明月院(鎌倉)【発見】

「あじさい寺」として有名だけど、この季節に行ったことはありませんでした。
広くないので混雑時には入場制限されますが、この日は朝方まで雨だったので比較的人が少なくてすんなり入れました。

お地蔵さん前掛け。
中央の地蔵以外は浮彫(正しい名称がわかりません)で、このタイプには帽子や前掛けをしづらいのですが、こちらではビシッとついていますね。

鎌倉には「やぐら」と呼ばれる岩窟を墳墓としたものが多くあります。

岩壁に安置された地蔵にも前掛けが。
距離感がわからないのでミニチュアのようにも見えますが・・・撮影場所から数メートル離れていて、特に小さいお地蔵さんってわけじゃないです。

ニットという意味では非常に嬉しい反面、前掛けに隠れて手の形や持ち物がまったくわからなくなってしまうのもどうかなーというジレンマもあり・・・もう少し小さいほうがいいのでは?と思います。(岩壁のお地蔵さんはそのままでOK)

スキャンダル 【発見】

Scandalo (1976) イタリア
監督:サルヴァトーレ・サンペリ
出演:リザ・ガストーニ、フランコ・ネロ、レイモン・ペルグラン、クラウディア・マルサーニ、アンドレア・フェレオル

■あらすじ
1940年、フランスの小さな町では空襲が激しさを増していた。
薬剤師のエリアーヌは大学教授の夫との間に十代の娘がいる。
彼女が経営する薬局は忙しく、店員のジュリエットと雑用係のアルマンを使って切り盛りしている。ジュリエットはアルマンに気のある素振りを見せるが、店を閉めた後の暗闇でアルマンがジュリエットに誘いをかけると激しく拒否された。翌日、ジュリエットと話が食い違うことでそれがエリアーヌだったと気づき・・・。

■雑感
アルマンはさんざんコキ使われた11年間の鬱憤を晴らすように、ブルジョアの奥様を思いのままにします。夫との関係が物足りなかったエリアーヌも「何でもするから行かないで」とまでアルマンの支配を受け入れ、夫と娘も巻き込んでゆきます。

終盤の退廃ムードとラストが印象的で、『家族の肖像』(1974)に出演していたクラウディア・マルサーニが娘の役で出演しているのも見どころです。

サルヴァトーレ・サンペリは『青い体験』(1973)、『続・青い体験』(1974)の監督で、この2作はダークな本作と違ってお色気コメディでしたが、それでも少年のやや陰湿な熟女いじめがありました・・・きっと趣味なんでしょう。
これらにも編み物発見!があり、とっても貢献をしてくれています。

■編みどころ
エリアーヌがピンク色の毛糸で棒針編みをします!
イギリス式に近い感じで右手の人差指を使って糸をかけていました。
肩に掛けているショールも淡いピンク色。

増上寺(東京都港区)【発見】

東京都港区にある徳川家の菩提寺。
本堂を写すとバックに東京タワーが入ります。
千躰地蔵尊は子供の無事成長、健康を願って奉安されているそうで、ほとんど全員が毛糸の帽子を被っているのがすごい!


手編みのほか既製品も少し。

奥の日陰は苔むしています。

こちらで販売しているあぶちゃんセット。

台詞に登場 #20

リディアと四人の恋人 (1941)

障害児のための孤児院を設立して社会に貢献した老嬢リディア・マクミランのニュースがラジオから流れる。それを懐かしく聞いていたのは40年前にリディアを愛していたマイケルだった。同じく彼女に思いを寄せていた男たちを集め、皆でおしゃべりをしようと誘う・・・。

リディアが愛し続けていたリチャードとの思い出を語ります
彼に尽くしたかった
私の編んだマフラーをする彼を
階段に見るたびにぞくぞくした
濃い色で、両端に白いボーダーが2本入ったフリンジ付きのマフラーでした。
「その色はよく似合ってるわ」って言いますが白黒映画なんです。
なんとなく赤系かなー?と思います。

