大船観音寺(神奈川県鎌倉市)

大船駅の近くにある大船観音。電車から姿を見かけることはあっても近くに行くのは初めてです。全身像ではないとは知っていたけど実際に見るまではあるような気がしていました。右は額の部分の仏です。観音像が25mなので、目測で人間の等身大くらいありそうです。
横顔が美しいですね。胎内には20分の1の原型像が安置されており、東南アジアの参拝者が多いせいか礼拝用のマットが置かれていたのが珍しかったです(売店には中国香も)。
戦没者の慰霊がされていて、原爆犠牲者慰霊碑、原爆の火もあります。
前掛けで隠れていますが「子育地蔵尊」です。 なかなか着けづらい形なのに丁寧にされています。
お土産に大船観音最中を。3色がそれぞれ違う餡子で、最中は苦手だけどこれはいけました。ありがたく頭からいただきます。

テレ朝版 そして誰も・・・【発見】

二夜連続ドラマスペシャル アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった

テレビ朝日 2017年3月25日、26日

この前BBCのドラマを見たばかりなのに「日本初映像化!」などと宣伝されていて気にはなっていたものの、日本が舞台では原作と違って毛糸を使う状況ではなく、その部分はないのだろうと思っていました。・・・ところが!

元女優(大地真央)が毛糸がなくなったと言いだして思わず身を乗り出しました。一応、彼女の編みシーンもあり、そのあと毛糸は同じところでちゃんと使われていてビックリです。いや~、良い映像化ですね。

全体として、舞台を現代の日本にしていることでの変更はありますが、原作とかけ離れたところはありませんでした。まあ、毛糸の使い方からして原作に沿って行こうという姿勢は見えましたね。

渡瀬恒彦さんの遺作であの毛糸ですから、ぜひ保存版にしたいです。

追記:
警察が登場してからの部分はこのドラマ独自ですが、それも本筋を変えているわけではないので原作とかけ離れたところがないとしました。これが良いかどうかは何とも言えないけど・・・まあいいかな、という感じです。

21日(火)まで

伊勢丹府中店6階で「<TOKUワークショップ>手づくりの家具と7人のクラフツマン」が開催中。田志口正恵さんが参加されています。お邪魔してきました!

今回新しかったのは、籾山孝雄さんの牛柄を取り入れたもの。
牛の額と目の部分が見えている構図です。

画像ではわかりにくいけど左の水色の段染め糸にはラメが入っています。

グレーのベストにも牛が。こちらは背中で前は黒の縄編み模様。

美しい段染めに編み込み!

曳き船 【発見】

Remorques (1941) フランス

監督:ジャン・グレミヨン
出演:ジャン・ギャバン、マドレーヌ・ルノー、ミシェル・モルガン

あらすじ

アンドレは曳航船サイクロン号の船長。結婚して10年になる妻のイヴォンヌは、夫が引退して静かに暮らせる日を夢見ている。ある嵐の夜、航行不能になった貨物船ミルバ号をサイクロン号が救助し、横暴なミルバ号の船長から逃れた妻のカトリーヌも保護した。
その後、再会したアンドレとカトリーヌは親密になり・・・。

雑感/編みどころ

この映画に出てくる曳き船は平時のタグボートというイメージではなく、嵐となれば荒れ狂う海に乗り出す人命救助の船で、妻たちが気を揉むのも仕方ありません。
イヴォンヌは体調が悪くても夫には知らせずにいます。夫を案じる気持ちと自身の不安が相まって思わずきついことを言ってしまい、アンドレがうるさがるというすれ違いが起きます。

ケガをした船員の妻が「もう海に出ずにすむ」とホッとしていると聞いて、アンドレが「家で編み物でもさせとくのか?」と言う場面があります。

イヴォンヌを診察した医者がバーから電話を掛ける際に、後ろで席に座り編んでいる女性がいました!2本針でイギリス式のような編み方です。

大空港【発見】

Airport (1970) アメリカ

監督:ジョージ・シートン
原作:アーサー・ヘイリー
出演:バート・ランカスター、ディーン・マーティン、ジーン・セバーグ、ジャクリーン・ビセット、ジョージ・ケネディ、ヘレン・ヘイズ

あらすじ

大雪に見舞われた国際空港では着陸に失敗した旅客機が滑走路をふさぎ、空港長や保安係は対処に追われていた。やっとローマ行き旅客機が離陸できたが、空港にやってきた女性によると、精神を病んだ夫が爆発物を持って乗り込んだという・・・。

雑感/編みどころ

登場人物の家庭の問題と職場恋愛、不測の事態での職業意識などが入り乱れた人間ドラマが繰り広げられます。久々の観賞でしたが意外と古さは感じませんでした。

何度もテレビ放送で見ていたはずなのに節穴で見ていたんですね~。
飛行機の中で編むシーンが何度も出てきます!
タダ乗り常習犯の老婦人(ヘレン・ヘイズ)が水色の毛糸を玉つき棒針で編みます。左の薬指に糸がかかっているフランス式でベテランの感じです。古さを感じないと言っても、搭乗のチェックの甘さや飛行機の中での編み物などは今ではありませんね。

ヘレン・ヘイズは本作でアカデミー助演女優賞を受賞しています。彼女はミス・マープルも演じていて、『カリブ海の秘密』(1983)でもせっせと編んでいる姿が見られます(『魔術の殺人』(1985)には編みシーン無し)。

編み物はほとんど登場しないようですが、原作の評判が良いので読んでみようと思います。

小説と言えば共著ではあるけど、なんとヘレン・ヘイズが『殺意のフェイド・アウト』というミステリを書いているんです! あらすじを読むと「ハリウッドでテレビ中継のさなか殺人事件が起こり、往年の名女優が名推理」だそうで、まるで本人がモデルのような? これも読んでみます。

ヘレン・ヘイズは『探偵スヌープ姉妹』(1972~)のシリーズにも出演しているし、ミステリ好きなのかもしれません。この日本版DVD出ないかしら・・・。