パトリシア・ハイスミス短編 【発見】

短編集の中に編み物が登場していました。

「うちにいる老人たち」

『黒い天使の目の前で』 (扶桑社ミステリー)米山 菖子 訳 に収録

ホームから老夫婦を家に引き取って世話をするボランティアがあり、これを良い考えだと思ったロイスとハーバートの夫妻が直面した現実とは・・・。

マミーとアルバートというフォースター夫妻を引き取りますが、彼らの悪意に満ちた(としか思えない)所業に振り回されます。現実にありそうな感じです。
マミーは編み物が好きで、編んだドイリーや何かをロイスにプレゼントします。


「狂気の詰め物」

『ゴルフコースの人魚たち』 (扶桑社ミステリー)森田 義信 訳 に収録

死んだペットたちを剥製にして庭に置いている妻。新聞社が取材に来ると聞いて夫は大慌て。こんなことが世間に知られるなんてとんでもない・・・。

夫は妻の趣味を快く思っていなかったのに表沙汰にならないうちは黙認していたわけで、妻を理解しようとしてなかったの?世間体がそんなに大事?と、これも中身が違えば現実にありそうです。
日々仕事に出ているわけでもない彼女にとっては、女性教室で教えるほどの腕前だった編み物をのぞけば、剥製がほとんど唯一の関心事だった。
編み物に専念すればこんな事態にはならなかった?

あげまん 【発見】

1990年 東宝
監督:伊丹十三
出演:宮本信子、津川雅彦、島田正吾、金田龍之介、大滝秀治、MITSUKO(石井苗子)、橋爪功

■あらすじ
稲荷神社に捨てられていた女の赤ん坊は7月4日に拾われたのでナヨコと名付けられ、中学を出ると芸者になった。やがて僧侶に水揚げされ短大に通わせてもらいビジネスの勉強をした。その間、僧侶もとんとん拍子に位を上げたのち亡くなる。10年後、銀行で働くナヨコは出会いを求めていた・・・。

■雑感/編みどころ
ナヨコと一緒になった男性は何をやってもうまくゆき、別れるとツキに見放されます。それというのもナヨコが性格美人で男性をやる気にさせているからにほかなりません。そんな貴重な女性に慕われているというのに、手当たり次第に女性遍歴を重ねるのが鈴木主水(津川雅彦)で、その愛人のひとりが純子(洞口依子)です。
編みシーンはないのですが、純子が鈴木にマフラーをプレゼントします!
これ 私が編んだんです
え? これ君が編んだの?
中 通るんですよ
ありがとう
と言いつつ、マフラーはゴミ箱へ。
薄茶色の太めの糸でガーター編み、端がプラナリアの頭みたいな形でスリットに通して固定できるようになっています。後の場面で純子は「また編んだんですけど」と紙袋を取り出します。この編み物の行方も心配・・・。

作り目できた

ゴム編みの作り目の続きです。
目数を数えるのにも慣れてきて、あんなに苦労していたのが嘘のよう・・・もう大丈夫ね♪と思いつつ何かおかしいような・・・ゴムに編みになっていないような・・・何じゃこりゃ!?

何故ここまで気が付かないのですか。
裏目をすべり目するときに糸が向こう側になっていたのですね。
なんか久々でそこまで気が回らなかったらしい。。。
いつまでも初心を忘れないってことですかね(違う!)。

やり直したら一発でできました。まったくもぉ~~。
しばらくゴム編みに励みます・・・。

呪い村436 【発見】

Population 436 (2006) カナダ/アメリカ
監督:ミシェル・マクラーレン
出演:ジェレミー・シスト、フレッド・ダースト、デヴィッド・フォックス、シャーロット・サリヴァン

■あらすじ/雑感
国勢調査のため、のどかな村ロックウェル・フォールズにやってきたスティーヴ。2、3日滞在するだけのはずが、おそろしい運命が待ち受けていた・・・。

DVDのセールスコピー「436人しか存在してはいけない村…。」が説明しているように、よそ者がやってくると村の誰かが死ななくてはならない、逃げる者は無事ではいられない村なんだそうな。人口を一定人数に保つというのは昔あった出来事にまつわる迷信のようでもあり、ニセ医者が熱病や洗脳を利用したりしますが、超自然なことが起きているようでもあります(そのあたりが曖昧)。

一応ジャンルはホラーになっているけど映像的にどぎついものはありません。真面目に作ってます。というか真面目すぎてもうちょっと遊び心が欲しかったなと思うところです。

■編みどころ
主人公が泊まる家のポーチにかぎ針編みのブランケット、部屋のソファに毛糸と編み針があります。家の奥さんが着ているボタンがはちきれそうなカーディガンも手編みかな?