リディアの祖母(エドナ・メイ・オリヴァー)は、恋人が船乗りだとわかると
あきれたね
孫娘が船乗りと結婚とは
毛糸の帽子を被った
甲板洗いのならず者かい
などと悪口を言いますが、彼女の幸せを願うやさしいおばあさんです。

ジキル博士とハイド嬢 【発見】

Dr Jekyll & Sister Hyde (1971) イギリス
監督:ロイ・ウォード・ベイカー
出演:ラルフ・ベイツ、マルティーヌ・ベズウィック、ジェラルド・シム

■あらすじ
ジキル博士は抗ウイルス万能薬の開発に行き詰まり、不老不死の薬を作ることに没頭した。女性ホルモンが効果的だという確信を得たが、若い女性の新鮮な材料が必要なため殺人犯と取引をするようになる。そして完成した薬を自らに試した。

上の階に住んでいるスペンサー家の娘スーザンは、ハンサムで研究熱心な青年ジキルに好意を寄せている。ジキルの部屋から大きな物音がして、心配したスーザンに頼まれた兄が様子を見に行くと、そこには妙齢の女性の姿があった。
翌朝、ジキルは妹が来ているのだと言い逃れるが・・・。

■雑感
スーザンの兄いわく “べらぼうに いい女” だというジキル博士の変身した姿を演じるのはマルティーヌ・ベズウィック。ボンドガールにもなった野性的なお方です。

ジキル博士が変身で女性化したり、「バークとヘア連続殺人事件」の黒幕であり切り裂きジャックでもあるというような設定はとても面白いと思いますが、全体として何だか地味になってしまったのは何故でしょう。ハマー・フィルムらしい雰囲気は楽しめるのですけどね・・・。

女性化ものといえば・・・同じくハマー・プロの『フランケンシュタイン 死美人の復讐』(1967)はピーター・カッシング主演のシリーズ第4作で、青年の魂を入れた若い娘が復讐を果たすという物語でした。異色なので評価は分かれますが、私はかなりお気に入りです。

(ハマーとフランケンシュタインといえば・・・ピーター・カッシングと共演も多かったクリストファー・リーが亡くなりました。長年たくさんの出演作で楽しませてくれてありがとう!)

ジキルとハイドものといえば・・・『ジキルとハイド爆笑大作戦』(1982)(新・ジキル博士とハイド氏)がものすごく面白かったですね。テレビで見てびっくりして字幕版ビデオを買って見てみたらたいしたことなかったという、青野武の吹き替えが素晴らしいことで語り草になっています。

(そういえばクリストファー・リー主演の『怪奇!二つの顔を持つ男』(1971)っていうジキルとハイドものもありました。これもピーター・カッシング共演!まったくもうお世話になりっぱなし?ですが、こちらはハマーではなくアミカスなんですね。)

・・・どうもとりとめのない話になっていくのでこの辺で。

■編みどころ
スーザンが糸のかせを持ち、母親が巻き巻きしています。
左手の人差指から薬指の3本に巻いていました。
この母親は刺繍ばかりしていて編みシーンはありません。

クレージーのぶちゃむくれ大発見 【発見】

1969年 東宝
監督:古澤憲吾
出演:ハナ肇とクレージーキャッツ、中山麻里、春川ますみ、東野英治郎、青島幸男、山本直純、人見明、浦島千歌子

■あらすじ
東西電器営業部の花川戸はコンピューターを売り込むため、銀座の高級クラブ「あんぶれら」で得意先を接待していた。しかし売り込みは失敗、コンピューターによる経営管理であんぶれらへの支払いは却下、ツケは花川戸が支払わなければならなくなる。
取り立てに来たあんぶれらのフロアマネージャー植村は、コンピューターの先生に今回だけという約束で処理を頼むが、手違いで東西電気の利益がすべてホステスの好子の口座に振り込まれてしまい・・・。

■雑感/編みどころ
話の展開が速く、ミステリの要素もあって面白いです。突き抜けたおかしさは無いけど微笑ましいというか、クレージーのメンバー全員が活躍していて魅力的。熱海後楽園ホテル(みさき館)、銀座(明治百年大銀座祭のパレード)でのロケも見どころ。

