愛は降る星のかなたに 【発見】

1956年 日活
監督:斎藤武市
出演:森雅之、山根寿子、浅丘ルリ子、高田敏江、浜村純

■あらすじ
ゾルゲ事件の首謀者の一人として死刑になった尾崎秀実をモデルにしている。

第二次世界大戦中、坂崎はソ連のスパイとして逮捕された。
何も知らなかった家族は打ちのめされるが、妻は弁護士を通じて夫の信念がどのようなものか理解しようと努力する。獄中の坂崎は妻と娘に宛て二百通を超える手紙を残した。板崎が死刑になり戦争が終結したのち、妻は書簡集を出版する・・・。

■雑感
スパイ事件そのものよりも、夫婦愛をメインに描いています。

本筋とは関係ないのですが、娘が両親に向かって「チチ」「ハハ」と呼びます。逮捕された父親を案じて就寝中に「チチ、チチ」とうなされたり、出版された書簡集が好評なのと裏腹に沈んだ表情の母親に向かって「ねえハハ、明るい顔になりましょうよ」など。
尾崎家でもこうだったのか、映画の脚色なのかはわかりません。
90年代の某漫画にもこの表現がありましたが、その昔、実際に使われていたとしたらいつ頃からあったのでしょう? 何か流行のようなものがあったのかどうかも興味あります。

■編みどころ
妻が棒針で輪編みをしていました!
映画の前半と後半の2回登場し、時期が違うので編んでいる物は異なりますが、どちらもウェアの一部のような輪編みです。

左手糸をかける編み方で、フランス式というより左手のアメリカ式?のように見えました。

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