴史とテクニックの記事を執筆し、『毛糸だま』1992年10月号ではサンカ手袋ではない、もうひとつの2色編み手袋であるデント(デイルズ)手袋 "MARY ALLEN'S GLOVES" を研究・復刻され、1995年には毛糸だま編集部企画のシェットランド・レースを訪ねる英国ツアーに同行されたスーさんも、ビーズアムレットをデザインしたスーさん、日本の刺し子研究家としてオーストラリアで活動されているスーさんも、全部同じスーさんだったのです! (今回わかったのはこれだけですが、もっと色々と活動されているはず)

以前から編み物をしていて、『毛糸だま』を読んでいればこんなに悩まなかったかも。スーさんの紹介文に、オーストラリア出身と書いてありました・・・ううう、無知ゆえのたわごとをかなり書いてしまいました。スー様、日本ヴォーグ社様、お許しくださいね(大汗)。

ここまでは2003/01/24の記事

メアリー・アレンの手袋のページを設けたので、スーさんが復刻した手袋の編み図についてはそちらをご覧ください。


Last modified: 2003/04/13