シャーロック・ホームズの愛弟子

『疑惑のマハーラージャ』 ローリー・キング

The Game (2004) 山田 久美子 訳(集英社文庫)

シリーズ第7作。
前作から数週間後の1924年、ある重要人物と連絡が取れなくなったと兄のマイクロフトから告げられたシャーロック・ホームズと妻のメアリは、何が起こっているのか探るべくインドへ向かいます。

この消息不明の人物とはキプリングの小説『キム少年』の主人公で、ホームズは若い頃のキムとチベットで親交があったという設定です。
ホームズとメアリがインドで出会う人々も今までになくユニークで、イギリスの支配力が弱まって何事か企んでいるようなマハラジャも得体が知れずなかなか面白かったです。

キプリングの『キム少年』がスパイ小説であることも、評価が非常に高いことも知らなかったので今度読んでみようと思います。

愛弟子シリーズはこの後もう数作出版されています。
どんどん翻訳してくれないかな・・・。

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