罪と罰 白夜のラスコーリニコフ 【発見】

Rikos ja rangaistus (1983) フィンランド
Crime and Punishment
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マルック・トイッカ、アイノ・セッポ、エスコ・ニッカリ、マッティ・ペロンパー、オッリ・トゥオミネン

■あらすじ
食肉処理場での仕事を終えたラヒカイネンは、ある家に行き男を射殺した。
目撃者で顔見知りのエーヴァは警察に話さない。
早くから容疑者として調べられるラヒカイネンだが、エーヴァは面通しで違うと答える。
エーヴァに自首を勧められるが国外逃亡を図り・・・。

■雑感/編みどころ
ドストエフスキーの『罪と罰』をベースにした監督初の長編作品です。

事件を担当している刑事が、自宅のリビングで妻とテレビを見ています。そこにラヒカイネンを尾行していた部下の刑事から電話がある・・・というシーンで、刑事の妻が編んでいました!

かぎ針編みをしていて、片付ける際に編み針を無造作に編み物に突き刺します。

こういうシーンは映画ではよく見るけど実際にやるんですか?
編みかけのものでも毛糸玉でも、針を突き刺すなんて糸が割れそうでとてもできません。棒針でも考えられない(編地の目に通すならあり?)。ましてやかぎ針なんて・・・。

吉祥院(東京都多摩市)【発見】

地蔵ニットが減っているんじゃないかというのは気のせいだった?

桜が有名なお寺で、先週はまだでしたがそろそろ見られるかも。


裏編みを表にしているのは編地の丸まりを頭に添わせるためでしょうか?

ほとんど形がなくなっているお地蔵さんにも被せています。

お寺の人が「編んでくださる方がいて・・・」と、おっしゃってました。

Más negro que la noche 【発見】

Más negro que la noche (2014) メキシコ、スペイン
Darker Than Night
監督:Henry Bedwell
出演:Zuria Vega、Adriana Louvier、Eréndira Ibarra、Ona Casamiquela、Margarita Sanz

以前編み物発見!をした Blacker Than the Night のリメイクです。
※内容に触れています。

■あらすじ/雑感
オリジナルと概ね一緒ですが、最終的には別物でした。

登場人物の名前が変わっていたり、おばさんが亡くなるのが編み物中→就寝中、友達のペットがカナリア→フェレットなど細かい相違はあります。主人公が幼い頃屋敷に住んでいたとか、おばさんが若い頃に起きた出来事などオリジナルには無かった話も加えられています。

これらは大した違いではないけど、オリジナルでは主人公はあくまでも傍観者で惨事のあった家を後にするのに対し、リメイク版は主人公とおばさん(の亡霊)が一体化してゆき、遂には館の主になります。

オリジナルのミステリアスな雰囲気は無く、凡庸なホラーという感じでした(編み物と猫が登場しなければ、主人公が杉本彩似なのだけが記憶されたかも)。リビングでテレビを見るシーンがあって、オリジナル版が映っていたのがちょっと面白かったかな。その他は適当さも目立ちます。

■編みどころ
オリジナルと同様、映画の冒頭に暖炉の前で猫のベッケルが見守る中、おばさんが編んでいます。編み方はアメリカ式になっていて、猫と毛糸の絡みはありませんでした。

編み棒が凶器になるシーンも別の形で残っていました。太い木製の編み針を左右の手に1本ずつ持ち、一気に・・・スムーズに刺さりすぎなのはもはや人間業ではないので良しとしましょう。

編みシーンも凶器シーンも、オリジナルよりパワーダウンしていて残念です。

ラストエンペラー 【発見】

The Last Emperor (1987) イタリア/中国/イギリス
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール、イン・ルオチェン、ヴィクター・ウォン、デニス・ダン、坂本龍一

■あらすじ
幼くして清朝の皇帝に指名された溥儀は、紫禁城から出ることを許されず成長した。イギリス人家庭教師や西洋風の教育を受けた妻たちとの近代的な生活を送っていたが、やがて政変が起きて城から追放され、日本の傀儡としての満州国皇帝となる。
日本の敗戦後、亡命しようとするもソ連に捕えられ、1950年に中国に送還される途中、ハルビン駅の洗面所で自殺未遂をした。
中国に送還されると政治犯収容所に入れられ、罪を告白することを要求される・・・。

■雑感/編みどころ
溥儀は戦争犯罪人として拘禁されたのち、1959年に特赦され一般人となります。
映画の終わり近く、彼が北京植物園で庭師として勤務しているところに編みシーンが!

植物園の職員らしき人たちが詰めている場所で女性が編んでいました。
棒針での輪編みで、右手で糸をかけるイギリス式っぽい達者な手つきです。

とらのママさんに教えてもらってからずいぶん経ってしまいました。
見過ごしそうな場面なのにさすがですね~。
いつも情報ありがとうございます!

正行寺(東京都文京区)【発見】

最近、ちょっと地蔵ニットとの出会いが少なくなっています。
地蔵とはたくさん出会っているので、暖かくなって帽子がなくなってきた、なんてことがあるのでしょうか? 同じ場所に季節を変えて行ければ検証できるけど、なかなかそうもいかず・・・。

せき止めの「とうがらし地蔵」です。

唐辛子なんて咳が止まるというよりむせそうですが、石像を刻んだ僧がとうがらし酒を好んだため呼ばれるようになったということです。空襲にあったので現在の像は再建。

写り込みで見づらくなってしまいました。
毛糸の帽子とマフラーをしているようです。

細い赤い糸 【発見】

飛鳥高 著(双葉文庫)

