ザ・パック 餌になる女 【発見】

ねえ、最近あっち系の映画はどうなってる?
えっ、あっちってどっち? ああ、こっちか。
それがね・・・ちょっと不漁続きで・・・あ、ちょっと待って!
活きのいい餌、いや、ネタが入ったのよ。 食べてく?

一応ホラーの部類になっているので苦手な方はご注意ください。
※少し内容に触れています。

La meute (2010) フランス/ベルギー
監督:フランク・リシャール
出演:ヨランド・モロー、エミリー・ドゥケンヌ、バンジャマン・ビオレ、フィリップ・ナオン

■あらすじ
田舎道を運転していたシャルロッテは、ヒッチハイカーのマックスを拾う。食堂に立ち寄ったら、マックスがトイレに行ったまま戻って来ない。探しても見当たらず、出て行った形跡もない。不審に思って閉店後に忍び込んでみると・・・気がついたときは檻の中だった。

■雑感
タイトル、ジャケ写真からすると、責められた挙句パック詰めにされる話か・・・と取れそうな猟奇モノめいたイメージで売り出していますが、化け物が出てくる一種のファンタジーです。
監督は新人らしいけど役者陣は意外に豪華。

シャルロッテは若いわりには修羅場もくぐったようなワケありの一人旅で、マックスは薄汚いけどよく見るとイケメン、話してみると悪人ではなさそう。序盤、シャルロッテとマックスが食堂でお茶していると、中年バイカー3人が入ってきて絡みます。
リーダーがジョー、子分がジョンとジョーダン、彼らの名前の由来もふざけてる。
この3人が本当にろくでもなくて、そこがこの映画の肝かな、と思います。

■編みどころ
こいつらが廃鉱のぼた山にある小屋に住んでいて(というより入り込んで寝泊りしてるだけ?)マットレスしかないベッドにジョーとジョンが腰掛けています。

ジョンはグリズリーってあだ名で、食堂に登場したときは強面だったのに、なぜかクマちゃんて感じのキャラになってて、アメリカ式のような手つきで棒針編みしているんです!
小屋の窓ガラスにショットガンを撃ち込まれても気にせず編み続けています。
その後、小屋から外の化け物に皆が銃撃している間は、お部屋で読書(本が上下逆)してるし、どうなっちゃってるんでしょう~。

途中から編み物発見!効果もあり異様に面白くなりました。
しょうもない人間がしょうもないことをやってる中年バイカーたちと、必死の思いのシャルロッテとマックスのちぐはぐな可笑しさが、自分的にツボで絶妙すぎ。
低い評価に惑わされず、食ってみてよかった♪♪ (個人の感想です)

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