見張りの女性が棒針で大きめのベビーブーティのようなものを編んでいます。編み方はアメリカ寄りのイギリス式みたいな感じです。

ゴム編みの作り目

一日に編めるのはせいぜい2段というノロノロペースでやっと袖を編み終えました。
最初の方がきつめになっちゃって、途中から気をつけたけど伸びる(または伸ばせる)のではないかと(また懲りずにそんなことを!)。今度は何としても着られるものにしたいのですが・・・。

気を取り直して身頃です。
やっぱりゴム編み止めしたくないのでゴム編みの作り目で始めることにしました。別糸を使うより直接針に作った方がいいやと思ったけど、作り目だけは途中でやめるわけにいかないので、なかなかやる時間がありません。

今日こそはとがんばって・・・
あー、裏目と表目をいつのまにか間違えてた・・・やり直し
なんか途中ゆるんでるとこがある・・・やり直し
そろそろ調子が出てきた・・・なぜか糸が足りないんですけど!

いやいや、余裕を持って幅の4倍くらい取ってあったはず・・・と、もう一度やってみても足りなくなったのでまた後日です。はぁ・・・早く本体を編みたいのに!

らせん階段 【発見】

The Spiral Staircase (1946) アメリカ
監督:ロバート・シオドマク
出演:ドロシー・マクガイア、ジョージ・ブレント、エセル・バリモア、ケント・スミス、ロンダ・フレミング、エルザ・ランチェスター

■あらすじ
町では障害のある女性ばかりが犠牲になる連続殺人事件が起きている。
子供の頃のショックで声が出ないヘレンは、ウォーレン家の夫人の世話をするため雇われていた。夫人はヘレンが狙われるのではないかと心配し家を出るように促す。館には夫人の息子のスティーブがヨーロッパから戻ってきていたが、彼が戻るといつも問題が起きるのだという。

警官が訪ねて来て、スティーブの腹違いの兄であるウォーレン教授に、ヘレンの身辺に配慮するよう求めた。使用人たちも不安がるヘレンを気遣い、一見怖そうなブルドッグのカールトンもいる。そのほかにも館には教授の秘書、医師、看護婦もいて何も心配ないかに思えたが・・・。

■雑感/編みどころ
映画の中での最初の被害者の部屋に毛糸と編み針があります。

夫人と喧嘩して部屋から追い出された看護婦が、椅子に腰掛けて編んでいました!
膝の上に毛糸を入れた籠を乗せて、2本針でイギリス式のしっかりした手つきです。演じているのはアイルランド出身のサラ・オールグッドで、この映画での風貌は浦辺粂子を彷彿とします。

それよりも前々から思っていた「あの人とこの人は似てる」シリーズ(何それ?)で、やっと話題にすることができて嬉しいのが教授役のジョージ・ブレント
河津清三郎と場合によっては置き換え可能なくらい似ていると思うんですが・・・河津さんのほうは二枚目、悪役、コミカルな役まで幅広くこなすところが違いますけど、ジョージ・ブレントを見ながらこの人が三枚目をやっていたらと想像をふくらませるのでした。

あまり賛同を得られない「あの人とこの人は似てる」「あれとこれが似てる」ってのが他にもありますが、また機会があれば紹介したいです。

光徳寺(東京都新宿区)【発見】

上落合の落合中央公園近くにあります。

住職の奥様が気さくな方でいろいろお話をしてくださいました。
お地蔵さんの帽子について聞いてみたところ、ご本人が暇なときに編んでいるとのこと。すぐに色あせてしまうので長くはもたないようです。

この日も色鮮やかな帽子で・・・

細めの糸で編まれています。

あっ、よだれかけのことも聞けばよかった!
これもきっと奥様のお手製なのでしょう。