近松丙吉シリーズのドラマ版に編み物が登場したので原作を読んでみました。

期待どおり編み物が出てきましたが、ドラマ版とは全然違いました。
ドラマでは少女の母親が編んだ赤いカーディガンが中軸で色々とエピソードもありました。ところが小説では母親の話はほとんどなく、赤い糸も編み物ではなく綿のコートのものでした。

小説で編み物をしていたのは会社勤めの女性です。
昼休みに人気のないオフィスの真ん中でレースの手袋を編んでいて、同僚と話しながらも編みます。どんな編み方かわかりませんが、かぎ針の可能性が高いでしょうか。

別の登場人物の女性が
赤いざくざくに編んだセーターを着て
というのもあります。

現代の既存のシリーズに脚色したドラマに比べると、原作はもっと重くてやるせないです。
編み物の出番はドラマ版の方が多かったですね。

バルフィ!人生に唄えば 【発見】

Barfi! (2012) インド
監督:アヌラーグ・バス
出演:ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラー、イリヤーナ・デクルーズ

■あらすじ/雑感
生まれつき耳の聞こえないバルフィは、度の過ぎたいたずらで周囲の人を楽しませ、怒らせ、幸せにした。彼を愛した二人の女性の物語。

予備知識なく見ていて、この美少女は誰?と思ったらプリヤンカでした。
言われてみれば確かに・・・でもびっくり!

■編みどころ
バルフィを妊娠中の母親が編んでいました。↓こちらの3:28~辺り。

日本版の予告編には入っていません。

ほんのちょっとだなーと思っていたら嬉しいおまけが。
エンドクレジット中の映像に、ジルミルが編みかけの後ろ身頃らしきものをバルフィの背中にあてがうシーンがあります! 緑色の毛糸で玉付きの棒針でした。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア 【発見】

What We Do in the Shadows (2014) ニュージーランド
監督・脚本・出演:ジェマイン・クレメント 、 タイカ・ワイティティ
その他の出演:ジョナサン・ブロー、ベン・フランシャム、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、ジャッキー・ヴァン・ビーク

■あらすじ
4人のヴァンパイアの共同生活を取材したモキュメンタリー風コメディ。
あるとき年長のピーターがニックをヴァンパイアにしてしまい、ニックの不用意な新米行動と、彼が人間の親友スチューを連れてきたことから起きる珍騒動。

映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』予告編


■雑感/編みどころ
彼らが鏡に映らないというのはお約束ですが、古い写真があるってのはどうなんでしょう?ちょっと疑問だけど、そんな細かいことを気にする映画じゃないですかね。人間にいつか仲間にしてやると言いながら召使として働かせ、結局噛んであげないパターンは、昔ながらのヴァンパイア気質でしょうか?

ヴァンパイアのほかに狼男たちも出てきて対立するのも見どころ。
ふざけすぎでもなく、ほどよいユルさで終わり方も良かったです。
予告編ほど愉快愉快っていうよりシミジミしたものがベースにある感じです。

編み方がわかるような場面はありませんが・・・
ディーコンが玉付きの2本針で編んでいます!(上の予告編にあり)

ヴァンパイアの中にひとり混じった人間のスチューですが、彼の血は吸わないでおこうと皆で決めてアイドルのような存在になります。ディーコンはスチューのために緑色で細長いスカーフを編み、これが後々登場する場面もあり。

Suicaのペンギン ブランケット 【発見】

編み物するペンギンのひざ掛けが発売されてました。
Suicaのペンギン フェザールー と同じ絵柄です。
(↑このバッグ、当時は販売終了してましたが現時点で普通に売ってます)

ペンギンの絵が大きくて編み物が強調されてるのがいいですね。

ちょっと色がアレで保留してましたが・・・
またSuicaのペンギン好きにプレゼントすることにして購入。

結構ポリ感がすさまじいです。
まあ何にせよ、編み物の商品を開発してくれたのは嬉しい。

前回は気にしなかったけど、これって糸を切ってますね。
このくらい段数があるとやっぱ切りますかね?3色だし。
ペンギンが糸始末してるとこ見てみたいです。
白い毛糸玉が一番大きいというのも、使う分量によって描き分けてたのでしょうか?

えきねっとPlaza2>Suicaのペンギン ブランケット(チェック)
その後:えきねっとショッピングのサイトは JRE MALL に移行しました。

ネスト 【発見】

Musarañas (2014) スペイン/フランス
Shrew’s Nest
監督:フアンフェル・アンドレス、エステバン・ロエル
出演:マカレナ・ゴメス、ナディア・デ・サンティアゴ、ルイス・トサル、ウーゴ・シルバ

■あらすじ
アパートで2人暮らしをしている姉妹。
母は妹が産まれたときに死に、父は14年前から行方不明だという。
姉は広場恐怖症で家から出られないが、妹は18歳になったばかりで出会いもあり、近頃では親しくする男性も現れて厳しい姉と対立する。
そんな部屋に怪我をした男性が助けを求めてきた・・・。

■雑感/編みどころ
マカレナ・ゴメスを見るのが楽しいのでチェックしてたら発見しました。
この姉の役はハマってますね~。

編みシーンはありませんが・・・
姉は家でドレスを仕立てていて、お得意様に医者の妻がいます。
別件でいろいろ修羅場があった家に医者の妻が姪と一緒にドレスの採寸にやってきますが、隠してあった見てはならないものを見つけて逃げようとしたところ、毛糸や裁縫道具の入った籠から姉が金属製の編み針を手に取り・・・となります。

予告編にも毛糸や編み針入ってました!
(最後の方、オリジナルトレーラーにはない編集をしてくれてます。良い仕事!!!
「恐るべき結末」「衝撃のラスト」とかは言いすぎです。
流血があるので苦手な方はご注意ください。

映画『ネスト』予告編