花川戸(ハナ肇)の妻(春川ますみ)が編んでいます!
手がほとんど動いていないのですが、持ち方はイギリス式でした。

高野山(和歌山県)【発見】

特集ページの動画みたいな構成にしようかなと思いましたが、あまり便利じゃない気もしているので普通の記事としてポツポツ載せてみます。
“ほぼ” なのは、ほとんどお地蔵さんだけど違うこともあって、じゃあ仏でいいかというと神様もいたので・・・。
かぎ針編みの方が多いけどニットってことで許してください。

多くのものは取り替えられるので、別の時期に行けば違うものになっていることでしょう。紹介するのはたまたま見かけた姿です。

まずはいちばん最近行った和歌山県の高野山。
ほんの一部しか見られなかったけどニット多めです。

金剛峰寺近くにある常喜院の地蔵堂から。メインの赤地蔵ほかたくさんの仏がいる中、帽子を被っていたのは一願地蔵。常喜院のWebサイトの紹介では頭巾だけみたいでしたが、行ったときはこんな状態でした。

以下は奥之院参道です。

なんとなく結城秀康を入れたかっただけで、ニットは下のお地蔵さんのもの。

重ねられているのも多いです。

苔の培地にも適しているみたい。

あご紐とのバランスが絶妙?

化粧地蔵にも。

ヘンリー・ハグルモンスター 【発見】

ディズニー・チャンネルのアニメ『ヘンリー・ハグルモンスター』に編み物のエピソード「あみものロボット」があります。

今のところ放送予定は6月7日(日)、6月13日(土) の 08:00~。

Henry Hugglemonster – Knitting Song

Season2,Episode4 “Knit-O-Bot” より。
みんなで編みまくって大きなトランポリンみたいな遊具を作るというお話。

ロシア怪談集 【発見】

沼野充義 編(河出文庫)

映画『悪魔の微笑み』(1972)に編み物が登場していたので、原作が収められた本書を読んでみました。


「吸血鬼(ヴルダラーク)の家族」 - ある男の回想より A.K.トルストイ

回想とあるように年配の男性が語る形式なのが映画と違いました。
映画化の方が面白かったというのが素直な感想です。
編み物は登場しませんが、主人公が恋する女性が糸つむぎをしていました。


「光と影」 ソログープ

影絵に魅せられてうつつを抜かしてしまう少年と母の物語。
この作品に編み物が出てきます!
二人は頑丈で不愛想な女中と三人で暮らしているのですが、まるで石のような彼女の顔を見ると、少年はよく彼女が何を考えているのか知りたくなったものだといいます。
・・・長い冬の夜、台所で、冷たい編み棒が、ときおりかすかに音をたてて、彼女の骨ばった手のなかで規則正しく動いてゆき、乾いた唇が音もなく数をかぞえてゆくとき・・・
この人の作品は初めて読みました。妖しいものにとらわれてしまう静かで消え入りそうな様が印象的です。他の作品も読んでみたくなりました。


「ベネジクトフ」 チャヤーノフ

小さな三角形のチップみたいなものの中に人の魂が入っていて、手に入れると他人を自由に操ることができるという話。なかなかユニークです。
主人公たちが身を寄せる家のおばさんが編みます!
・・・家事を終えて私たちのそばに腰をおろしたおばさんが編み棒をせっせと動かして靴下を編んでおり・・・


「怪談」かどうかはともかく、どれも楽しめる作品でした。
やっぱり一番はゴーゴリの「ヴィイ」で、映画化の『妖婆 死棺の呪い』(1967)が気に入っていましたが原作も良かったです。
主人公は神学校の哲学生で、この学生たちの野放図さというかおおらかさが、肝心の魔女との対決より面白いくらいでした。ある学生がどこかから食べ物をくすねて(本人は無意識)ポケットに入れておくと、そのうち別の学生が自分のポケットからのようにこれを取り出して食ってる・・・とか。
中世のウクライナ地方の神学校という話ですが、この神学生のいい加減さが出てる作品って他にないでしょうかね。もっと読んでみたいです(映画でも)。

ヴィイは『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺 』(2014)として再映画化されています。予告編ではだいぶ別物のようですが、いずれ見てみます。